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大部屋から処置室への移動が意味すること

最初の検査入院時も
今回の緊急入院も
最初は大部屋に入院していました。

大部屋って料金かからないと
思っていたのですが、
それは都内くらいのものなのですね。

かかりつけの病院は
大きな病院といえども
地域の病院。

市外の入院患者さんは
大部屋でも料金がかかる仕組みでした。

入院から数日は大部屋で
過ごしていましたが
状態の悪化により処置室に移されました。

処置室というのは
一般病棟の中でも少し重症だったり、
ケアの必要性が高い患者さんが
入室するお部屋。

一般病棟と集中治療室の間
のような位置付けと言ったら
わかりやすいのでしょうか。

そこに移ったということの
意味は誰よりも理解していました。

5日ぶりの母は
想像をはるかに超えて
変わり果てた姿でした。

ああ、書いているだけで
涙が出る。

全身の浮腫みがひどく、
1週間弱で体重10㎏の増加。

小腸の炎症が落ち着かず
アルブミンという体にとって
非常に大事な物質が減っている
状態でした。

普通の人なら血管の中に
止まっているような水分を
引きつける力がなく、
血管から漏れ出してしまっている。

結果、腹水、胸水となり
体の中に溜まっていました。

その時先生に聞いたのは
2日おきに1000ml抜いているとのこと。

連日、輸血を行っても
アルブミンの値が
維持できない。

集中治療分野で働いてきた
私にとっても初めての経過。

アルブミン1台。
投与しているのに増えない。
相当状態厳しい。

主治医の先生は淡々と、
そして悔しさを顔に
にじませながら熱を秘めたまなざしで
話してくれました。

「この病院で行える検査はし尽しました。ここでできる最大限の治療を行っても、状態は悪化していると言わざるをえません。残された道はここでがんばるか、大学病院への転院かと思います。」

どんな闘いになるかわからないけど、
残る選択をしても何も変わらない。

母は「生きる方法が残されているのなら、転院したいです」

そう答えました。

この話を受けてから
大学病院への転院に向けて
動き出しました。

今となっては早期に限界だと伝えてくれた
主治医の先生には感謝しかありません。

次回は転院先の大学病院が
決まるまでのことをお伝えしていきます。

現在、難病と診断された
国内で症例がないと言われて
どうしたら良いのかわからない
という方にこの行動の日々が
届いたらと思います。

領域関係なく難病で困っている方、
情報を知りたい方などいらっしゃいましたら、
気兼ねなくコメントください。

今日もありがとうございました。
では、また次回の投稿まで。

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