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漫画みたいな毎日。「祈るようにコーヒーを淹れよう。」

朝、台所に洗い上がった食器を片付けながら、お湯を沸かす。

今も、紅茶が好きだし、長らく、珈琲よりも紅茶の方が好きだった。

珈琲は、香りはアロマのようにとても良いのに、飲むとその香りと苦味の差に驚くばかりだった。

それでも、カフェに入ると、なんとなく珈琲を注文してみるものの、やっぱり苦い。ブラックでは飲めないので、カフェオレにする。

珈琲を飲んだ夜は、眠れなくなる。

それでも、珈琲の香りを嗅ぐと、身体も心も緩まる気がして、その香りと味の差をわかっていながらも、凝りずに珈琲を注文してしまうのだ。

近所の素敵な珈琲豆屋さんに出逢い、私の珈琲の概念は覆され、それでも、カフェインはそう得意でないので、お勧めされたメキシコ・ディカフェを毎月、定期購入している。

その珈琲屋さんで出逢った珈琲は、どれも苦味よりも甘みを感じる。
あぁ、珈琲って美味しいんだ。

私は、ほっとしたくて、珈琲を飲む。

朝は、何処となく、儀式の用に台所に立って珈琲を入れる。

お湯を沸かし
珈琲豆をスプーンで
きっちり三杯
コーヒーサーバーに入れる

やかんから、シュッシュッと湯気が立ち上る。
夏はその風景が、更に暑さを増すのだけれど、
冬になり、雪が降り積りはじめたこの時期には、あたたかさとなる。
人間って勝手なものだなぁ、と思う。

沸いたお湯を少し入れ、15秒蒸らす。
それから、分量のお湯を足し、3分。

3分15秒

3分15秒

何も考えずに

祈るように

珈琲を入れよう。

今日も、佳き日でありますように。

あのひとにも 届きますように。


ヘッダーはみんなのギャラリーより・みずたまさんの素敵な絵をお借りしました。

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