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バクテー(肉骨茶)を食べるなら、シンガポールの松發肉骨茶 Song Fa Bak Kut Teh一択!

昨今さまざまな土地の名物を、専門店以外でも気軽に食べられるようになりました。3年前はほとんどの人が知らなかったジョージアの名物シュクメルリは、今では大人気でレシピサイトに普通にあったりします。中国の薬膳火鍋やベトナムのバインミーなども、コンビニエンスストアで出会えたりすることも。こんな情勢ですし、世界のおいしいものが身近で楽しめるのは本当にうれしいことですね!
今回紹介したいバクテー(肉骨茶)はマレーシアのスープ。日本では主にエスニック料理のお店のメニューのひとつ、という取り扱いが多かったですが、最近は専門店ができ始めるなど徐々に市民権を得てきている様子。2019年には大手のお蕎麦屋さんのメニューとして斬新に登場していました。もう立派に知名度アリ、といえましょう!

「マレーシアのスープ」と冒頭で紹介しつつ、実は「シンガポールのスープ」でもあって、両国で「我こそが元祖」というバクテー戦争があるとかないとか。なお、前述のお蕎麦屋さんがベースにしていたスープはシンガポールタイプです。そして、今回おすすめするのもシンガポールタイプ。そのお店の名は「松發肉骨茶 (ソンファバクテー:Song Fa Bak Kut Teh)」、場所はシンガポールです。わたしはここのバクテーを食べるためにシンガポールに行く(I go to Singapore to eat their Bak Kut Teh.)。

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上記地図は本店のクラークキーを示しています。台北やバンコクなど、シンガポール以外にも支店がたくさんあります。
https://songfa.com.sg/pages/outlets

おすすめなのがバーバーフロント・センター(HarbourFront Centre)店。
セントーサ島へ向かう橋の手前にあるショッピングモールに入っています。

本店のほうがクラシックな作りで観光で行くなら雰囲気ばっちりなんですが待ち時間がすごいので(回転は早いですがシンガポールの高温多湿の中待つのがつらい)、この待ち時間なし!の看板の神々しさたるや!

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セントーサの観光名物であるシンガポール・ケーブルカーをイメージしたブースもあって、楽しい作りになっています。

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アジア独特のベタベタしたテーブルなどが苦手な方も、ここのお店は気にならないと思います。空調がすごく効いているので上着をお忘れなく!

さて、本題に戻りまして、バクテー!
ソンファバクテーではスープの具として、スタンダードなスペアリブのほか、ロース、胃、腎臓やレバーなど様々な部位を選べるようなメニューになっています。一番食べて欲しいのはやっぱり、スタンダードなスペアリブ!メニューには「Pork Libs Soup」とあるものです。人気No.1!

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骨からするっと剥がれてしまうくらい煮込まれたスペアリブの最高さはいうまでもなく、ここでたっぷり味わっていただくべきはスープ。とにかく大量の胡椒とにんにく!!!ほろほろに煮込まれたスペアリブ、そこから出たお出汁にたっぷりと溶け込んだ薬膳。中華独特の八角の香りが苦手な方も、ここのお店のは強くないので、気にならずに楽しめると思います。
腹ペコさんも二日酔いさんも大喜びで飲み干すうまさです。

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海外のお肉は匂いがきつくて...と敬遠するあなた。にんにくと大量のスパイスで煮込まれたスペアリブですよ?うまみしかないですよ!噛み締めてください!!!

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そしてこのスープ、おかわりが自由なんです。お店の方にお願いすると、やかんに入ったおかわりのスープを、丼に好きなだけ注いでもらえます。そう、何度でも!丼にお肉がなくなっていても「おかわりどう?」と優しく声をかけてくれます。(スープだけですよ)(お肉は別料金)

揚げパンの一種の油条(ユーティアオ)もオプション(別料金)でつけられるんですが、このスープおかわりがあるおかげで、ご飯とバクテーだけでじゅうぶん満足しちゃうと思います。(油条の味と香りを移さないそのままのスープを味わってほしい!)

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シンガポール独特の暑さと、環境問題ってなんだろう?と思うレベルに冷やした建物の中の寒暖差で疲れた体も、一気に元気いっぱいです。

ああ、ソンファのバクテー食べたい!!はい、シンガポールに行きましょう...ってそうもいかない。わかってます!でも日本でも家でもとにかく食べたい...そんな人のために、なんと店頭でバクテーの素を売っていて、お土産で買うことができるんです!ちょっとお高め、記憶が確かならば1箱1500円くらいです。

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シンガポールに行くたびにバクテーを食べに必ずお店に寄っていたのですが(むしろバクテーのためにシンガポールに行く)、このお土産についてはちょっと感覚的に高級だなと思っていて、敬遠して買わなかったんですよね。
でも日本に戻ってからしばらくして、バクテーへの禁断症状が大変になってしまった時、個人輸入してでも買うぜ!と調べまくりましたが類似品や別のお店のものしか見つからなかったんです。その上落ち着いて考えれば送料だって結構します。1500円もそう思えばそこまで贅沢品でもなかろう、次に行った時は絶対に買う...!!と強く誓って、悲願成就、思い切って2箱、買って帰ってきたんですよ....そこからのコロナ!!本当に買っておいてよかった。

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これは箱から出した状態のものです。この袋1つの中に薬膳の詰まったサシェ(メッシュの小さな袋)が2つ入っています。
お好みのお肉(骨つき肉がおいしいですが、豚バラスライスなども手軽で食べやすい)と水、適量のにんにくと粒の黒胡椒があれば、もうおうちはソンファバクテーパラダイス!!!

でもやっぱり、お店で食べるものには敵いません。早く現地でスープをじゃんじゃんおかわりできる日が来ますように。

本記事でメインで紹介したバーバーフロント・センター店は、セントーサ島に遊びに行く人、宿泊している人におすすめの店舗です。ホテルから出ている送迎バスを使えば、ハーバーフロント・センターに直接行けます。

セントーサ島はヨーロッパのリゾートみたいな雰囲気で、スーパーマーケットなどもあり長期滞在にもおすすめ。もちろん、街側から足を伸ばして観光するのも気持ちが良いと思います。

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セントーサ島のおすすめホテルはW Singapore Sentosa Cove。
プールにはスライダーが完備!バーカウンターとDJブースもあります。

昼から夜まで賑やかなムードなので、そういうのが苦手でない方におすすめ。

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バクテーでしっかり充電した体力で、プールではしゃいでしまいましょう!


W Singapore Sentosa Cove 
https://www.marriott.com/hotels/hotel-information/sinwh-w-singapore-sentosa-cove/


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