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93 学ぶことが大好きになるビジョントレーニング ビジョントレーニングの意義とその効果

よく特別支援教育の自立活動で取り入れている,

ビジョントレーニング。
私的には、
このネーミングの響きがかっこいいです…!

ただ、
目のトレーニング
であることは分かるのですが、
どんな子供に対して行うものなのか、
どんな効果があるのか、
いまいちピンとこず、
これまであまり実践できなかった経緯がありました。
そこで、
ビジョントレーニングの意義とその効果
について調べてみました。

「本を覚えられない」
「漢字を覚えられない」
「本を読んでいると、字を読み飛ばしてしまう」
などあった時、
本人も一生懸命頑張っていても、
どうしてもできない場合があります。

そこで、
「見ること」
から考えたとき、

視覚機能が十分に発達していないため、
眼をスムーズに動かして
文章の行を追っていくことができなかったり、
文字の形を覚えることが難しかったりする

ことがよくあるようです。
逆に、
眼のトレーニングをして
視覚機能が向上すると、
できなかった学習が
できるようになったという
例が後を絶ちません。

ビジョン=視覚機能(眼の機能)と捉えましょう。
視覚機能とは、
私達の生活の中で
「見ること」を活用するための総合能力
のことを言います。
視覚機能は、以下の2つに分けられます。

①視覚情報を入力する機能 
 例:視力
   眼球運動
   両岸のチームワークなど

②視覚情報を脳で処理する機能
   視覚空間情報を認知し、イメージする機能 
   自分の体・体の動きをイメージする機能

視覚機能は、生後ゆっくりと発達していき、
通常は6歳までに土台ができあがります。
しかし、
何らかの問題があってううまく発達していない場合、
小学校に入ってから学習でつまずき、
原因も分からないままに

「自分は勉強ができない」

と自信を失ってしまうことも考えられます。
問題が発見された場合は、
眼のトレーニングを行うことで、
視覚機能を発達させたり、
眼鏡や教材の工夫で外部環境を調整したり
することが大切です。

見え方は、外から知ることはできません。
本人も、
他の人と「見え方」を比べることができません。
自分の「見え方」に問題があるかどうかは、
意外と分かりにくいのです。

視覚機能が関係しているのは、
読み書きだけでなく、
社会生活や日常生活、
趣味などでも重要な働きをしています。

視覚機能に問題が見つかったとしましょう。
もちろん、トレーニングや眼鏡で改善することが可能です。
そのトレーニングがビジョントレーニングになります。
トレーニングを行う時は、
何より本人の意欲が大切です。
「もっと本が読めるようになるよ」
「ボールが打ちやすくなるよ」
など、
興味のあることの上達と
トレーニングをうまく関連付けることがよいです。

様々なトレーニング方法は本にも紹介されており、
現在は様々なアプリ等で
ビジョントレーニングはありますので、
手軽にトレーニングができるようになってきました。
ここでは詳しくは紹介しません。

しかし、
昔の遊びの中にも、
眼と体を使うものがたくさんありました。
けん玉、おはじき、ビー玉、お手玉、あやとり、折り紙など…
どれも眼と体を一緒に使った遊びばかりです。
広い所で走り回って追いかけっこをしたり、
ボール遊びをしたりするのも、
眼と体の発達のためにはとてもよかったのです。
子どもが成長する上で、
こうした遊びは自然にビジョントレーニングになってました。
発達段階にある子ども達にとって、
眼と体を大きく使って遊ぶのが望ましいというのは、
いうまでもありません。

ブロックや粘土遊び、泥遊びなど、
具体的な形を作って遊ぶことも、
視空間認知のトレーニングになります。
遊びの中で眼と体を使ったトレーニングをすることも、
大切なビジョントレーニングだと言えるでしょう。

大切なことは、具体的な生活とトレーニングを
結び付けて、本人の意欲を高めてあげる配慮が
必要です。

なぜ、ビジョントレーニングをしているのか?
トレーニングすることでどのような効果があるのか?

我々指導者が、
はっきりとした目的と効果について
理解し、子供へ伝え、
成果をフィードバックしていく過程が、
視覚機能の向上につながり、
日常生活でできなかったことができるようになる
成功体験を積むことができます。
ぜひ、視覚機能について問題を抱えている子どもを見つけたら、
ビジョントレーニングを実践してみてください。
私も、今後は実践編を記事にできたらと思います。

を参考文献に、記事にまとめました。
今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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