あなたへの想い。

あなたは今日も私を見ている。
その視線に、私は気づいているけど、気づいてないフリをする。
あなたは私に声をかけるタイミングを見計らっているのね!
あなたが私に向かって歩いて来る。

ドキドキドキ…胸が高鳴る。
不正脈でありませんように。


気安い女だと思われたくない。
だから、目の前まで来たあなたに気づかないフリをしているの。
『こんにちは○○ちゃん!』
私はあなたの苗字すら知らないのに、あなたは親しげに、私を下の名前で呼ぶ。

クラクラしてくる。
貧血でありませんように。


あなたは、ある日、私が出しっぱなしにしていた封書を目ざとく見つけると、
『この名前なんて読むの?』
『フフッ、さぁ、なんと読むでしょう?』
私の名前を一発で読み当てる人はなかなかいない。
『○○ちゃん?かなぁ?』
当てられた。

ドキッ!!!狭心症でありませんように。


自慢話をする男、お喋りな男は嫌いなの。
なぜなの?なぜ私の想いに気づいてくれないの?
あなたって鈍感なのね。

早く気づいて!
私が倒れてしまう前に。 

つづく…。






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