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【学び】カモが泳いでいるのを見て、何を思う。

なんとも哲学的なタイトル。
どうもこんにちは、保育士のめぐです。

今日は祝日だったのでお休みをいただいておりました。
夕方までずっと家にこもっていたので夕方気晴らしに
近所の公園までお散歩にでかけました。


公園には大きな池があり、カモたちがスイスイと泳いでおりました。


私はそんなカモたちの姿を見て

「のんびりしてていいなあ。あんなふうにのんびり生きよう。」

「ずっと水の中におって寒くないんかな。逆にあったかいんか?」

「あのカモたちは1人は寂しいから、みんなで一緒にいるのかもしれない。」

なんて考えるわけです。

わからないですよ。カモの気持ちなんて。
けど、カモの気持ちになって考えてみることはできる。

これ、子どもと関わる上でも大切だなって思うんです。

冗談じゃないです。真面目に言ってます。笑


目に見えないものに対して 思いを馳せる

これは以前ある先生が研修の時におっしゃられていた言葉なのですが

それは相手を受容し、理解することにつながると思う。


なんでそんなこと考えたかっていうと
先日、私の担当しているクラスで子ども同士のトラブルがあったんですよ。


AくんとBちゃんとCちゃんは複数ある同じおもちゃを使って遊んでいました。

Aくんは自分が使っているおもちゃだけじゃ足りなくなり、
BちゃんCちゃんの使っているおもちゃも欲しくなった。
その時に無理やり取ろうとしたものだから、2人から
「やめてよ!」と怒られたんです。

それにカッとなったAくんは2人を噛んで対抗しました。


さあそれを聞いた私はどうしたか。


「Aくん!なんで噛んじゃったの!」

と、強い口調で問いただしました。

【噛む=やってはいけないこと】という構図しか、
なくなっていたんです。
 

私は「なんで」という言葉で、
その子の行動の理由を聞き出そうとしていたつもりでした。

けど、今考えてみれば
「なぜ○○してしまったのか」という聞き方は
誘導尋問と一緒。

はなからAくんを否定してしまっていたんです。


それを見ていた園長は、
「“Aくんが悪い“と、私、Bちゃん、Cちゃんの3人から責められているように見えた。」と
教えてくれました。

外から見てそう見えるんだからAくんにはもっとそう感じられていたと思います。

そして、その状況で一緒にいたBちゃんとCちゃんはどう感じるでしょうか。

しばらくして園長が2人に
「Aくんはどうして噛んじゃったんだと思う?」と尋ねました。

すると


「Aくんはいつも乱暴だから。いけないんだよ。」

と言うんです。


胸が痛かったです。


そんな風に感じさせていたのはきっと、これまでの保育者の
Aくんへの関わり方も大きく影響していると思う。


もっと一人一人の思いに寄りそえていれば
声にならない声にもっと心を傾けてあげられていたら
私がAくんをもっとちゃんと理解しようとしていれば

BちゃんやCちゃんは、もしかしたら
そうは言ってなかったかもしれない。


その日から私、だいぶ心を改めました。



最近子どもたちと関わる際(特にトラブルがあったとき)に
心がけているのは

「なんで○○しちゃったの?」

と、その子を否定するのではなく

「どうしたの?」

「どうしたかったの?○○したかった?」

と、思いに寄り添うこと。理解しようとすること。


保育の初歩的な考え方かもしれませんが、やっぱり
その子にとっての一番の理解者である
ということが、すごくすごく大事な気がします。


そうすることで最近Aくんは
自分の気持ちをちゃんと伝えてくれるし
ちょっと話を聞けば、自分で解決策を考えようとする姿も
少しずつ見られるようになりました。



そんな風に
大人が子どもたちの思いを理解しようとする姿が
子どもたちにも伝わって、
子どもたち同士のお互いを認め合う心や、相手を思いやる心に
つながっていくと思う。


今の私たちと子どもたちとの日々の積み重ねが
未来を創っている。


将来目の前の人に対して、様々な物事に対して、
避けず、否定せず、排除せず、自分なりに向き合っていけるように

まずは今、私たち保育者が
子どもたち一人一人の思いを大切にする。



だから私はひたすらに、

子どもたちの理解者であり続けるのだ。


2020.11.4.
スーパー保育士になったる保育士めぐ





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