見出し画像

【子育て・保育・教育】子どもたちの社会を邪魔しない。

「金木犀の香りをかぐと、秋を感じると同時になんか切ない気持ちになるよね。」

どうもこんにちは保育士めぐです。

さて、今日の話は先日の保育中の話をします。

子どもたち同士の椅子の取り合いが起きました。

Aちゃんは5歳児。怒った表情で、無言で椅子を引っ張っている。
Bちゃんは3歳児。何食わぬ顔でその椅子に座って遊んでいる。

やってるやってる~と思いながら私は2人に近づき、
「どうしたの?」と声をかけました。

けど私の声は届かず。Aちゃんはひたすら椅子をひっぱります。

一旦Aちゃんの話を聞くためにAちゃんに触れ、もう一度声をかけました。
「どうした?なんか怒ってる?」

Aちゃん「私が持ってきた椅子なのにBちゃんがすわっちゃったの!」と
怒り、涙目なAちゃん。

「そっかそっか」と受け止めながらBちゃんにも聞いてみます。

「Bちゃん、その椅子Aちゃんが持ってきたからAちゃんが座りたいって言ってるんだけど…。」

Bちゃん「違うよ。Bちゃんが持ってきたの。」

ほうほう。

※実はBちゃんは持ってきていません。
Aちゃんが立ち上がった時でしょうか。たまたまそこに椅子があったから座って遊んでいただけ。

けど「私が持ってきた」と言う。


さあどうしましょう。


私は、どうもしませんでした。


強いて言うなら

「そっか、Bちゃんが持ってきたんだね」
と、こちらの意見も受け止めながら

「どうしようねー?AちゃんもBちゃんもこの椅子に座りたいのかー

どうしようね~。」

と一緒に悩みました。

まあ、ほんとにどうしたらいいかわからなかったのも
あるんですけどね。笑


そしたらね、


Cちゃんが

「Aちゃん、ハイ椅子!」

って、別の椅子を持ってきてくれたんですよ。

Cちゃん、やり取りをしっかり見ていたんです。

そして考えてくれたんですね、解決策を。

私びっくりしちゃいました。

なんでかって、

普段はしょっちゅう友だちと喧嘩して癇癪を起すCちゃん。

普段はしょっちゅうAちゃんと喧嘩になるCちゃん。


そのCちゃんが。AちゃんとBちゃんのために!

ああ、Cちゃんは日々の人間関係の中で
思いやりや相手の気持ちを考えること、そして自分がどう動くべきか、
たくさん学んでるんだなと改めて感じました。


そして
「椅子を返しなさい」
「Aちゃんが譲ってあげたらいいじゃない」

なんて、大人の価値観を押し付けて
子どもたちの学びの機会を奪ってしまわなくてよかったと
心から思いました。


子どもたちは子どもたちの社会の中でしっかり生きている。


大人が口出ししすぎることで子どもたちの学びや成長、経験の機会を奪ってしまう可能性もあること、

心に置いておきたいものです。


2020.10.07.
スーパー保育士になったる保育士めぐ




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?