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「ポルカdotドットどっとの歌」

渡された地図は、珈琲をこぼしたような染みがあり読み取るのに、少し時間がかかりました。    でも、私は大雪をものともせずにそこに辿り着きました。                     厚い重い古い木製の扉は🚪開けるのに、力が必要でした。そして閉じるのも、同じように力が必要でしたので、完璧にきちんと閉じた瞬間思わずそこにへたり込んでしまいました。すると、中にいらした大勢の方々が笑顔で手を差し伸べてくださり、立ち上がらせてくださいました。          「ようこそ、ここに!私は測量士のKと申します。貴方は?」と、訊ねられその偶然に驚きながら、  「私もKと申します!そして、なんと測量士です!」と応えました。測量士でKと名乗られたその方は、たいそう驚きながら、背後にいらっしゃる大勢の方々に向かって、嬉しそうに言いました。      「皆さん!33人目の測量士Kさんの登場です!」 外では、雪がしんしんと降り続いていました。そういう音が聞こえたのでした。

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