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おさんぽと角田光代とドリームプラン

曇り空の日は読書日和。なるべく1時間はさんぽしたい。ポッドキャスト聴きながら、てくてくてくてく公園を歩く。桜も、そうじゃないものも、じっくり楽しむ。お気に入りのテニスコートでもほんの少し立ち止まって、ポコン、ポコン、と気持ちよく打ち合う様子を眺める。癒された。明日も雨降らないと良いなあ。おさんぽできますように。


ここも癒された。淡いピンクとグリーンとパープルが仲良く混在。

午後は図書館へ。角田光代「笹の舟で海をわたる」を読む。戦時中の疎開生活から結婚・出産・育児・親の葬儀、、、、主人公の人生の終盤までを描いた物語だった。人を羨んだり妬んだり見ないふりをしたり蓋をしたり。主人公の人生をつかず離れずで生きる友人を、意識するあまり空回りする主人公が痛々しくも映る。ラストに向けて、もしかしたら友人の物凄い企みや真実が明らかになるのでは!?とドキドキした。自分の頭で考えて、自分の言葉で話すことの大切さを改めて感じる。エネルギッシュで自由に逞しく輝いてる人のすぐ近くにいる人間は、もしかしたら主人公のように感じてしまうんだろうか、、、と怖かった。また、疎開生活でのいじめ話は、重たく閉鎖的に息苦しく胃の辺りが痛むようだった。人間は、自分の都合の良いように記憶を書き換えたり嘘をついたり自分を守ったり。昨日鑑賞した黒澤明の「羅生門」でも同様に感じたことを、この作品でも味わった。

一気読み。おすすめ。


近所で買ったケーキ。280円で可愛いサイズ。
お財布にもカロリー的にも罪悪感低めで嬉しい。
美味しかった。

夕飯食べながら映画鑑賞。ウィル・スミス主演「ドリームプラン」。実話ベースでテニスのお話。タイトルのままに、世界一のプレーヤーとして娘を育て上げるお話。


破天荒で無茶苦茶で威圧的で強引なお父さん!結構口悪い!決してパーフェクトなお父さんではない。娘含めて家族が振りわされまくり。いや、コーチなど関係者含めて振り回されまくり!!そんな中、感動したのが父から娘たちへのポジティブと愛に溢れた言葉たち。すごい。すごいよ。涙出た。娘たちもみんな自信に満ち溢れ堂々としてる。自己肯定感がこちらも高まった。テニスの試合シーンも良かった。わかりやすくスカッとするお話。ほとんどの人が楽しめるのではないかな。
ラスト、実話ものでお約束の、実際の本人たちの映像がまた良かった。かっこいいよ、娘たち!

本を読み、映画を観て、
「自分を主体にする」という臨床心理士さんから言われたことばを思い出した。
自分を主体にして考えることが身に付いていないわたしは、すぐ忘れてしまう。周りの人に迷惑をかけてないか、自分はどうしたら良いのかを気にしてしまう。相手を主体にする癖がついている。自己肯定感はそれではなかなか高まらない。
がんばれ、わたし。自分を主体にして考えて、楽しく過ごしたい。

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