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<お金の話をしよう> その1000円はどこへ行くのか? -後編-

金曜日のナガサキです。

居酒屋的お金の流れを考えてみようということで、前回に引き続き<その1000円はどこへ行くのか?>後編です。

飲食店や小売店を含め、商売をされている方には何をいまさら感はあるかもしれませんが、お金とは何なのかをもう一度考えてみようという試みです。


さて、お客様から1000円をもらいました。

飲食店であれば、その内訳はざっくりこんな配分になるかと思います。

図2_ページ_1

当たり前と言えば当たり前ですが、1000円をもらってもそのまま懐にしまえるわけではなく、その1000円がいろいろなところに流れていくわけです。

分かりやすくするために、今回はSURF CAPPの実際のお店の売上を使ってリアルに考えます。

図_ページ_3

この数字は、ある店舗の今年10月の実際の損益計算書です。
これを上の図に当てはめてみるとこんな感じ。

図2_ページ_2

簡単に言うと、あなたからもらう1000円1枚につき75円がこのお店にのこる利益です。
(消費税や法人税があるので決算上はもっと少ないですが)

その他の内訳を金額にするとおおよそ下記のように。

食材費   300円
人件費   430円
賃料      60円
水光熱費    50円
備品消耗品   50円
管理費     30円

あなたからの1000円1枚につき、八百屋さんや肉屋さんにとっては300円の売上になり、このお店で働くスタッフにとっては430円の給料(分け前)になる。

その他にも、おしぼりを届けてくれる会社さんや水道屋さんやガス屋さん、家賃という形で大屋さんにも流れれば、もちろん税金という形で国にもお金が流れていく。

そして八百屋さんなら市場や生産者さんに、スタッフは給料としてもらったお金で買い物したり遊びに行ったり、というようにそれぞれの場所からさらにまたお金が流れていく。

そんな風にお金は世の中を流れ流れめぐりめぐっている。


そこでもう一度考えてみたい。

給料とは何か?
あなたのその給料はどこからくるのか?

利益とは何か?
会社の利益はどこへ行くのか?

そして、お金とは何か?
あなたが払うその1000円にどんな意味があるのか?

大切なことに気付くきっかけがきっとあるはずです。


12月。年末。歳末。クリスマス。お正月。大売出し。
お金がざわつく時期ですね。そんな高揚感せまる金曜日。

それではみなさま、よい週末を。

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