はやし＂え、なにうちら帰れないの？＂

はやし姉＂いや、それはないでしょ＂

はやし姉妹＂ドウシタライイデスカ？＂

スタッフA＂シラナイヨ　ジブンデ　チケットカッタ　カイシャ二　キキナ。　チョット　スッタフB 、コノコタチ　カウンター　ツレッテッテ＂

（多分こんなこと言ってた）

スタッフB＂キミタチ　コッチキテ＂

はやし姉妹＂二ホン　カエレナイ？　チェックイン　シタヨ?" 

スタッフB ＂ンー、、、　マダ　ワカラナイケド　タブン　トゥーレイト＂

なんだかマジで帰れなそうな雰囲気。

連れていかれたカウンターに行くと、そーいえばさっき団員の列でうちらよりちょっと前に並んでた日本人二人組の男の子が前にいた。

はやし姉妹＂もしかして、飛行機乗り遅れたんですか？＂

日本人ボーイA＂いや、僕はチェックインも荷物の預け入れもしたんすけど、、＂

ボーイB ＂僕が荷物が重量オーバーしちゃって、超過料金払うのもったいないから荷物整理しようと思って一回列はずれたんすよ。でもやっぱ超過料金払えばいいやと思って戻ったらトゥーレイトって言われて、、ここに連れてこられました。＂

ちょうどそこに後ろから旅に慣れてそうな日本人男性が＂○○便？乗り遅れたの？＂と声をかけてきた。

そしてはやし姉妹と日本人ボーイズ事情を説明すると、、、

プロ男性＂あー、、それ無理だね。俺はもう間に合わないのわかってるから最初からこっち来たんだけど。それよりボーイA君、荷物預けてるなら君は行った方がいいよ。＂

ボーイB ＂え？＂

ボーイA＂え？＂

ボーイB ＂え？行くの？＂

ボーイA＂、、、ごめん、俺行くわ！＂

ボーイB＂え？＂

そしてボーイAは搭乗口に走って去っていった。

ボーイB＂あいつ行ったわ～。＂

はやし姉妹＂大丈夫？＂

ボーイB＂いや、やばいわ～＂

プロ男性＂それより君たちどうするの？＂

はやし姉妹・ボーイB ＂どうすればいいですか？＂

プロ男性＂俺はチケット買った会社に交渉してみるけど、今日の飛行機はまず無理だと思う。振替がきくチケットか確認して、もしだめなら新しいチケット買いなおすしかないよね。。＂

はやし人生初の海外旅行にて見事公式に帰宅難民となりました。

それよりかわいそうなボーイB君。超過料金さえケチろうとしなければ今頃ボーイAと空の上だっただろうに。

途方に暮れていた私達、スーツケース2つ抱えてしゃがみこんでいるジャパニーズギャルを発見。

そういえばこのギャル、私たちはやし姉妹がセルフチェックインしてた時に走りながら空港に入ってきてた。

みかけた時はもう一人ギャルがいたけど、私達より後に入ってきたくらいだからもちろん乗り遅れたんだろう。仲間だ。

はやし姉妹＂飛行機、乗り遅れちゃったの？＂

ギャル＂いや、私は乗り遅れてないんですけど、一緒にいた友達が荷物預けるのが間に合わなくて、荷物捨てといて！って体だけで帰っちゃったんです。

わたし今カナダに住んでるからこれから夜行バスで帰るんですけど、あの子の荷物持って帰れないし、でもお土産嬉しそうに買ってるのとか見てたから捨てるのもあれで、、どうしたらいいかわからなくて途方に暮れてました＂

途方の暮れ方がちがかった。

英語がわからなくてひたすらテンパっていた私達だが状況を整理すると、

はやし姉妹も、ボーイＢもチェックインは済ませてたからギャルＢの様に荷物さえあきらめれば、じつは飛行機に乗れたのだ。（後の祭り）（どっちにしろ究極の選択）

アメリカの航空会社は優しさにあふれた日本とちがって融通が利かない。搭乗1時間前預け入れが閉め切りなら59分前は揺るがないアウト。

まさにその１分で荷物を預けれなかったのがボーイＢ。

はやし姉妹もたらい回しにされなかったら。英語でちゃんと説明してれば。英語がわかって人の助けがなくても出来てれば。たられば。。

プロ男性＂ギャルAちゃん、その荷物俺が持って帰ってあげるよ。その子が空港まで荷物引き取りにこれるなら

ギャルＡ＂、、！！！本当ですか？！喜ぶと思います。。いいよね勝手に渡しちゃっても、、一度は捨てたんだし。。。＂

はやし姉妹＂よかったね～！！＂

てゆーかギャルＢ子、強運すぎない。うちらより後に空港来て、飛行機乗って帰って、荷物取り戻すなんて。笑

プロ男性＂みんなどうする？俺はどうせ明日のフライトになるからシティにもどるけど＂

ボーイＢ＂俺もとりあえず昨日泊ってたところ戻ってチケット探します＂

はやし姉妹＂わたしたちもいとこに連絡して迎えに来てもらおう。。＂

プロ男性＂いちおう情報共有できるように、連絡先交換しておこうか＂

２０１３年 １０月 Team too late 結成。

ＮＹで飛行機に乗り遅れたり乗り遅れなかったりした職業も年齢もバラバラな私たち。2020年今現在もチームは健在です。

飲み会開いても誰一人として時間通りにこない（だから飛行機乗り遅れんだヨ）（反省しろ）

ちなみにギャルＡ子とは後にオーストラリアでワーホリ再会したヨ！

とりあえずTeam too lateグループLINEを作成し、みんなとは一旦お別れ。

いとこに連絡して迎えに来てもらうことになった。数時間前に涙のお別れしたのに。ダッセ。笑

しかし、これで終わりじゃない。どうにかして日本に帰らねば！！！

つづく