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【SWEAT ELITEワークアウト動画🇯🇵その4】駿河台大学駅伝部:全日本大学駅伝関東選考会10000mに向けた5000mテンポ走

Sweat EliteのYouTubeチャンネルの日本人選手 or 日本のチームの第4弾は埼玉県飯能市を拠点とする駿河台大学駅伝部。創部10年目にして初の箱根駅伝出場を果たし、次は全日本大学駅伝への出場を目指している。昨年は関東選考会で惜しくも8位とあと一歩に終わったが、今年のチームは過去最高の戦力が揃っているという。

【Surugadai University Ekiden Team / 駿河台大学駅伝部 - 5000m tempo run】

概要
駿河台大学駅伝部は2022年に箱根駅伝に初出場。現在80名ほどの男子部員が汗を流している。

箱根駅伝は30%弱の視聴率を誇り、日本におけるスーパーボウル(NFL)のようなスポーツイベントである。現在も駅伝人気は健在で、日本の駅伝文化はとても長く繁栄し大きく成長してきた。2021年1月からの15ヶ月間で、71名の日本人選手がマラソンのサブテンを達成したが、そのうちの85%(60名)が箱根駅伝に出場したことのある選手だった。

全日本大学駅伝も学生三大駅伝のうちの1つであるが、駿河台大学は伊勢路の初出場を目指して6月19日に関東選考会に臨む。

ワークアウト内容
5000mテンポ走 埼玉県にて。全日本大学駅伝関東選考会1ヶ月前

【Summary】
Surugadai University ran Hakone Ekiden for the first time in 2022, which was a long standing goal for them.There are currently 80 men athletes in the team.

Hakone Ekiden is one of the biggest sporting events in Japan. It's like the Super Bowl in the U.S. Hakone Ekiden has been around for a long time in Japan and it still keeps becoming more popular. 71 Japanese athletes ran sub-2:10 over the 15 months from January 2021. 60 out of 71 athletes (85%) ran Hakone Ekiden.

National University Ekiden is also one of the three major University Ekiden races IN Japan, and Surugadai University will be competing in the Kanto Regional Qualifier on 19th June, 2022.

The workout: 5000m tempo run in Saitama, Japan.
A month before '22 National University Ekiden Kanto Regional Qualifier.

撮影にご協力戴きました駿河台大学駅伝部の徳本一善監督やスタッフ陣、選手の皆様に心より感謝致します。


動画撮影の合間に撮影した写真

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新留学生のゴッドフリー・ムサンガ(1年)。今年の関東インカレ1部5000m2位。その時に対戦した三浦龍司(順大)については「彼はとても強い」と驚いた。

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Aチームは5000mテンポ走を14:55で走破。

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この日のBチームは人数が多かった。これぞ「大学駅伝部の迫力」というところ。

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2022年モデルのatmosとのコラボパーカーを着用する徳本監督。

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関東インカレ1部10000mでうまく走れなかったが、そこから気持ちを切り替えている町田康誠(4年 / 左)。

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徳本監督は選手との対話に多くの時間を割いている。

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クールダウン中の新山舜心(3年)とジョギングする徳本監督。数年前までは練習で選手を牽引していた。


今回の所感

私が駿河台大学を訪れるのは今回が4回目であるが、訪れる度にチームが強くなっていることがわかる。

とはいえ、動画内で徳本一善監督が話しているように、他の大学も強くなっているのも事実。そのようなことから、箱根予選会、全日本予選会のボーダーあたりは毎回「やってみないとわからない」というところだろう。

現在は部員が80名程度の大所帯となっているが、現実的にはスタッフの数に対して部員の数が多いので、マンツーマンのコーチングは難しい。しかし、徳本監督と後藤コーチを見ていると、練習後は選手との対話というか、コミュニケーションを重視しているように見えた。

新しく入学した留学生のゴッドフリー・ムサンガの10000mは未知数ではあるものの、箱根予選会も全日本予選会も平均的に大崩れがないことが望ましい。特に全日本予選会は1人のミスも許されない。

かつては関東選考会の10000m東海大、最近では中央大の選手が途中棄権によって、その時点で全日本大学駅伝への出場権へのチャンスがなくなってしまったが、前回は8位とわずかに届かなかった駿河台大がどのような戦いを見せるか。このnoteを書いている翌日の6月19日に全日本大学駅伝関東選考会が開催される。


動画内のインタビューの要約

徳本一善監督

Q. 80人のチームをどのように指導しているのか?
選手が自己分析する能力を上げていかないと、こういった大所帯のトレーニングが(うまく)できない。選手にも勉強してもらわないといけない。コーチの出したメニュー通りやるだけではなく、選手自身が自分自身のプランを考えられるようにするということが大事だと思っている。選手自身に考えさせることを個別でよくやる。
組織をコントロールしていくためにはキャパがある。人員を削るか、新しいコーチを増やすか。我々はハードの部分も不足しているので、縮小というよりかは選手を絞ってしっかりと指導できる環境を作っていくのが次のステージ。
結果が求められるレースが6月にあるので、駅伝チームはそこに向かっている。ここから選手は選考がかかっているし、今回は80名の選手から8名しか出場できない。その8名をしっかり選考するために、客観的に判断していく場面が増えるのでこの時期は私は疲れますね。
Q. 今のチーム状況はどうか?
過去最高のチームが出来上がっていて、トレーニングのレベルが上がっている。しかし、他大学もレベルが上がっているように感じている。今、チームが強くなっているし、箱根駅伝に出場できたが、それでも次回も予選会を通れる保証はない。相手チームのデータをしっかりと分析しながら、自分のチームに何が足りないか、どういった能力をつけないといけないのか、ということに取り組んでいかないといけない。


インタビューの英訳(Summary of the Interview)

Q. How do you lead a team of 80 athletes?
Tokumoto (Head Coach):If they do not improve their ability to analyze themselves, they will not be able to train (well) in such a large group. They also have to think and learn. I think it is important for them to be able to come up with their own training plans, rather than just following the menu given by the coaches. We often have them think for themselves individually.
Tokumoto:We have the capacity to control the organization. Either we need to reduce the headcount or add new coaches. We are lacking in hardware as well, so rather than downsizing, the next stage is to focus on players and create an environment where we can coach them well.
Tokumoto:The race where results are required is in June, and that is where the Ekiden team is headed. From this point on, the selection process will be in full swing, and this time only eight out of the 80 runners will be allowed to participate. In order to select those 8 people properly, I am tired at this time of the year because there are more and more situations where I have to make objective judgments.

Q. What is the current team situation?
Tokumoto:We have the best team ever and the level of training is rising. However, we feel that other universities are also raising their level. The team is getting stronger now, and although we were able to participate in the Hakone Ekiden, there is still no guarantee that we will be able to pass the qualifying round next time. We need to analyze the data of the other teams carefully and work on what our team lacks and what abilities we need to improve.

(見逃したところがあれば最後にもう1度。)


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