調和性を乗りこなすには

私は、他者と一緒に何かしたり話したりしている時、無意識のうちにその人にテンションや話す内容を合わせている。

これは、ストレングスファインダーでいう「調和性」や「共感性」の資質から来ていると思う。
そして、この行為はチャンネルを合わせるようなものだと思っている。

例えば、私が一人でいる時のニュートラルなチャンネルが自分チャンネルだとする。そして、Aさんと話す時はAチャンネルに、Bさんと話すときはBチャンネルに合わせようとする。

最近疲れているなと感じる時があるのだが、このチャンネル合わせをし過ぎているのが原因なのかもしれない。

思い返すと、余白があまりない生活を送っている。何も気にせずに、自分一人で何かできるのは、通勤電車の中か、夕食を摂ってから寝るまでの数十分間くらいなものだ。家(自室以外)にいると、自然と家事・育児チャンネルや妻チャンネルになる。職場では、職場チャンネルになる。すると、ニュートラルな自分チャンネルに戻す時間が少なくなってくる。

一応補足しておくと、今の状況が嫌なわけではないし、忙しいアピールをしたいわけでもない。(そこまで忙しくないとも思っている)また、疲れるといっても、睡眠は毎日しっかり取っているので、肉体的な疲労は筋肉痛以外にはない。

そんな中、最近は「どうしたらこの疲労感を軽減できるのか」を考えている。"チャンネルの合わせ過ぎ"が疲労の原因だとしたら、チャンネルの合わせ方を工夫する必要がある。

今の職場と仕事は好きだが、チャンネル合わせで一番エネルギーを使うのは職場だと思う。普段のコミュニケーションの取り方と、仕事で求められるコミニュケーションの取り方は違う。(本質は同じかもしれないが)

飲み会で求められる調和と、職場で求められる調和は違う。無意識的に行われる私の調和のスタイルは、飲み会で求められる調和のスタイルだと思う。
だから、職場で無意識的なチャンネル合わせをしても、仕事はあまりうまくいかない。仕事では、相手の言うことを聞きつつも、じぶんの意見を主張する必要がある。
そのためには、チャンネル合わせをコントロールする必要がある。
コントロールするために、色々と試行錯誤してきた。話し相手の表情をあまり見ないようにしたり、ポジティブなテンションを意識してみるなど色々試してきた。これはこれで、効果はあったのだが、まだ腑に落ちない感じがする。
上手くいっている時を振り返ってみると、目的を明確にできているときが多いように思う。そして、会話の目的を意識しながら話しているときは、自然とニュートラルをキープしつつ、チャンネルを合わせている(自分をちゃんと出しつつ、相手を受け入れている)からか、疲労は少ないと感じる。

「目的」という、話し相手以外のモノに意識を向けることで、調和”しすぎ”を緩和できるのかもしれない。
チャンネル合わせをしすぎないことを意識するよりも、他のことに意識を向けるのが大事なのかもしれない。
しないことを意識すると、結局そのものを意識してしまう。お菓子をやめようと思ったら、お菓子のことを考えてしまって、結局やめられない。。。みたいな。

そういえばイチロー元選手(元イチロー選手?笑)が、ボールを1カゴ分投げる場合、他人と話しながら投げる時と、一人で集中して投げる時とでは、前者の方が疲労が少ないと言っていた。

何かの"し過ぎ"で上手くいっていなかったり、疲れたりしているときは、調整するのではなく、他のモノに視点をずらすと良いのかもしれない。

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