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優しさが詰まったレシピ本をお迎えしてきました。

笠原さんの本『元気がなくても作りたくなるレシピ』を書店でお迎えしてきました。

笠原さんのお人柄が滲み出るとってもステキな本でした。

実は、笠原さんとは去年の夏にZoomで一度お話を聞かせてもらう機会をいただいたのです。

そのときに抱いた芯の強さと優しさが詰まった本に仕上がっていました。

ずぼら、時短料理でもない。
豪華で手間のかかる料理でもない。

笠原さんのご自愛レシピは、まさに元気がなくても作れそうと思えるレシピばかり。

わたし自身、特に子どもができてから、添加物を気にしていたし、毎日自炊を心がけていたので、作ってみようと思うレシピがたくさん載っていました。

あとは、なんといっても普通のレシピ本とは違って、レシピにまつわるエッセイが掲載されていることが魅力。

食という軸を通して、笠原さんが今まで歩んでこられたストーリーを読むのが楽しかったです。

自分の居場所は自分でつくる

笠原さんは、病気をきっかけに好きな仕事が思うようにできず、居場所を失ったように感じたといいます。

そんなときのお話が本の中に書かれていました。

大学職員は安定していて、このままずっと働き続けることができるだろうけれど、「私の人生、それでいいの?」と自分に問いかけました。しかし、薬代のことを考えるとすぐに仕事を辞める決断はできません。それでも環境を変えたいという思いは抑え込むことができず、住む場所を変えようと実家を出ました。

この文章は、まさに今わたし自身が抱いていることそのもの。

違和感を感じたことには目を背けず、できることから行動していこうという指針になりました。

手放してはじめて得るものもあることを感じます。

人とのつながりが人生をつくっていく

笠原さんのストーリーを読んでいると、自分1人で抱え込んで悩むより人に思い切って話す大切さを痛感しました。 

ご友人の活や旦那さまとの出会いエピソードもめちゃくちゃステキなんです。

「空音遊(くうねるあそぶ)」という古民家宿で料理修行していた笠原さんに言われた宿主の方の言葉もとても刺さりました。

悩むより、ワクワクすることをまずはやってみたら

仲間の言葉を素直に受け入れて、行動に移す笠原さんの素直さが、人生を変えた所以なのだと感じます。

日常のお守りのような一冊

人生に迷ったときにそっと背中を押してくれるような文章と日常に疲れたときも自分を労われるレシピ。

この2つが詰まった本は、わたしの日常のお守り本となりそうです。

ステキな本を書いてくださり、ありがとうございました。

そして、ご出版おめでとうございます。

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