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「グループワークにおけるソーシャルワーカーの役割について」社会福祉のレポートの参考にどうぞ。

現在、福祉分野にてソーシャルワークに携わり、社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師を取得した拙者が下記の参考文献をもとに「グループワークにおけるソーシャルワーカーの役割」についてまとめたレポートです。広く発信したいと考え、noteに投稿します。後半部分は有料です。(本文2188字)

✔私の体験的グループワーク論,前田ケイ,金剛出版,2021
✔タスク・グループへの介入を意識したグループワークの専門教育,黒田文,社会福祉学,Vol.60-1号,2019
✔グループワークの実際,川村隆彦著,相川書房,2004

参考文献

グループワークとは何か

 私たちは成長していく課程においていくつものグループに属し、そこでさまざまな体験をする。「家族」「友達」「クラス」「クラブ」「職場」などがあげられるように、グループはどこか遠くにあるものではなく、むしろ身近なところに存在しているといえる。前田はグループとは、共通の目的を持ってその目的達成のために相互に作用しあう複数の人間の集まりとしている。川村は、グループ体験により成長の機会がもたらされている一方、意図的に導く「方法」と「人」がなければ偶然に支配されるとしている。つまり、それがグループ体験の限界であり、グループワークとの分岐点であると指摘している。川村によれば、グループワークとは、あらかじめ期待された「目的」に沿って、専門的な「方法」を熟知する「人」がグループ活動を展開することである。前田は、グループワークの成果に影響する大事な概念として、「何をするか」と「どのようにするか」に関わる二つの概念をあげている。

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