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【ネタバレあり】ワンダーエッグ・プライオリティ 第2話 感想

1 はじめに

 ネタバレありです。視聴予定の方は、先にアニメを観ることをお勧めします。

 また、この記事は、あくまで個人の「感想」であって、「正解」ではありません。こんな考え方や感じ方もあるのか、くらいに受け取って頂けると幸いです。


  

2 バトルシーン

 めちゃくちゃ動いていましたね!

 新体操のリボンがいい味を出していました。次回以降も、各回特有の武器が使われるのでしょうか。

 本作においてバトルシーンは、アニメならではのシーンとして、必要不可欠ですね。



3 鈴原南と運動部におけるパワハラ

 鈴原南のエッグには、「96ж596」と記載されていました(3文字目の記号は間違っているかもです)。第1話の西城くるみのエッグも、最後が96でしたが、何か法則があるのでしょうか?

 南と顧問は、選手と指導者、未成年と成人という関係にありました。そのため、パワハラが起こりやすい関係にあったといえます。

 パワハラ(体罰)は、一方的に、身体的・精神的侵害を、継続させるという点で、イジメに含まれるといえます。ただ、学生間のイジメとは異なり、年齢や役職といった明確な優越性があることが多いです。

 パワハラについて、「労働施策総合推進法」(通称、パワハラ防止法)が制定されましたが、これはあくまで職場におけるものです。教育現場やスポーツの世界では、今後、パワハラが根絶する日が来るのでしょうか?

 


4 沢木先生と小糸

 教育現場では、パワハラの他にも、セクハラないし性犯罪という問題も抱えています。

 アイの担任で美術部顧問の沢木修一郎についても、この問題が浮上してきます。小糸との回想シーンを観れば、同じ感想を抱いた方もいると思います。

 この点から、
 沢木先生と小糸は、教師と生徒でありながら、男女関係でもあった
 だから、沢木先生を慕う女生徒が、小糸に対し、嫉妬してイジメる
 というストーリーを推測します。

 こうなると、小糸がイジメられたのは、アイの友達となったことより、沢木先生との関係の方が影響していたといえます。ただ、小糸が自殺した原因については、沢木先生がどう関係していたかは謎です。



5 沢木先生の子供?

 沢木先生はたびたびアイの家を訪れています。担任として、不登校のアイを気遣っているように見えます。

 しかし、もし仮に、小糸との関係が上記の通りであれば、沢木先生は女性関係について見境が無いのでは?となります。まさか、アイの家に頻繁に訪れるのは、アイの母親である大戸多恵と不倫をしているからでは?と疑いの目が向きます。

 つぎに、沢木先生は、①女性にモテる、②左目の下にほくろがある、③苗字が沢木であるという3点において、沢木桃恵と共通点があります。ほくろはともかく、苗字が同じなので、沢木先生と桃恵は親子の可能性があります。

 そして、アイの母親の多恵と桃恵は、どちらも「」という字が含まれていますね。

 さらに、ED絵において、駅のホームの階段で、双子らしき赤ちゃんを抱く女性を、見上げる桃恵が映っています。赤ちゃんを2人にしたのは引っ掛かります。「双子」「女性」「母親」といった要素に何か意味があるのでしょうか?

 加えて、第1話の感想でも書きましたが、アイの家は二段ベッドなので、兄弟あるいは姉妹がいた可能性があります。また、アイの家は母子家庭の様子です。

 以上の事実と推測から、沢木先生と多恵の間に、双子のアイと桃恵が生まれたのでは??と考えることもできます。

 こうなると、沢木先生が頻繁にアイの家に訪れるのは、娘のアイを心配しているということになります。




6 OP曲『巣立ちの歌』

 話変わって、OP曲ですが、まさかの合唱曲でした。実写映像にも驚きました。高音がとにかく綺麗!

 歌うのは、アネモネリア。公式HPによると、「アイ」「ねいる」「リカ」「桃恵」と「アネモネ」という、花の名を組合わせて名付けられたそうです。(公式HP https://wonder-egg-priority.com/music/)

 アネモネの花言葉は、「はかない恋」「恋の苦しみ」「見放された」「見捨てられた」です。後半の意味は、第1話でもキーワードになった「見て見ぬふり」とも重なりそうです。

 タイトルに含まれる「巣立ち」とは、通常、一人立ちや、卒業を意味します。では、ワンエグにおける「巣立ち」とは何でしょう?
 この点は、「10 エッグのシステムについての考え」で記載しました。


7 ED曲『Life is サイダー』

 OPと同様、アネモネリアが歌っています。最近、私の脳内でずっと流れています(笑)。

 ポップな曲調で、浄化されます。おそらく、回が進むにつれて、さらに闇深くなっていくでしょうから、毎回、この歌の明るさに救われそうです。


 ED絵について

 上記のとおり、桃恵は、駅のホームの階段で、双子らしき赤ちゃんを抱く女性を、見上げています。また、桃恵がアクセサリーを見つめる写真もあるので、「女性」というのはキーワードになりそうです。

 それと、OP絵でもそうですが、アイ・ねいる・リカは1人でいるシーンばかりなのに対し、桃恵は女の子と一緒にいるシーンが目立ちます。


 2人の男の子を笑顔で追いかける女の子を、後ろから見つめるリカ。ノスタルジックな雰囲気を感じますね。

 また、アイドルとのチェキでは、「ちえみちゃん」と記載がありましたが、これはファンの名前でしょう。「また会いに来いよ」という言い方、アイドルのサインが「リ」と「カ」を合わせたものに見えることから、このアイドルはリカではないでしょうか。



8 友達の条件

 第2話のサブタイは、「友達の条件」です。

 みなさんは、友達の条件といわれて、どんな条件を考えますか?

 私は、かけがえのない経験を共有することだと考えます。

 では、かけがえなのない経験とは、なんでしょう?

 それは、楽しい経験または辛い経験を意味します。

 楽しい経験とは、一緒に遊んだり、食事をしたり、他愛もない話をすることです。アイとねいるが一緒にジュースを飲んだシーンが、これにあたります。

 辛い経験とは、部活動でのキツイ練習をしたり、失敗や失恋などで落ち込むことです。アイとねいるは、それぞれ、「ワンダーエッグ」を必要とするトラウマを持ち、ワンダーキラーとの激しい戦闘を経験しています。

 こうして、アイとねいるは、友達の条件を満たしました。

 第3話以降、ねいるがアイに対して、友達としてどう接するのか注目です。と言いながらも、ねいるが急にデレるとは思えませんけど(笑)。



9 青沼ねいるについて

 アイと同じ14歳。褐色の肌と長い三つ編みをして、物静かであまり多くを語らず、人と積極的に関わろうとしない少女です。

 加えて、平坦な喋り方で、合理的な考え方をしています。

 ねいるの声を担当している楠木ともりさんは、二面性のある役が得意な印象なので、今後、クールな面だけでなく、ねいるの妹が絡んだシーンでどんな演技をするのか注目しています。

 ねいるは、エッグを一度に大量購入しているので、裕福な家庭環境かもしれません。名詞には、「Blue Corp」と「VICE PRESIDENT」とあるので、会社の副社長ないし重役なのでしょうか?

 家庭といえば、病院にいた ねいるの保護者らしき女性の名前は、エンドロールを見る限り、「田辺美咲」です。つまり、ねいるとは、苗字が異なるので、母親ではなさそうです。

 また、妹がいたが、ねいるが殺したという衝撃の発言。しかも、その妹を助けるためにエッグを大量に購入しています。ねいると妹の過去が早く知りたい!



10 エッグのシステムについての考え

 第2話までを整理すると、アイが見て見ぬふりをしたことが、少なからず小糸の自殺に関係しています。また、ねいるの認識によると、ねいるが妹を殺しました。
 つまり、エッグ購入者は、助けたい者の死に深く関わっていることになります。エッグを購入する権利は、死者(自殺者)との関係者に限られているかもしれません。

 もしかすると、関係者どころか、トラウマの対象かもしれません。そうすると、助けたい者のエッグを引き当てたとき、エッグ購入者は、トラウマ、つまりワンダーキラーになるということも起こりかねません。

 アイが小糸のエッグを引き当てたとき、アイ自身がワンダーキラーとなり、そのアイを倒せば、小糸は、生き返るあるいは、成仏するということです。

 その場合、夢のセカイの傷は現実世界で引き受けることになるので、アイは死ぬことになります。

 したがって、アイたちがエッグを購入する行為は、自殺行為ということになります。

 この考えによると、ワンダーエッグとは、
自殺者の魂を救済するために、その原因となった者を自殺させる
という恐ろしいシステムということになります。


 以上の考えを踏まえると、

 OP曲の『巣立ちの歌』は、ワンダーキラーとして死ぬ直前、死後の世界へ向かう歌

 また、ED曲の『Life is サイダー』は、ワンダーキラーとして死ぬ直前、人間として生きていたときを振り返った歌

を意味します。

 つまり、OP曲は「死に向かう歌」、ED曲は「生を振り返った歌」です。



11 おわりに

 今回はかなりぶっ飛んだ考えを述べたので、ツッコミどころ満載だったかもしれません。ただ、何度も申し上げますが、第2話までを観た限りにおける感想に過ぎません。

 侮辱・中傷・罵倒などは受け付けていませんが、異論・反論・質問は受け付けていますので、コメントを頂けると嬉しいです。

 「私はこう考えました」「この点はどう考えていますか」など気軽にコメントしてください。

 最後まで長文に付き合っていただきありがとうございました。

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