ジリリリリ！！ジリリリリ！！！
「…ねむ…」

目覚まし時計 評価4.0★★★★☆
めちゃくちゃ高性能で、愛用させて貰ってます！でも、個人的に朝が苦手なので星4つとさせていただきます笑

評価4.0の目覚まし時計で目を覚ました。いつもの朝だ。僕はありとあらゆるものの評価を見ることができる特殊な能力を持っている。
自分自身、この能力についてはあまりよくわかっていない。一体あのレビューは誰が書いているのか、誰基準の評価なのか。

色々なもののレビューが見えると時々頭がおかしくなりそうになる。試しに、食卓に並んだ朝食を見てみよう。

白飯 評価 5.0 ★★★★★
素晴らしい。これぞ日本の食卓。
少し高価な炊飯器を使ってるのもGOOD

箸 評価 3.0 ★★★☆☆
一般的な木目調の箸。特に言うこと無し。

目玉焼き 評価 1.0 ★☆☆☆☆
目玉焼きに醤油をかけるのはありえない。
生理的に受け付けないです。

朝食を食べようとするだけでこんなにも多種多様なレビューが飛んでくる。逆に目玉焼きに何かければ良いんだよ。

これ、もしかして何かの病気なのかな。そんな考えが僕の頭をよぎる。このまま原因がわからず生活をしても、いつか気が狂う気がしたので一旦診察してもらうことにした。

街中を歩いているだけでも大量のレビューが視界に入ってくる。

ファッションショップ 評価 4.0 ★★★★☆
わたくしの趣味の女装をするときによく使わせてもらってます…wあ、もちろん女装させることもありますけどね……wwwww

モヒカンのヤンキー 評価5.0 ★★★★★
怖いのは見た目だけ。実際は困っている人を助けたり隠れてゴミを拾っていたりする。口調は怖いけど憎めない存在。

女の子のパンチラ 評価5.0 ★★★★★
ごぉぉちそうさまでぇぇす！！！！！！
ヒャッホーーーーーーーーーー！！！！！！

お洒落なベーカリー 評価 3.0 ★★★☆☆
外装・内装ともに完璧。パンも美味しく香りも食欲をそそらせるものがある。ただ、土曜日の昼13:00頃の男性店員の態度が非常に悪いのでなんとかしてほしいと思う。

モヒカンのヤンキー 評価1.0 ★☆☆☆☆
俺らと同じワルかと思ったら、イキってるだけのガキだった。人助け？ゴミ拾い？アイツビビってんのか？

このザマである。気持ち悪すぎる。
そうこうしているうちに病院についた。

病院 評価2.0 ★★☆☆☆
看護師の態度が悪かったです。

「すいません診察してもらいたいんですけども」
『はい。保険証を見せていただけますか？』
「僕の症状保険効くかわからないんですけど…」
『あ、じゃあ後で確認するので一旦保険証預かりますね。』
「あ、わかりました」

保険証 評価 3.0 ★★★☆☆
可もなく不可もなく。
レビューが見える系の症状には保険が効かないところが辛いかも。

受け付けのお姉さん 評価 2.0 ★★☆☆☆
元気な日はしっかりと対応してくれるけど、疲れてると対応が明らかに雑になる。なにかについて質問すると、「あ、じゃあ後で確認しときます」でその場をしのぐことが多くて腹立つ

診察室に案内された。
『はい、本日はどうなされましたか？』
「あ、あの…なんかレビューみたいなものが見えちゃうんですよ…これって病気なのかなって…」

白衣 評価 4.0 ★★★★☆
清潔に保たれてて好感が持てる。

医師 4.0 ★★★★☆
超ヤブ医者。特に手術の腕が酷すぎる。大きめの手術をするなら他の病院に行くべき。

医師のかつら 5.0 ★★★★★
良くできている。地毛と遜色ない。

看護師の女性 5.0 ★★★★★
いつも息子がお世話になっておりまス！
態度が時々悪いときもありますが、Mの私からしたらご褒美でッス！でも急に僕に話しかけてくるのは誘惑されてるみたいだからやめてほしいナww

『え！？レビューが見える！？』
「は、はい。」
『そんな症状初めて聞きました！！死に至るかもしれません！急いで脳を手術しましょう！』
「え？え？」
『はい、このベッドの上に横たわって！』

ベッド 評価 3.0 ★★★☆☆
シーツがザラザラしていて、好みが分かれそう。

「え？こういうのって一回入院してからとかじゃないんですか？」
『そんなことしてる場合じゃないですよ！急いで手術室に向かいましょう！』

『はい、手術開始です！』
「え、ちょ、麻酔は？」
『そんなものないです！』
「はぁ！！？？」

メス 評価 5.0 ★★★★★
よく切れます！いつも愛用してます！最高です！

『はい、オペを開始します！』
「ちょっ、待って待って！！！！」

サクッ。頭にメスを入れられた。

あまりの激痛に意識が遠のいていく。
あ…やば…が…が…が…

「今回のオペも…失敗のようだ…」

つまらない人生 評価 2.0 ★★☆☆☆
途中まで良さげな人生だったのに、最後無理矢理死んだ感があって萎えた。こんなにオチに納得いかない人生は初めて見た。次回はもっと面白い人生を期待しています。