見出し画像

ポンポンとびだす言葉たち


ご用事があったおとうしゃんを車で一緒に送っていったはるくん。帰り道でもう「おとしゃん、まだ?」「おとしゃん、ごようじ、おわった?」と何度も聞くから、「はるくんはおとうさんのことがすきなのー?」と聞いてみた。

すると「うーん…」と一瞬間があき…「あまり…」と続く。

「あまり…しゅき!」

だって。よかったねぇ、おとうしゃん。おかあしゃんはドキドキしたよ(笑)バックミラーでどんなおかおしてるか見てみたけれど、にっこにこのいいおかおだったから大丈夫。

「とってもしゅき!なの?」と一応確認してみたけど「うん、とってもしゅき!」だって。よかったね:)


ぐんぐんとお話が上手になっていくはるくん。今までに聞いて、身体の中にたくさん溜めてきた言葉たちが一斉に飛び出してきているように感じています。時折神妙な顔で「たしかに…」とか言うから笑っちゃう。大人からしたら言葉の「簡単・難しい」とか「こどもっぽい・大人っぽい」とかってあるけど、はるくんからしたらそんな概念ないわけだから、みーんなフラットに「おぼえたことば」だものね。

フィーリングでポンポンと聞いたことのある言葉を言ってみているみたい。あってるかな?まちがってるかな?なんて思う隙間もないくらいに。


この「とにかく使ってみる」というのが、言葉をおぼえるのには本当に本当に有効なんだよなぁって思う。使ってみたら、それがしっくりくるのかどうか、周りの反応でわかったりもするし、ちがっていたら教えてもらえたりもするしね。

でもやっぱり大人になると「まちがったら恥ずかしい」っていう気持ちがどうしても出てきてしまうから。だからこの「かるーくどんどんつかってみる」をナチュラルにやっているはるくんを見ていると「おぉぉーすごいなぁ」といつも感嘆してしまうのだ。


はるくんからポンポン飛び出す言葉たちは、カラフルなボールみたい。いろんな色して、ポップコーンみたいにいろんな方向に飛び出していく。あってるものも、まちがってるものもあるけれど、どれもとっても楽しくて、ついついにっこりしてしまう。

最近ちょっといろいろわかってきたはるくんは、笑われていると思って「にこにこしないで!」なんて言うけれど、ばかにしてるわけじゃないんだよ。かわいくてかわいくてたのしくて、ついつい、ね。(それがいやなのか)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?