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女たちは脳内にふたつのファッションOSを入れている。

一般に女のほうが男に比べて社交性が高い。女のほうが接客や営業職に向いているという印象を持つ人は多いでしょう。では、それはいったいなぜか? これについては脳科学による解説もなされてはいるけれど、しかし説明がややこしすぎてぼくの手には負えません。そこでここでは日常的な例をとってこの件について考えてみましょう。



女たちは脳内にふたつのファッションOSを入れています。一般に女たちのふだんの着こなしは女目線を意識しています。同級生の友達、職場のOL、ママ友、コドモの学校の女先生・・・。そこには自分も同じグループに属していますよというサインであったり、はたまたひそかに相手にマウントをとるささやかな悪心がはたらいていることもある。


しかし、そんな女たちも男とデートするときには、こんどは男目線を意識して服を着る。もっとも、男とて女の趣味はさまざまゆえ、まず最初にほかならないその男がどんな女が好きなのか、知らなければなりません。無垢を装った装った美少女が好きなのか。スポーティで元気な体育会系に好意を寄せるのか。ワンピースが似合う大人の女に萌えなのか。はたまたセクシー女優にむらむらするのか。まずそれを知らなければ話にならない。性的に奔放な40歳前後のある人妻は豪語したものだ、「男を落とすためにはまず最初に、その男がTバック好きか、はたまたガーターベルト好きなのかを見極めることなのよ。」いやはや。



なるほど恋愛市場もまた需要と供給で成り立っています。勝間和代さんがおっしゃりそうなことですね。もっとも勝間さんのご著書『恋愛経済学』(扶桑社刊 2011年)はそんな下世話な話題ではなく、結婚と育児を切り離し、育児の社会負担を増やすべきであるというフェミニズム的提言がなされているらしいけれど。いいえ、本題に戻りましょう。



女の着こなしに対して、男の着こなしは、せいぜいウィークデイの制服やスーツに、週末のカジュアルウェアがあるていど。そのカジュアル・ウェアにしたところで、自分が好きな着こなしをしているだけのこと。もちろん自分が女たちにどう見えるかは多少は気にするにせよ、しかし男はデートのときに、ほかならないその女の男の趣味なんてことは考えもしない。ましてや彼女の男の下着の趣味がトランクス好きか、ビキニブリーフ好きか、なーんてことは夢にも考えない。(ゲイたちは別として。)



余談ながら、松ちゃん性加害疑惑事件で関係した女たちが松ちゃんに激怒する理由の一端は、意外にこういうところにもあるのかもしれません? だって女たちが激怒している理由は、「松ちゃんは鈍感にもほどがある。わたしたちを人間扱いしていないッ!!!」ってことでしょ。しかしこれね、哀しいかな仕方ないことなんですよ。だって、松ちゃんの脳内にはお笑いOSとポルノOSしか入ってませんから。


読者のあなたにも経験上さまざまな学びがあることでしょう。よかったらその学びのひとつを聞かせてくださいな。


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