日本とアメリカ(CA)の学校比較
本日は自分も時々混乱する日本とアメリカ(時にCA)の学年比較を簡単にまとめておきたいと思います。これからアメリカに転勤や移住をお考えの方のご参考になればと思います。
背景
日本とアメリカの教育制度で一番大きいのは学年の数え方かと思います。これが結構混乱を起こします。特に駐在員として複数年ご家族と過ごし、日本へ帰国する方は日本で言うところの何年生?となります。
アメリカで永住する方も、子供の大学受験を日本でするのかとかアメリカでするのかとも考える必要があるので、学年の比較やイベントなどを把握しておくのは重要かと思います。なので自分が分かる範囲でまとめておきます。
学年比較表
私が住んでいるカリフォルニア州での学年換算表です。アメリカではElementary SchoolからHigh SchoolまでをK-12として扱います。つまり小学校入学が1年生で高校卒業時には12年生となります。まずこれが混乱の元になります。
さらに住所によりどのDistrict(日本でいう学区のようなものだが少し違う)に所属するかでElementary SchoolとMiddle Schoolの年数が異なります。これが更なる混乱を生みます。
例えばAさんがDistrict AAの居住者で、BさんがDistrict BBの居住者であったとします。District AAはElementary Schoolが6年生まである学区で、District BBがElementary Schoolが5年生までの学区だった場合に、同じ年齢にも関わらずAさんの子供は、Elementary Schoolに行き、Bさんの子供はMiddle Schoolに行くとなります。これが道一本隔てて発生したりするのでよくわからん状況です・・・。
CAの場合は、授業料無料の部分が義務教育の範囲です。Private Schoolを選択しない限り所属するDistrict内で指定されるPublic shoolに行くことになります。
KinderはElementary School内に設置されている場合が多いです。ちなみにpre-schoolは自分たちで授業料を出して行かせるのでかなりの出費となります。覚悟が必要です。
どっちがいいのか問題
Middle Schoolが2年と3年どちらが良いかですが、対して差はないのではと思います。3年の良いところは、早めにMiddle SchoolのSystemに触れられると言うことぐらいかと思います。
具体的に言うと、授業毎に教室を移動するとか、ラップトップを使用して課題をこなしたりするとかです。学力とかその他に関しては制度よりも学区の方の影響が大きいとのあまり変わりないと思います。
どの学年を優先して家を決めれば良いか?
これに関しては明確な回答は無いです。例えば駐在できていて、2-3年で帰国が決まっている状況と、永住であり5年以上すみ続けるとでは全く考え方が違うからです。なので今回は自分の考えを書いておきます。
最優先事項
まずは治安です。通学路や学校付近に危険な地域があったりすると楽しい生活が一気に地獄になります。なのでまずは学校付近の治安を調べてください。可能であれば通うであろう学校に行ってみてください。やばそうな家や人がいたらそこはかなり危険です。
こちらのPageをしばらくの期間眺めて犯罪レポートがないかを見ておくのも良いかと思います。
High School優先
Publicでも同じような学力ランキングでも有名大学に行きやすい学校やそうでもない学校があります。例えばUCに強いとか、Privateに強いなどです。ここで重要なのはUCはSATのテスト結果を重要視しな無くなってきたことだと思います。
Publicが公表している卒業生の進学先は年毎ではなく積算だったりします。年毎だとわかりやすいですが、積算の場合は注意が必要です。理由は過去はSATが高ければUCに入学できていましたが、今は入学できません。なのでUCに偏りすぎているHigh Schoolは勉強詰め込みしていて宿題がたんまりと出ると思ってください。
逆にPrivateにもそれなりに卒業生が入学している学校は、課外活動のサポートがそれなりに期待できる可能性があります。PrivateはSATだけではなく、昔から課外活動も重要視しているからです。
ただ、Publicでも有名Private大学に近い学校は避けた方が良いかと思います。理由は簡単でそのPrivate大学を卒業した人たちが、付近に昔から住んでおり、その子供たちが親と同じPrivate大学に入学している可能性があるからです。
親が卒業だと、そのつながりで子供が入りやすかったりするという話もあるのでその点は考慮が必要です。
Elementary School優先
数年後には帰国が決まっており、日本で中学・高校に行くが前提の場合です。この場合は人種が固まっていないかを調べるのが良いかと思います。と言うのも人種が固まっている地域だと、その国の言葉を友達間で使っており、Majorではない人種だとかなり疎外感というか、最悪友達ができないという事も発生します。
特に低学年だとこの傾向が強く出るので要注意です。一部の地域では中国語圏だったり、ラテン語圏だったりまたはインド圏が固まっており授業以外では英語を全く話さないという話も聞いたことがあります。
Middle School優先
これはあまり聞いたことがないのでよくわからないです。基本High School優先と同じかと思います。
まとめ
今回はアメリカと日本の学年換算から始まり、どのように学校を決めていけばよさそうかの個人的な見解をまとめました。何かのご参考になればと思います。
アメリカSilicon Valley在住のエンジニアです。日本企業から突然アメリカ企業に転職して気が付いた事や知って役に立った事を書いています。