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胎教ヨガレッスン*ゼロからのスタート*

ゼロからのスタート

今でこそ偉そうに指導していますが、第一子の出産の時、分娩室に入った私が率直に感じたのは
「で、どうしたらいいの?」
でした。
陣痛から6時間程たっていて、痛さもピーク。
背中をさすってくれている夫にも
「やり方が違うっっ!」
と我を失い悪態をつく始末…。

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分娩室に移動したものの(今は陣痛から分娩まで同じ部屋でおこなうLDRというシステムが主流ですが、以前は陣痛の部屋と分娩の部屋が別々でした)もう産めるの?
洋服は着替えるの??
パンツはいつ脱ぐの???
私は何をしたらいいの????
と頭の中はハテナ?だらけでした。

マタニティヨガ、マタニティスイム、マタニティビクス、1日1時間以上の散歩などをおこなっていたからか、体力だけは尽きる事がなかったのですが、せっかくマタニティヨガに通ったのに、何一つ活かせるものはありませんでした。
なぜなら、ヨガのポーズひとつひとつが、分娩に適している事を知るのは、第二子を妊娠して程なくしてからだったのです。

「このポーズでも産めるのか…」
「えっ?こんなポーズでもいいんだ」
「こんなふうに産みたいなぁ」

頭の中で繰り広げられる理想の世界。
ところが第二子の分娩では、四つん這いでの分娩にこだわりすぎて、分娩時間が長くなるという失敗をおかします。
知識のみが先行してしまった結果でした。
結局、四つん這いでの分娩は断念。
第一子と同じ側臥位で出産をしました。
その時、初めて知識と経験が繋がったのです。


「そっか、知ってるだけじゃダメなんだ。私がやりたい放題やってもダメなんだ。赤ちゃんがどう出て来たいかを、私がアシストするのが出産なんだ」

 それから私の指導方法は大きく変わりました。
出産できるヨガのポーズを多用に組み合わせ、どのような分娩になるかを丁寧に教えて、妊婦さん自身がどのように感じたのかを毎回フィードバックする事を心がけるように声かけをしました。
すると、妊婦さんも
「実際の分娩の練習になった」
「分娩室で緊張しなかった」
「助産師さんに褒められた」
というご意見が多数寄せられて始めたのです。

中には、三人目のご出産にあたり、第一子と第二子の出産がトラウマだという妊婦さんからは、
「三人目にして初めて納得のいく出産になりました」
と感謝のお言葉をいただくこともありました。
彼女は、妊娠中期〜出産直前まで通ってくださったのですが、三人目だから慣れたものだろうと思ってお話を伺うと、母親学級や病院説明の時と実際の分娩が異なり、陣痛の時に助産師さんがいなくて病室でほっとかれ、
 「陣痛の恐怖がトラウマなんです」
と切実に悩んでいました。
残念な事にこういった病院は珍しいケースではないそうです。
それでも、しっかりと事前準備をしておく事で「満足のいくお産」にする事が可能なのだと確信した出来事のひとつとなりました。 

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↑実際のご報告メッセージ↑

次の章からは、実際のレッスンでおこなっていることと、私が近年感じている妊婦さんあるあるを併せてお伝えしたいと思います。

リラックスできてますか?

赤ちゃんが宿った嬉しさの反面、押し寄せてくるなんとも言えない不安感は、誰しもが感じるものです。すると身体には自然とチカラが入りカチコチに。
さらに、情報を集めようとパソコンやスマホをいじり始めると、目はカチコチ。頭もカチコチ。
カチコチのオンパレードで、血液やリンパの流れも悪くなり、これでは安産から後退する一方です。

レッスンにいらっしゃる方の中には、シャバーサナ(屍のポーズ)でチカラが抜けず、身体にギュッとチカラが入っている方もよくいます。
「チカラを抜きましょう」
と言っても、
「抜いてます!」
の一点張り。日頃ストレスにさらされていると、自己防衛のためにチカラが入り、その状態が身体に刷り込まれているとこのような事態に陥ります。
もし、「私もそうだわ!」という方は、まずはじめに全身にグッーっとチカラを入れてみましょう。あえて手や足にチカラをためます。そしてフッとチカラを抜いてみましょう。何回か繰り返しおこなってみてください。回をこなす毎にフッとチカラが抜けるのが分かると思います。
そうして、最後にフッとチカラが抜けた状態を継続できるようにしていきましょう。

リラックスが可能になれば、お腹の赤ちゃんからの声がよく聞こえて来るようになります。逆に、カチコチオンパレードのままだと、赤ちゃんからの声がなかなか聞こえてこないという事です。
リラックスをして身体を緩め、赤ちゃんからの声を聞ける状態をつくる。これが胎教ヨガの第一歩になります。

今日のnoteはここまで。
次回もお読みいただけると嬉しいです!!

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