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【短編小説】劇団長殺し

「おい、スガ君!どうなってるんだ」
 口々に俺を罵る声が聞こえる。
「どうですか、よく響くでしょう」
 俺はそう言ってドアを閉めた。
 中からは出してくれだの、警察を呼ぶだのと聞こえるが全て聞き流す。馬鹿馬鹿しい、お前らみたいな打ち上げと出会いが目的の役者たちなんぞ一掃された方が良いに決まっている。
 俺はあらかじめ井の字に組んでおいた焚き火台に火のついた紙マッチを放り投げた。
 巨大な球体がゆっくりと熱せられていく。

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1,445字
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