【2024年1月後半相場の振り返り】サラリーマンでも出来る再現性の高い資産形成
1月19日、S&P500指数が約2年ぶりに史上最高値を更新しました。
今のアメリカ株式市場は2022年10月を起点としたブル相場の真っただ中にいます。このまま相場は堅調に推移するのか。
1926年まで遡ってのブル相場の平均的な長さ9.1年をあてはめれば、これから数年以上堅調であってもおかしくないです。
しかし、過去のデータがそのまま当てはまらないのが相場。
長期金利と企業業績をしっかりと観察していきたいと思います。
それでは1月後半、振り返りです。
■起きている事
●米国10年債利回り動向
1月トータルでみると、若干上げ基調でした。現在4%を少し超えるところで推移しています。この先1年くらいを想定すると各経済指標発表や金融政策変更、インフレ率などによって下がってくる方向を予想します。
●株式マーケット観察
1月の株価の動きは1年の株価を占うとされている1月バロメーター。
今年2024年最初の5営業日は冴えない動きでしたが、1ヵ月通してみるとプラスで終了する見込みです。セオリー通りいけば、今年も1年を通じて堅調に推移しそうな予報となりました。
●経済指標観察
-米国 小売売上高
予想を越えてきました。まだアメリカの消費者は持ちこたえている様子ですが、直近の各銀行の決算発表でクレジットカードの支払い延滞が増えていたのでその辺りのデータと照らしていつまで強い消費が続くのか。
-米国 個人消費支出物価指数(PCE)
PCEはほぼ予想と一致。コアPCE前年対比では3%を下回ってきました。FRBが目標にする2%も射程圏内です。しかし短期目線ではこのデータからFRBの金利政策に何か影響を与える材料は無さそうです。
-米国 連邦公開市場委員会(FOMC)
■1月後半にしたこと
●決算精査
決算シーズンが本格化しています。
ファクトセットによると、これまでにS&P500採用企業の約25%が決算報告を終え「これらの企業のうち、69%が予想を上回る実際のEPSを報告しました。これは5年平均の77%、10年平均の74%を下回る数字」とのこと。
また「向こう12か月のEPSに基づく予想PERは20倍で、5年平均 (18.9倍) 、10年平均 (17.6倍) よりも割高」とのことです。
以下、個別企業ピックアップです。
●ファイナンシャルプランナー試験
主に自身の金融リテラシーを上げる目的で参考書を数時間読んだ程度ですが、せっかくなので試験を受けてみようと思いました。
”ほぼ無勉でFP試験に受かるのかひとりチャレンジ”
自己採点の範囲ですが恐らく受かっていると思います(合格ライン正答率60%:自己正答率87%)。
今後は学んだ内容をこのnoteでも随時共有したいと緩く考えています。
●$CRWDを買い増し
株価は全体として割高であるという状況ですが、発表されるインフレデータの結果と今後1年内の利下げを期待し、マルチプルエクスパンション(PER拡大)に賭けようと思います。
ドル資金の避難先としている米国超短期債ETFを少し売り、金利に敏感なグロース銘柄の中でもこれまでの決算が素晴らしいクラウドストライクを少し買い増ししました。
■2月前半にやること
●決算精査
2月前半は「Amazon」「エクソンモービル」「meta」「イーライリリー」「Apple」「クラウドフレア」この辺りに注目しています。
●オフ会へ
昨年から株式投資を通じて新しく知り合った方々と定期的に飲み会をしています。とても素敵な方々ばかりで、いつも刺激を受けています。
もともとはインターネットを通じた出会いでしたが、利害関係のない新しい出会いは大人になるに連れてとても貴重なものになりますね。
今年も利害関係のない新しい出会いには積極姿勢で臨みたいところです。
■まとめ
1月の株価は比較的堅調に推移しました。S&P500は約2年ぶりに新高値を更新しています。
アメリカ10年債利回りは横ばいかやや上げ基調で1月を終えそうです。コアPCEが予想より低く2%台に突入、しかしその他経済データとFedメンバーの発言によってFRBの早期利下げ期待は後退しています。
企業決算シーズンも本格化しており、今決算はこれまでの所、全体としては金融セクター、ヘルスケアセクターを筆頭にあまり良くない結果となっています。またマグニフィセントセブンの一角「テスラ」は決算を派手にミスし、株価は大きく落ち込んでいます。
株価は高い、業績は予想より良くない、結果的にS&P500全体の株価収益率は20倍と過去平均よりも割高となっている、という状況。
この状態をどう捉えるかがポイントかもしれません。個人的には「割高だから今は株を買うのを止めよう」では少々短絡的だと考えます。
PERが拡大する”マルチプルエクスパンション”局面は金利が下がる時に起きます。
では、今年利下げがありそうか?と考えれば「ある」の可能性の方が高そうなので、どこかで大きめな株価調整があったとしても、年間トータルで考えれば、今はリスク資産ポジションを軽くする必要がなさそうだなと考えています。
「自分のリスク許容度の範囲で、適切な投資対象に投資をしつづける」という基本的な行動がとても大事な2024年になりそうです。
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