はやかわリリー

「greens of Thy あなたの草」 自分のことを症状以外の方法で表現するように…

はやかわリリー

「greens of Thy あなたの草」 自分のことを症状以外の方法で表現するように主治医や人に勧められ、 摂食障害、感情障害、発達障害の当事者目線で自然と共に回復する取り組みを綴っています。 既往歴は20年、過去に試みた治療法や体験談なども書けたらと思います。

マガジン

  • セルフケア

    私が試してよかったセルフケアについて。

  • 病気や障害のこと

    病気や障害を持ちながら生きることや、症状の改善に効果があった方法など、自分が日々感じていることを私のフィルターを通して綴っています。

  • 自然と共に

    大好きな自然の力を感じながら、自然の中で回復していく体験を綴っています。

  • 過去の闘病記

    摂食障害を発症して20年、症状に翻弄されながらどのように生きてきたかや、私がこれまで試みた治療法やその体験記などを綴っています。

最近の記事

かわしまようこさん vol.3 沖縄の個人リトリートへ①決める

きっかけを作ってくれたのは私の学生時代の恩師でした。 2022年に入院したことも施設へ行くことも、ほとんど誰にも言わずに旅立った私でしたが、唯一事情を話させていただいていたMさんからのお手紙。 「沖縄に行きませんか」と書かれていました。 直感的に、かわしまさんのことが頭に浮かびました。 かわしまさんに会いたいと。 2024年年明けにかわしまさんへリトリートの問い合わせを入れ、またその際も電話の方が伝えやすいからと直接お電話にて詳細を聞きました。 でもそこから、本格的に決めて

    • かわしまようこさん vol.2

      直接かわしまさんへアクセスしたのは、たしか2023年の9月ごろ。 春に田舎に戻ってから、すがるように日課にしていた里山歩きの中で野草に興味を持ちはじめていました。そんな中、不意に春に記事で読んだ、かわしまようこさんのことを思い出して検索をしたら、「笑う草」というオンラインサロンをされていることがわかり、9月、10月と2回ズームで行われるサロンに参加しました。 直接お話したのは、サロン申し込みの1回目の時。質問欄に今の自分の状況のことをありのまま書いて送信したら、かわしまさん

      • 作家・植物研究家 かわしまようこさんとの出会いと再会 vol.1

        かわしまようこさんのことを知ったのは、今から約15年前くらいになるだろうか。いや、多分もっと前?20年前、当時高校生だった私は、あることがきっかけで1年近く休学していて、うつ病と摂食障害の出口の見えないトンネルの中で何とか“光”を見出すために色々な本や雑誌を手当たり次第に読んでいました。 何か、自分に生きる希望を与えてくれる言葉や写真が当時の私には必要でした。 その中の一つに「天然生活」という雑誌があって、“小さなこだわり小さな暮らし”と表紙に書かれたその月刊誌を心の拠り所

        • 春の不調からの立ち上げ

          春の寒暖差から自律神経がやられていて、ここのところ、春の不調が炸裂している。ふきのとうなどの春の草が見えてきたと思ったら、あくる日はまた雪にすべてが覆われていたりして、変化のめまぐるしさはとても耐え難い。 疲れやすさから過食嘔吐はしやすくなるし、なんとか吐かないで寝たとしても、結局次の日は強い鬱と眠気で寝込む。 先日、年明けから思い立って、ここ数日で色々動いていた遠方への旅が延期になってしまったことで、丸一日寝込んだ。 自分の中から湧き上がる不安と恐れが全てを壊してしまっ

        かわしまようこさん vol.3 沖縄の個人リトリートへ①決める

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          0本
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          21本
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          15本
        • 過去の闘病記
          1本

        記事

          外出恐怖とセルフケアの上書き

          用事があったり、やりたいことがあったりすると、 当然自分のコンフォートゾーンから出て活動することになる。 でも、この1年間治療をメインに考えて、自宅や自宅から20キロ以内をベースに、できるセルフケアや活動をスローペース、マイペース、低刺激で生活してきたので、「外出」が苦手になってしまった。 だからお出かけするととにかく、とても疲れる。消耗する。 脳の芯から疲れて思考回路がメルトダウンするし、悪寒がしたり、体も頭もどうしようもなくなる。 20代は一処にとまっているのが苦手で旅

          外出恐怖とセルフケアの上書き

          全員悪人だった頃、一月のある日の感情

          私は何を考えてる? 私は何を感じている? わからない わからなくなっている 日常生活に、自己防衛のために自己構築したルーティンに、自分の鬱の霧をかき消すために聴いていた人の声やアニメに、再開し始めた人との交流の波に、何かを消し去られているような感覚を持つ自分。 これは発達障害から来ているのか、 それとも摂食障害からきているのか、 私には私を感知する感覚がとても乏しいと感じる。 とくに、人の中にいるとその感覚を顕著に感じていて、その心もとなさや恐ろしさに知らぬ間に身構えてしま

          全員悪人だった頃、一月のある日の感情

          欲求回避にアニメと自然

          昨年末は過食嘔吐が止まらなくて心身絶不調だったことを以前の記事で書いたけど、大晦日近くになって、ようやくひとつ見つかったうまい回避法が、「アマゾンプライムでアニメを見ながら、杉の葉をむしること」だった。 妹から「るろうに剣心」が今また放送されていると教えてもらったのがきっかけだったのたけれども、 るろうに剣心は、摂食になる前に見ていたアニメ。 懐かしさと共に、人の心のあり方がスッと心に入ってきた。 摂食になる前の子供の頃の自分の感覚に無意識的に戻ったのか、あの何が何でも食べ

          欲求回避にアニメと自然

          困った時の相談先

          去年の11月から12月は、本当に底つき状態だった。 原因は、離婚した妹家族が越してくるという家族構成の変化。 妹とは仲が良く、小さな姪っ子たちのことも考えると、妹の判断は賢明だと思ったし、大人たちだけの家に子供が来るのは、“太陽たちがやってくる”ような嬉しさもあり、welcome!な気持ちが、そう告げられた時の第一印象だった。 越してくるとわかってから、なんとなくの心の準備はしていたつもりだったけど、 もともと変化に弱い私は、毎日押し寄せてくる些細な変化に順応するのに時間が

          困った時の相談先

          杉のお香その後

          左手を負傷してから、「過食欲求退治」のためにやっていた杉の葉の摘み取りがしにくくなってとても不安になり焦った。 そして、杉がどれくらい私を救ってくれていたかを改めて知った。 もうそろそろ花粉症の時期だ。 山の杉たちはたわわに花を咲かせる準備がもう整っていますよ!というかのように葉先の色がグラデーションして見える。 いつも行く薬局に、今年の花粉飛散予想のパンフレットがおいてあったのでもらってみた。 ちなみに私も花粉症。でも、近年は何故か症状が出る年と出ない年がある。 今年は

          2/8 好調は儚い

          早起きしたり、体をこまめに動かしたり、呼吸器系を楽にするマッサージやツボ押しをしたり、いつも通り里山で自然チャージしながら意識的に好調をキープしていたけど、今週に入ってからまたダメになってきたと感じる。 2日連続の過食嘔吐。 手仕事をしていたらナタで左手を負傷。縫うほどじゃなかったけど仕事がしにくくなった。 特に水仕事。直接水に触れる水仕事は私にとってヒーリングだったのだと気づく。 車のタイヤも何故かパンク。 急な予定変更に弱い。父がタイヤをすぐに交換してくれた。ありがたかっ

          2024/1/21 金継ぎを始める

          思い返すと子供の頃から“不注意”だったと思う。 このnoteの執筆名「早川リリー」は私が小学生の頃不注意でリードを外して散歩をしていて、自分の目の前で道路に飛び出して車に撥ねられて死んでしまった犬の名前からとった。 あの時のリリーの最後の「キャン」という最後の鳴き声を今でも鮮明に覚えている。跳ねられた衝撃で頭部から血を流しながらも最後に私と目を合わせて死んでいった。その日はショックで半日泣いて過ごしたことも・・・。 その後も不注意は続いて、初めてアルバイトをしたホームセンタ

          2024/1/21 金継ぎを始める

          まずは、許す。丸とハートをつける。

          長年、草の活動をされ自然療法にも詳しいKさんとのカウンセリングから奇跡的に症状止まって6日目。 正直止まっている50%止めてる50%という感じ。 Kさんのおかげで楽さや軽さ、温かさが心の中にいてくれる時間も長くなったけど、そのKさんの存在が心の中になくなってしまうのが嫌で、吐いたらまた、そう在りたい自分ややりたいこと、行きたい所から離れてしまう気がして、常に考えに考えてる。 あいつが(欲求)がやってきそうになったら、うまく切り交わす方法を常に考えて実行している。 散歩とか、手

          まずは、許す。丸とハートをつける。

          自己紹介

          noteを初めてまだ手探り状態ですが、そもそも肝心の自己紹介がまだでした。 少し長くなりますが書き留めておこうと思います。 障害特性という視点で私の経歴を綴りますと、私は自我の芽生えが遅かったのか小学校4年生 くらいまで、自分から何かをするタイプの子供ではなくて、だからといって悩 むことなく周りの流れに乗って生きているようなタイプの子供でした。 3人姉妹の長女として、長女の宿命的な思いや行動をとることはありました が、妹や近所の友達と、海や近所の木の生い茂る神社や里山の中で

          今年も障害・自然と共に、明るい方へ

          夕食は母が作ったドライカレーだった。 作ってもらってありがたいけどカレーは私にとってトリガーフード。 だから私なりに少し食べ方を工夫する。家族とは同じ食べ方はできない。 そういうことは結構多い。 まず、ご飯の量を減らしてをお粥に。盛り付けも、カレーの器と分ける。 今まで散々食べ吐きに使ってきたカレーライスと認識しないようにするため。 摂食の離脱なのか、元々消化器が弱いのか、依存症の回復施設にいた頃から胃腸の働きがとても弱いことに気が付いていた。 普通の人と同じ食べ方をすると

          今年も障害・自然と共に、明るい方へ

          冷えと過食欲求

          私の場合、冷えを感じると欲求と行動が磁石の如く結びつく。 そうなったら離れない。 もう過食嘔吐に無抵抗でひきづり込まれる。 そのことがわかったのは、30過ぎ。摂食障害になって10年超えたあたりから。 障害特性ゆえ痩せ希求が強いけど、運動の習慣を絶対絶やさないのは痩せる目的だけじゃない。 主治医は、摂食の症状そのものだというけど・・・ 筋肉がつくと体は熱を発しやすく、冬場でもそれなりに保温効果もある。 ヒートテックとか着込んでも体の芯が冷えていたら、いくら着込んでも寒いまま。

          冷えと過食欲求

          死にたいという言葉でしか生きたいことを表現できなかった

           「生きているのが辛い、死にたい」 そこへ結局着地してしまう。毎朝起きるたびに暴力的に始まってくる生きるという一日に途方にくれていた。今日もまた過食嘔吐するのか、吐くのが悶絶するほどしんどすぎて、吐けばまたその後の時間すら食い潰されてしまうというのに、自分で全くコントロールできないものを、自分の中に抱えていることが怖い。いつやってくるのかわからない病気の思考に脳を乗っ取られる感覚、その苦しさから逃れたいために私の中の摂食障害狂気のスイッチが入る、そしてその狂気を具現化する20

          死にたいという言葉でしか生きたいことを表現できなかった