先日、たどうのうズのオンライン会で「お困りごと✖️ライフハックの会」を開催しました！
企画の趣旨は、ADHDならではの”お困りごと”を募集し、それに対して、みんなで自分の方法を出し合い、集合知としての”ライフハック”を共有するというもの。

当事者視点の切実なお悩みと、それぞれに対する解決法は、ADHD当事者の皆様にとっても価値があることだと思うので、今回はnoteにまとめて公開いたします！

お困りごと①「嫌な記憶がフラッシュバックしてしまう」
お困りごと②「ついスマホを触ってしまう」
お困りごと③「日中の眠気が我慢できない」
お困りごと④「メモがうまく取れない、整理できない」

全て一度に書くと長文になってしまうので、4回に分けて公開します✍️

今回のテーマは、「嫌な記憶がフラッシュバックしてしまう」です！

フラッシュバックって何？

フラッシュバックとは、PTSDの症状代表的な症状の1つです。
いわゆるトラウマのような過去の記憶を、まるで”今体験しているかのように”鮮明に、何度も思い出してしまう症状です。
発達障害の傾向がある方はPTSDになりやすいと言われています。
詳細は下記のURLを参考してください。
https://shohgaisha.com/column/grown_up_detail?id=1048

実際に、私自身も前職でトラウマパワハラを受けたときの記憶はトラウマのように胸に刻まれてしまい思い出して涙が出てくるような時期がありました。
その当時、「なんで今こんな幸せなのにそのことを思い出しただけで涙が出るんだろう」と不思議に思っていました。

「フラッシュバック」に悩む当事者の声

・どうしても「仕事でしんどかった時の記憶」が頭に浮かんできてしまう。（Mさん）
・「自分でしてしまった事への後悔」が忘れられない。楽しい時でも思い出すと急にゲンナリしてしまう時がある。

・好きな事で解消するのが良いとわかっているけど、ネガティブな時は楽しいことをする気にもならない。

・ポジティブなことからネガティブはすぐに行くけど、ネガティブがポジティブになることはなかなかない。ネガティブの”常連さん”に悩んでいる状態。（Yさん）
・好きなことをしている時にゲンナリした時に、そんな自分にさらにゲンナリしてしまう。（Wさん）

「フラッシュバック」に対する対処法

私自身は、フラッシュバックに悩んでいた頃にやっていた方法は、とにかく泣く（泣くことは癒し効果があります）・人に話す（これは超大事。周りに信頼できる人がいなければカウンセリングも有）・外に出かける（家に篭ると病む）・別のことに没頭する（ただ没頭は意識して出来るものではないという罠）、といった感じでしたね。

そして、オンライン会に参加してくださったメンバーさんが、ご自身で実践されている対処法をブレストしてくれたので、まとめてご紹介いたします！

▶︎好きなことをするのは体力がいるので、能動的なアクションではなく受動的な、かつ、自分と波長とあうものに触れる。

例）
・好きなソシャゲで、単純作業かつ頭の疲れを取れるようなものをやる。（ゴートシュミレーター、シムシティ）
・stand.fmで自分を波長があう人の声をただ聞くだけ。
・マインドフルネスなどの物理的なアプローチが必要な時もある。

▶︎無理に「元気になろうとする」ことをはじめからあきらめる。

フラッシュバックから立ち直るは大変で当然。元気になるにも元気が必要。ガソリンがないのにガソリンスタンドにはいけない。

▶︎パッと明るくしようとするのではなく、人の助けを借りるなりして充電されるのを待つ。

▶︎「ネガティブな感情、不安な気持ち＝自分のことや人生を大切に考えていること。悪いことじゃない。」と自分に言い聞かせる。

大きく2つに分けると、物理的に考えないようにする方法と、ネガティブな自分を許すような言葉を自分自身にかける方法があるみたいですね。

やはりメンバーさんご自身なりの対処法は、どれも説得力があります。
ADHD特性があると、ショッキングな経験をしやすい傾向があるので、フラッシュバックに悩まれる方も多くいらっしゃるのが現実です。

人それぞれタイプも違うので、上記の方法が全てではありませんが、少しでも実践してみて、自分なりのライフハックを見つけていただければ嬉しく思います！

他のお困りごとについてもまたnoteに書きますね！！では！！