マガジンのカバー画像

ひとこと多い朝の「まみむめも」

297
朝6時。何があっても朝は来る。朝を迎えたみなさんに。朝の合間に読んでみる他人の戯言。「まみむめも」の経緯はそのうちマガジンの中で話そうかな。
運営しているクリエイター

2020年4月の記事一覧

おとんと立ち食い蕎麦。

おはよう。

子供の頃、土曜日の朝は隔週でエアロビクスか歯医者に行っていた。
土曜日の朝は、おとんと一緒だった。
私のおとんそっくりは、その戯れから学んだのかもしれない。
すすーっと簡単に自転車を漕ぐおとんの背中を、バタバタと音を立てながら、ガンガンに速度を上げて追いかけていた。

おとんと歯医者に行く時は必ずと言って良いほど、立ち寄るところがある。
立ち食い蕎麦屋だ。
出かける前に、エチケットだ

もっとみる

お洒落なジャケット。

おはよう。

我が部屋には、一度も袖に手を通していないジャケットがある。
これぞ、一張羅といわんとばかりのジャケットだ。

かのラルフローレン様のジャケットだ。
数年前、ふらっと入った百貨店のラルフローレン様の店舗で、「うん。これ、買い」と求めていたジーンズに出会った。
そしたら、店頭にあったこのジャケットが気になって仕方なかった。
「これ、お洒落ですよね。着てみますか?」
なんて、笑顔の素敵なお

もっとみる

日向ぼっこ。

おはよう。

我が宅は、都内にある細長い戸建て。
おかんの希望で、陽の当たる方角が重視された3階建て。
おかげで、日中、電気をつけなくても十分に明るい。
台湾からやってくる従姉妹も、そんな家の窓から差し込む日の光が好きだと言うくらい私は陽当たりの良いお家で育った。

特に2階のリビングは、陽の光が抜群なんだけど、ある日その陽の光を背にしてベランダの大きな窓のサッシにちょこんと腰掛けるおかんを見た。

もっとみる

マイおちょこ。

おはよう。

「今日はね、金魚にしてみたの。この前は、めだかを持ってきたからさ。」

そう言って、春夏秋冬、季節に構わずかんかん帽に白いシャツとジーンズといった雰囲気が5m先まで漂うその人は言った。
その人の手にあるのは、魚の金魚でもなく、鉢や水槽に入ったそれでもない。金魚の絵が施されたマイおちょこだ。

マイおちょこなんて、なんて洒落たことしてくれるのさ。

よく行くお店の常連さん。足繁く通うう

もっとみる

いつまでたっても女の子。

Good morning.

うちの母(おかん)ってさ、無邪気なのよ。
女の子、なのよ。

ことあるごとに私を見つけると、今日1日で何があったか嬉しそうに話す。時に、眉間にしわを寄せてぐちぐち文句を言う。よくもまあ、こんなにも純粋に感情に従って、言葉にするものだと思わずにはいられない。
すごく大切に育てられたんだろうなと、亡き異国の祖父母を慮った時もしばしば。

異国の祖父母は、日本統治時代の名残

もっとみる

つけまつける。

おはよう。

人間てさ、単純な生き物なんだなあなんて思うことがあるもので。

幼少期から、"モテる"という気持ちが一般的な人より薄かった私は、どうにもこうにも自分の見せ方(魅せ方)、みたいなものには無頓着だったように思える。(それでも、私のことを好意的に思ってくれていた異性には、感謝の念しかない。有り難や。有り難や…)

大学入学したての頃も、特におしゃれに気を配っていたわけでもなく、はたまた幼少

もっとみる

人間だもの。誰かの言葉で救われるもので。

おはよう。

昨日は、つっけんどんな記事を書いたので、今日はもう少し人間味のある話を書こうと思う。

人間だもの。時に、自分の決断や判断が間違っていたのではないかと挫けそうになることもある。強靭たる/狂人たるメンタルでない限り、あれ?と思うことはあるもので。
人間だもの。

そんな時、誰かの一言で救われることはあるものだ。

先日、この自粛モードの最中、前職の元同期とリモート飲みした。
彼女からマ

もっとみる

冷徹だけど、いじめってくだらないと思ってしまう。

おはよう。

学生たち、子供達の安全を担保するために教育機関の機能が形を変えている。昔、国際学会でお世話になったアメリカ人教授の娘たちは、家でテレビ通話による教育を受けていると、インスタで取り上げていた。

今、学校に行かなくても学べるという形が出てきて、きっと安心している子供達がいるだろうととある映画を観ていて思った。
いじめられている子達、だ。

いじめってさ、なんで生まれるんだろうね。
それ

もっとみる

洗濯機の乾燥という機能を使って感動した話

おはよう。

この前さあ、洗濯機の「乾燥」という機能を使ってみたの。

それだけ書くと、いつの時代の人だよと思われてしまいそうだ。
よくわからないけれど、我が家には乾燥という機能を使わず、お天道様の力を借りて洗濯物を乾かすという文化が、古くから定着している。そして、何も疑問に思わなかった。
一人暮らししていた時は、そんな高価な洗濯機を使っていなかったので、時間もかかるし、浴室の室内乾燥を駆使してい

もっとみる

仕事を一種の試合と捉えているんだよね

おはよう。

仕事は、長い長い試合のようだ。

そんな風に思った節があった。
前の会社にいた時は、そんな風に思わなかった。
むしろ、毎日が新しい試合だと思っていた。
1日ごとに、自分の試合の結果を総評し、一喜一憂していた。だから、心身としてはとても疲れる日々だったし、とても余裕がない人間だった。

今は、1日1日が新しい試合というよりも、一つのテーマという大きなくくりで勝ち負けを捉えるようになった

もっとみる

誰かの殺人鬼にならないために

おはよう。

有り難いことに、リモートワーク可能なお客様とお仕事しているため、緊急事態宣言が発令されてからは本格的に全面リモートへと推移した。

家で働くスタイルに変えたくて前職を出たわけだけど、実際のところ家ではなかなか捗らないので近くのコワーキングスペースで仕事をしていた。

ここに来て、コワーキングスペースで仕事することも難しくなり、一念発起、家で仕事しようと週末に快適な仕事空間を作った。

もっとみる

大事なこと。

おはよう。

ちょっと前にも書きましたが、「有り難う」と「ごめんなさい」を忘れていませんか。
今、stay homeが広まる中で最も大切な言葉だなと思います。

今日も画面の向こう側の人に、「有り難う」と「ごめんなさい」を。

今日もいってらっしゃい
そして、おかえりなさい

こういう状況だから考えること

Good morning

stay homeと書いた記事を読みながら、家で仕事ができることに感謝もしている。どうしても家から出ないと仕事ができない人もいる。こんな状況で、その仕事が本当に必要なのかと問われる業種もある。

でも、どんな業種も必要なんだ。
表から見えているサービスが全てではない。
その人の生活がかかっているから。

連絡をとっている友人と意見交換しているけれど、やっぱり早く助成金な

もっとみる

"無"で観られるながら観映画

おはよう。

掃除をしている時、単純機械作業をしている時、室内で筋トレしている時…
映画を"ながら観"する。

時には話題作の話についていけるように。
時には知識を深めるために。

でも、なんでもない日常のBGMを目的として観るジャンルもある。
最近、そういった映画には同じ役者が出ていることに気づいた。

小林聡美だ

大学生の頃から、映画を毎週のように観るようになったが、そういえば無でありたい時

もっとみる