見出し画像

産後入院生活その1

出産日当日から4泊5日の入院生活について、忘れない内に書いていきます。
退院してから書いたんですが、いや〜上げ膳据え膳の入院生活は本当に天国でした。
え?今?…なかなかに大変ですよ。

計画無痛分娩での出産レポはこちらです。

◆出産当日

LDRで休憩した後、入院する部屋に移動しました。個室でトイレが付いたお部屋です。
私は経産婦なので入院生活は4泊5日。
出産した女性が泊まる部屋なので柔らかい感じの内装でとても清潔だし綺麗です。
リクライニングベッドや授乳クッション、硬めの円座クッション、面会に来る家族の為のソファがあるのが有難い。
アメニティは一通り揃ってるし、清掃も毎日入ります。ミネラルウォーターのボトルが毎朝補充されるし、フリードリンクで煎茶ほうじ茶紅茶カフェインレスコーヒーがあります。下着や靴下は無料のランドリーサービスがあり、パジャマやタオルも使い放題。難点はフリーWi-Fiがない位でしょうか。赤ちゃんのお世話や自分の休息の方が大切なので意外とスマホを触る暇はありません。
帰ったら怒涛の2人育児生活が始まるので、この数日だけでも何としてでも休んでやる!という気持ちでした。
夫と娘が面会を終えて帰宅した後、ベッドに横たわっていると担当助産師さんが来てくれました。
もうすぐで夜勤の看護師さんに交代なので何かあればすぐナースコールを押してねとの事。
おにぎりを食べたおかげで大分復活はしていたものの色々と痛いです。
血圧チェックをしてお産パッドの交換とごっつい産褥ニッパーを付けられました。点滴は管だけ抜いて針はそのまま、背中の麻酔も同じくです。どちらもちょっと違和感がありますが仕方ない。
薬も処方されました。抗生剤2種類と痛み止めのカロナール。後陣痛出ないといいな…。

17時半頃、産後初のトイレへ。
出産してから初めてトイレに行くというのは色々と怖いものですが、トイレに行きたい気持ちが勝っていたせいかあっさり行けました。
腫れてる感はめちゃくちゃありますが、辛うじて麻酔が残っていたのか痛みは感じず。
歩行も思った程辛くはないので(勿論産前に比べればゆっくり)のそのそしながらベッドにいきました。

18時頃夕食。チキンカレーがとても美味しかったです。疲れた体に優しいスパイシーさが染み渡る…。

毎回デザートも付くのです

食事は朝8時昼12時夜18時。これに3時のおやつ(土曜日はなし)と夜食が付きます。おやつは手作りのマドレーヌやパウンドケーキ。夜食はおにぎりが多め。調理担当の方々が配膳と下膳をしてくれるので本当に楽です。
気晴らしにYouTubeで孤独のグルメを見ながらあっという間に完食。1時間後に夜食のおにぎりが出ましたがまだお腹が空いていたのでこれもすぐ食べてしまいました。
その後は部屋に備えつけのノンカフェインコーヒーを飲んでのんびり。

20時前に先生が診察に来ました。
いつも思うのですが産婦人科の先生って本当に休みなしだなあと…。外来診察して朝から晩まで私達のような産婦の診察して急なお産にも対処して一体いつ休んでいるのでしょう??
なり手も減るのも納得ですよ。

先生からの「おめでとう。ホンマによく頑張りました」と労いの言葉がまた嬉しい。
いやホント、無事出産出来たのは皆様のおかげです。
次に分娩の状況について改めて詳しく説明。
・陣痛が弱かった
・子宮口の開き具合はとても順調だったけど赤ちゃんが大きめで骨盤に頭がはまるのに時間がかかってしまった
・あのまま待っていてもお産が長引いてしまい母体も赤ちゃんもしんどくなるだけなので吸引分娩&師長のごり押しが入った
・回旋も向きがズレていたので吸引カップが通常より上手くハマらず複数回の吸引となった
・出血も多く会陰は細かい傷がいくつか出来たけど綺麗に縫ったのでしばらく腫れや痛みは出るが大丈夫

吸引分娩になると頭の形が伸びたりする(でもほとんどすぐ治る)ので嫌がる人が多いからか、先生は詳しく話してくれました。
無痛だといきむタイミングが分からず吸引になる場合があると元より承知していましたし、娘の時もそうでした。赤ちゃんが無事に産まれてくれたら私としてはもうそれだけで十分です。

21時の消灯前には夜勤の看護師さんの診察。
血圧測定と悪露と子宮の戻りをチェックされます。麻酔が切れてきたのかジワジワと後陣痛が出てきました。
頓服のロキソニンもあるので痛みは我慢せず早めに飲んでねと言われました。

出産当日なのでシャワーもなし。洗面を済まして蒸気でホッとアイマスクを付けて消灯と同時に就寝…でしたが産後ホルモンのせいか後陣痛のせいか結局夜中目を覚ましてしまいました。


◆産後2日目

私の部屋の前には赤ちゃんの体重を測るスケールが置いてあります。
母子同室の他のお母さん方がスケールを使う電子音で朝6時に目が覚めました。多分夜中3時でもこうして頑張っておられるのでしょう…本当尊敬します。

朝8時前に昨日の担当助産師さんが来てくれました。血圧と体温を測定した後血液検査で貧血の値をチェック。その後悪露と子宮の戻りもチェック。
戻りは順調の様ですが押されると結構痛いです。
体重は58.4kg→55.5kg。まあそんなすぐ減らないのはわかっていますがダルダルで妊娠7ヶ月位のお腹を見てるとちょっと悲しくなります。
右上腕は血圧測定しまくりの為内出血していました。促進剤を入れた左手と背中の麻酔の点滴の針を抜いてもらいかなり楽になりました。

8時の朝食後、小児科の先生が来て説明。
赤ちゃんは元気ですが、産瘤という産道を通る時に圧迫されて出来るたんこぶが出来ているので詳しく経過を見ていきますとの事。
時間と共に小さくなるのがほとんどなので過剰に心配しなくてよいらしいですが、まれに経過が悪くなった場合にもっと大きな病院に搬送する可能性もあるようです。

その後先生が来て再度産瘤について説明。
過剰な心配をさせない様にしてくれてるのかもしれませんね。

この日は忙しく、午前中に授乳指導→昼食→お茶会→診察の流れ。夫と娘も面会に来るし、16時半までに(産後初回シャワーはまれに倒れる人がいるので必ず担当助産師さんがいる時間でないとダメ)シャワーも浴びなければいけません。
ちなみに調乳指導は経産婦の為スキップ、久々なのでもう一度教わりたいと希望していた沐浴指導も人手不足で残念ながらスキップとなりました。部屋に備え付けのiPadの中に沐浴授乳調乳のやり方動画が入ってるのでそれを見て復習しました。

授乳だけはパイ乙の具合やらをみる必要があるので経産婦でも必ずある模様。
今回も産む前からミルクか母乳かで少なからず悩んでいた私…。
切迫だったのもありマッサージは全くやっていません…いや、切迫じゃなくても触るのが気持ち悪いからやる気皆無だった!
でも初乳くらいはあげたい気持ちがあったので重い足取りで授乳室へ…。
あ、前回の授乳への葛藤は下記をぜひご覧下さい。

何人か他のママさんとお股の痛みをこらえつつドーナツクッションに座って待っていると、コットに入れられた我が子がやって来ました。まだ産まれた実感がわかないのでただじっと見つめる私。
看護師さんからオムツを替えてパイ乙をやる様に言われましたが、なんせ全てが4年ぶり。オムツはまだ娘のを朝に一度だけ替えていますが新生児は久々すぎてちょっとおっかなびっくりでした。
まだ胸も張ってもいない上にどうあげればいいかわからずオロオロ。経産婦だからか基本放置なのでこちらから「すみません、見てもらえますか」と声をかけました。
先に授乳クッションやら丸めたタオルで最適ポジションを準備し、看護師さんがマッサージ。

いてえええーーーー!!!無理ーーーー!!!

我が子を引き寄せてもらい口を大きく開けたら思いっきりB地区を咥えさせる!!

いてえええーーーー!!!もう嫌ーーーー!!!

とにかく苦痛でしかありません。
痛い、気持ち悪い、「おっぱいやってる」行為が不快感極まりなく自分が乳牛(全く出てないのに)の様に思えて嫌すぎて冷や汗と脇汗がダラダラ出てきます。我が子の首元を支える手が震えて、首から肩は力みすぎてガチガチ。
右と左交互に5分ずつなのでひたすら早く終われ早く終われと念じながらどうにか我慢して地獄タイムを終えました。

ハッと気がつくと他の皆さん胸丸出しで上手にあげてらっしゃる。
「服はだけで見られてもおかしくないこの場の環境、皆嫌じゃないの?」なんて思うのはきっと私だけなんでしょう…。
ふと、私の真前に座って授乳していた方のB地区をついうっかり見てしまいました。ピンポン球みたいになって根本から取れそうになっていて…。
え、何で?何があってそうなったの?
あんな状態になってまでパイ乙やらないとダメなの?

※暴言吐いてごめんなさい。私が感じた事をそのまま書いてるだけで母乳育児されている方を批判する気持ちは一切ありません。むしろ心から尊敬してます。

その後は作ってもらったミルクをあげます。
母子共に先程までの緊張感はなく、一生懸命哺乳瓶を咥える我が子がとてもかわゆく感じられる穏やかな時間が流れます。

多分、そうじゃないかなあと思っていたのですが今回で確信しました。
私はD-MERなんだろうな、と。

でもD-MERだからといっても周りが普通に母乳をあげている姿を見るとまたむくむくと劣等感が湧いてくるのです。
皆が当たり前に出来ている事が出来ず不快だと思ってしまう私…。とは言え痛みや不快感を我慢して完母にする根性もない…。

このまま考え続けるとまた産後うつになりそうだったのでひとまず暗い気持ちは横において颯爽とその場を去り、我が子と共に自室に戻って昼食を取りました。

昼食後、担当助産師さんが来てくれて再度マンツーマンでの授乳指導。やっぱり痛いし冷や汗が止まらない…。
それに授乳にとにかく時間がかかるのです。
両胸マッサージを最低10分ずつ→悪戦苦闘しながら咥えさせるのに5分ずつ→我慢しながらの授乳が5分ずつ…誰だよパイ乙の方が服ペロンで出来るから楽とか言うのは!!どう考えてもミルク作って飲ませる方が楽でしょ!!?母乳やるだけで30分…幸いその後のミルクはゴクゴク飲んでくれるけれども、そこからまた2時間半後にまたこの30分の苦行タイム。
タイパ悪過ぎて泣けてきます。

そうこうする間に次の予定の「お茶会」が迫っていたので、ベビー室でミルクごとお願いする事に。
まだまだお股も尻も爆破解体されているのでフラフラで移動しました。
お茶会というのは小児科の先生が来て予防接種やら赤ちゃんのケアの話をしたり、ゴリ押し師長がとてもいい話をしてくれて入院産婦の涙を誘う会の事。
ほうじ茶と大好きな練り切りがおやつとして出てとても嬉しい。周りは「無痛分娩どうでした?」とかで盛り上がってるんですが、私の場合他のママさんと仲良くなってしまうと母乳育児で比べてしまって病むのがわかっていたので特に話しかけもせず練り切りをつついていました。
そもそも自治体が違うから仲良くし続けるのも難しいし、疲れMAXの状態での当たり障りのない会話をするのが色々と面倒で…。ちなみにお祝いディナー会というのもあってこれも参加するか迷っていましたが、お茶会すら面倒なのがわかったので不参加決定です。

1時間後お茶会が終わると我が子を迎えに行き、「ギリギリだけど何とかシャワー間に合うかな」と思っていたら先生から連絡がありこれから診察との事。早めに夫と娘が面会に来てくれたので赤ちゃんは託して慌てて診察室へ。

産後翌日なので内診台に上がるのもまだまだ辛いです。
今回はガーゼを詰め込まれていないのでお股の洗浄のみ。冷たい液が染みてやっぱり痛かったです。「これ以上痛いのもしんどいでしょ。抜糸はせずにしとくねー」との事。糸は吸収されるけど抜糸した方が会陰の治りは早いんですよね…でも痛いの嫌だからもういいや。
大きめの痔も出来てしまったので塗薬と、朝の血液検査の結果がよくなかったので鉄剤が処方されました。(後で薬剤師さんが病室に持ってきてくれた)

入院中の面会時間は30分。あっという間に夫と娘が帰った後、産後初のシャワーへ。担当助産師さんもう帰ってしまっただろうけど仕方ありません。
シャワールームは各階2ブースあって45分ごとの予約制です。部屋番号の書かれたタグを希望の時間枠に入れておきます。17時の枠が空いていたので先に予約してまたベビー室に我が子を預けて久々のシャワーでさっぱり。

身支度してベビー室にお迎えに行き、18時前には夕食。その後なんやかんやしていると夜食が来て夜間の看護師さんが診察。
この晩も当然母子別室なのでそれまでに一度授乳を見てほしいとお願いしましたが、忙しかったのか忘れられたのか待てども来られませんでした。
PHSで呼べばいいんですが…何だか気も引けてしまうのでセルフ授乳にトライしてみましたが上手く出来ずすぐにミルクで何とかしてしまう私…。
夜食を食べて我が子のオムツを変えているとあっという間に消灯の21時前。ベビー室に行き何事もない顔でよろしくお願いします。をしました。
4年前は建前上「母子別室可能です」としながらいざ預けようとすると、いや〜な顔されたりしたのですが、今回は先生方や看護師さんからは「どんどん預けて今の内だけでも休んで!」とも言われるので大分やりやすくなりました。人手が足りてなさそうなのは事実なのでベビー室担当者からしたらウェルカム状態ではなさげですが…。

実際夜になると後陣痛のピークが来てロキソニンなしでは眠れないので申し訳ないですが甘えさせてもらいます。
足のむくみも出てきたのでリクライニングベッドの足側を少し高くしてこの日も早めに寝ました。

朝食
昼食
夕食

最後に2日目のごはんの様子。
どれも品数が多くて健康的。味も濃過ぎずちょうどよいです。でも男性なら薄いと思うかも。量は4年前に比べて減ったと思いますが、「量が多くて食べきれない」という意見を受けて減らしたのかも?私は当然全て完食です。
夕食の八宝菜に入ってたイカがホンモノのイカなのかこんにゃくを飾り切りしたフェイクイカなのか迷いました。美味しかったからいいけど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?