若気のふたり
橙色に染まる教室で
いつまでも座っていた窓側の席
透き通るような空が 心を刺す日も
君が笑う肩のリズムが少しぼくを元気にした
誰にも持っていかれないようにと
机はその肌に想い出を刻まれて
ただ次の持ち主を待っているみたいだった
きっと若気のふたり
蜜柑が弾けるように 圧力がかかる度
ノートの後ろ側から書き込んだ 鼓舞
後ろの席で ぼくら人生について真剣だった
たまらなくなるほど 手に入れたかった何か
午後の光で見えなくなったりしなかった
映画のオープニングサウンド
今は聞こえないけど
いつか どこかで
また陽だまりが笑うといいよな
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