暖かい今

魔王と名乗る男に出会ってしまった。
そして、妻になった。
最初は夢かと思った。
だがしかし、違った。 なぜなら…

「おはよう、瑠愛」
「!!」
マジかいるのかよ。 え、夢? 現実?
そう考えていると、
「ここは、現実だよ瑠愛」
マジか…夢だと思ってた。
そして、時計を見ると まだ早い時間だが 俺は準備しようと思い、起き上がった。
「僕、起きるね。」
そう言うと、
「了解。朝ごはんも、学校の準備もしといたよ。」
…は? 今なんて言った?
「だから、朝ごはんの準備も、学校の準備も全部しといたよ。」
「え、ほんと?」
疑っていた、僕は近くに置いてあるリュックを見ると、本当に今日の授業の分の教科書類、筆箱などが入っていた。
「…ほんとだ。 ありがとう!!」
そう魔王に言うと、
「全然いいさ。 だって愛しの瑠愛のためだからな。」
そう優しく言ってくれた。
(超優しい)

そして、魔王の作ってくれた朝ごはんも食べ終わり、ゆっくりしてると なんと、魔王が暖かいココアを持ってきてくれた。
その他にも、他の支度も全部手伝ってくれた。
(優しすぎでしょ、神か)
そこで、ふと思った事があった。 それは、
魔王の名前だった。 魔王は、魔王だと言っているが正直名前、あるのではないか。 と考えた。
そして聞いてみた。
「ねぇ、魔王って 名前あるの?」
そう聞くと、
「俺の名前か、気になるのか?」
「うん、なんとなくだけど気になる。」
少し魔王が考えた後、言った。

「俺の名は、 アイリス・ナイト・シルヴィーア だ。」

「え、えっと…」
なんとなく、長くてあまり分からなかった。(そもそもどこの部分を呼べばいいのか?)
困惑してると、
「ナイト そう呼べ。」
「分かった。ナイト ありがとう!」
そう笑顔で言うと、
「本当に、瑠愛の笑顔は可愛い。癒されるな。」
そう言われ恥ずかしくなった。
そうしてるうちに、時間になってしまったので直ぐに、リュックを背負い、学校に行った。

学校に行ったのを確認したナイトは、
「よし、瑠愛はちゃんと学校に行ったな。」
スマホで確認し、
「瑠愛の学校に行って、やらなきゃな。」
そして深呼吸し、
「瑠愛のためだ。必ず瑠愛を幸せにするために、今のうちから、ちゃんと…」
 マーキングしとかなきゃな。
そして、瑠愛のいる学校へ、変装して行った。


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