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Vol.27 精神障害と就労

▼目次
・「こころ」を病むということ
・「心が耐えきれない」とは
・「耐えきれない」心のまま「働く」ということ

 こんばんは✨
久しぶりの記事になります。やっぱりこういうのを発信していきたい……。
とはいっても、精神障害のどこから発信するか、悩ましいですよね。
親しい障害になってから久しいので、エッセイとか多く出ているもので、理解促進?難しさってどこの話?と自問自答するばかりです。(そんなだから記事に起こすのに時間が掛かる)

 なので、まず「自分の経験」から書いていこうかなと思いました。
一応これでも精神障害者ですが、精神障害者に認定されるまでにも色々ありましたので、書けることもあろうかと思います。

「こころ」を病むということ

 相当昔ですが、「精神障害は心の風邪である」みたいなことを言われる時代がありましたね。生ぬるいですね、心の難病くらい言ってもいいのでは?と思います。イメージが湧かないだろうからというなら、女性はお産の痛みがずっと続くとか、男性は結石の痛みがずっと続くとか、そういうレベルのお話しだということを言ってもいいと思います。

 「病んだ理由」は様々で、「症状」もまた様々ですから、そこについては言及することは出来ません。ただ、みんなが共通しているのは、「苦しい」ということです。

 たまに考えるのですが、日本の道徳って、「相手の立場に立って」という、曖昧模糊な教え方が多いですよね。そんな難しいことを、小学生とかの幼い心に言われても分からん。
では、筆者で例えてみましょう。筆者、足がものすごく遅いんですね。50m走を12秒かかるような凄い鈍足です。あんまり気にしてないんですけど。
では、この「自分は足が遅い」というマイナスに捉えやすい個性に対して、他人が「のろま!」と言うとしますね。
相手は揶揄っただけかもしれません。それでも、「自分は足が遅い」というコンプレックスを抱えている子には、キツイ言葉になります。分かりますでしょうか?
 筆者は幸いにも師に恵まれたため、教えを乞い、10.01というところまで詰めていくことができました。あと0.2秒速ければ脱2桁ですが、そんなことより「2秒減った」ことの方が大きかったかな。いや悔しいですけどね。
でも、こんな風に恵まれる人ばかりではない。
自分でも分かっている「マイナスに捉えやすい個性」に対して「蔑称」を使っているということ、日本の教育はもう少し示唆してもよいのかなと思います。

 あと、そうですね、足の遅さはどうにかなりましたが、斜視だけはどうにもなりませんね。今も片方の目だけが明後日の方向を向いています。それを「気持ち悪い!」と笑われていた時期があります。
私は「直しようのないことを蔑んで心が小さいな」とか思っていてノーダメージでしたが、他の人がそうとは限りません。自分の斜視が嫌いという人は結構います。鏡が嫌いだとか、写真に写りたくないという人は多いですね。

 精神障害も、平たく浅く俗っぽく言えば、これらと同じことになります。
何かしらの「マイナスに捉えやすい個性」に対して「差別」「蔑視」「繰り返される」「責められる」などを経て、心が耐えきれない状態になること、これが精神障害です。
トラウマはちょっとベクトルが違いますが……。
心が耐えきれない状態になること」、これは変わらないと思っています。

「心が耐えきれない」とは

 ここからそれぞれの症状へ分かれていきます。
筆者はそうですね……能天気な人間なので……社会福祉士実習の時の話にしましょうか。説教なら、担当の社会福祉士と私、もしくは担当の社会福祉士ともう一人くらいが精々なところです。
私vs社員5人です。囲んで責めてくるわけですね。これが大人のすることか。しかも内容が、合っているようで合っていないのです。
当時、同じ大学から来ていた実習生は私ともう一人いました。
片や、勤務先まで自転車で5分。
私は勤務先まで片道2時間です。
日誌を書き、明日の用意をし、眠るのは深夜の2時。起床は早朝4時です。
2時間睡眠で通っていた私に対して、「なぜもう一人と同じようにできないのか」と言ってきたのですね。

 何言ってるんだろうこの人。
が、最初の感覚でした。いや無理だろう。
確かに、志の為に選んだ施設が通いづらいところに立っているのは、私の選別ミスもあったかもしれない。けれど、学びたいことが学べる施設がそもそも数が少なかった。
それに関してだけなら、まだ「つらいなあ」で済んだと思います。実習生仲間が他にも3人くらい居て、あなたが一番つらい生活を送ってるんだから、3週間そこそこしかないけど、愚痴を言い合える仲で居ようとまで言ってくれていました。今思うとあの3人は将来有望な社会福祉士の卵だったと思う。
 けれども実際は、「変えられないマイナス補正」だけに留まらず、「人格の否定」までしてきたわけですね。いや本当に大人がすることなのか?
要は、その「5人」のうち「2人」は、「私を蔑むためだけに来た」のです。説教しているところですからね、反論の機会ってあまりないから、攻撃しやすかったんでしょう。下衆いですね。まあそれは一旦置いておきましょう。そんな下衆の話をしたいわけではありません。

 2時間睡眠で何とかやっていましたし、あと5日間通えば終わりというところまで来ていました。本当に。3週間ほどのうち(当時は21日~24日のどこらへんかだった)、もうあと5日間我慢しきれば良かったまでいって、脱落しました

 脱落しました。(2回目)

 頭では分かっているんです。あと5日間耐えれば終わることを。
そんな下衆の言葉など取るに足らないと。
なので、その日も次の日のための準備をしようとしましたが

荷物に触れないのです。
日誌を書こうとしてもシャーペンがうまく動かせないのです。
そもそも、書こうとしても頭の中が真っ白になっていて、思考が飛んでいるのです。考えようとしても働かない頭……、ああそうだ、皆さんなら面接のときとかになるのではないでしょうか。
ご経験はないですか?考えてきた答えが口から出てこないとか。
ピアノの経験がある方なら、暗譜してきた楽譜が思い出せない、次の1音がドレミファソラシドのどれだったか思い出せない。
思い出せないピアノ曲は、最後まで演奏が出来ませんね。筆者も出来なかった。会場がざわつく前に先生が楽譜を持って出てきてくれたので事なきを得ましたが、頭が真っ白になって弾けないという経験はあります。

 加えて、よくよく考えれば帰宅後の夕飯を食べれなかったのです。
体が資本と言ってもいいほど力仕事というか体力仕事なところがある分野でしたので、食べなければ翌日に持ちません。
いや本当に子どもって無限体力ですよねどうなってるの?(笑)
いつもの1割も食べていないことに、母は気付いていて、「何かあったの?」と聞かれましたが、何があったって、説教されたことしか思い出せない状態になっていたので、指摘されてただけとしか言えなかったですかね。
「不当な侮辱をされて苦しい思いをした」というところが、心にとって負担になるため、記憶に蓋がされてしまっていたのです

 そんなですから、翌日に出勤できず、休みました。
翌日も粘りましたが、どうしても出勤できず、やむを得ず、大学の実習担当講師に連絡をしました。
大学の実習担当講師も「うちの生徒が不当な侮辱にあったのなら、大学側としてきちんと戦います」と言ってくれたし、実習先の園長(めっちゃいい人です)や実習受け入れ担当(めっちゃいい人です)も「お詫びするとともに、どのような処遇になってもきちんと対応します」と言ってくれました。
ただ、この中に私を傷付けた人は居ないため、謝罪はされていません。
謝罪されたとして、下衆い人の薄っぺらい謝罪(仮)で、私が負った傷を癒せるかと言われると、今でもNOです。

 あちらも、「5日間、出てこれる時だけでもいいし、配慮も最大限するから」等、色々な提案をしてくださいました。それでも無理だった。
思い出すだけで過呼吸になるって本当にあるのだなあと、あの時に思い知りました。味方であっても、記憶を引き出すトリガーになってしまう人との接触(私の場合は大学側の実習担当講師)が、嫌だと思った感情を反芻するんですね。勝手にね。
過呼吸への対処法を知っていたのでその場はどうにかなりましたが、どうにかならなければ、講師は強制的にその場を退場させられ、私は救急搬送ですかね。呼吸器とかなかったので。

 食欲不振(ほぼ食べない)、不眠(3日寝てなくても起きてる)、憂鬱な気分が持続して、思い出しかければ即過呼吸という、爆弾みたいな状態でした。どうやって乗り切ったんだっけ。
周りに恵まれてたんだろうな多分。

 「心が耐えきれない」ということは、「それ以上負荷を掛けたら自殺の危険性がある」とも言えます。言います。(前科者です)
私は生い立ちが特殊なので、死への渇望が湧いたとしても、足枷になるものがあったので、自殺だけは免れていました。今もこうしてのうのうと生きておりますね。
では、私が「足枷のない人間」であったなら?
「他人の害意に、繊細に傷付く人間」であったなら?
「お前の斜視気持ち悪い!」でも死んでいたかもしれませんね。

 日本の教育は、「相手の立場に立って」という小難しいことを言うよりは、「相手が気にしていることに対して、侮辱する発言を投げることが、どれだけ失礼なことなのか」を教える方が、まだ分かりやすい気がします。
そもそも侮辱発言自体がどうかと思いますが……。

 そういう言葉や態度が、「耐えきれない」状況をつくるのです。

「耐えきれない」心のまま「働く」ということ

 精神障害者の就労というと、分かりにくいですが、こう表現したら分かりやすいでしょうか。
私の友人や親戚にも、精神障害になっても働かないといけないという人が居ましたし、「働く」ということは概ね成人です。
働いていない人を差別する風潮は健在なのが残念ですね。
確かに生きていくにはお金が必要です。けれど、私達は「社会人」である前に「人間」、もう少し言うなら「生物」です。
動物は働いていますか?植物は何をしましょうか?
人間という生物だけがあくせくとお金に縛られて生きているだけなのです。
それだけお金というものが重要な社会になっている。
それが裏目に出て、家庭崩壊をするところも、見てきました

 私は今、精神科医からドクターストップを3回も出されたので休んでおりますが、休んだって金が増えないのは誰にでも分かりますよね。
私程度の収入では不労所得のための投資をする財産もありませんし。
では働こうかというと、どこもそうですが、面接がありますよね。
面接に対して恐怖感を抱くこともあるわけです
なんなら、友人と通話をすることも、ただ数分会うだけでも、忌避感がある時はあり、取りやめてもらうこともあります。
どんな職場でも人間関係があり、殆ど喋らなくていいルーティンワークのお仕事でも、傍に誰も居ないということはまずありません。
自分が恐怖を抱くものとの接触を免れない状況で働くのが、精神障害者です。だから彼ら彼女らは、職務中にパニックを起こすのです。怖いから。
思い出したくない記憶を思い出させるトリガーになるものが、すぐそばにあるから。
それがあると分かっていても、生きている以上お金が必要で、働かなければニートと言われて蔑まれるから

 「耐えきれない恐怖」を前に、「聞き流せない社会的風潮」を後ろに、精神障害者は挟まれて働いています。
どちらも心に負荷をかけるものですよね。でも逃げてもどちらかがついてくるのです。逃げなくてもついてくるのです。
私は、精神障害者当事者としてもそうですが、一社会福祉士の蛹として、この風潮に「否」を唱えます。

 昨今、医学的にも「精神的理由で人間は死亡する」と統計が出ましたね。やっとなのかなと思いました。
それでも、今の社会にそれは浸透していません。
こんなにも重大な統計が出たのに、浸透していないのです。
とどのつまりは、精神障害者の置かれている状況に変わりはない。
「耐えきれない心」の自分を癒す時間を与えてやることもできないまま、働くのです。

 昔、精神障害者の方を就労移行支援事業所で見たことがあります。
人と接するのが怖いようで、私のような若造相手でも口を開いたことはありません。
けれど、その人がした失敗ではないことで、社員から叱られた時に、反論するという言動が取れないのは見てきました。恐怖に竦んで、何も言えない、罵倒されるだけの状態です。
丁度私が現場を見ていたので、割って入って「この人(精神障害者)はこういう指示を聞いてここに居たのであって、この場をこうした張本人ではないことは私が証明します」と言いました。犯人は後程謝罪しておりました。(思い違いをしてしまったのだそうで)
思い違いをした人と、偶然そこに居ただけの精神障害者と、その状況だけで精神障害者の方を犯人だと決めつけた人が居る。
この構図は、どんな職場にでもありそうですよね。
だから自殺者も変死者も減らないのです。

 私も精神障害者なので、人事はしたくないですけれども
NPOを立ち上げた暁には、たぶんそこに就くことになるでしょう。
精神障害者の方が、「雇用はされたいけど、面接は怖い」というなら、それに合わせた対応を考案できるのが、現状で私だけだからです。
働き方の提案も、なるべくその人が恐怖を体験しないように取り計らうことが人事の仕事です。たぶん。
「耐えきれない恐怖」が前にない、「社会的風潮」が後ろから消える
そんな社会になるように、私も出来ることをしていきたいと思います。

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