【読書感想文】泣かない子供
江國香織さんが、24歳から32歳ころ8年越しで書かれたエッセイです。
彼女の「言葉」に対する、あるいは「小説」に対する態度や考え方が、素直に綴られていて、彼女の作品を読んだことのある方は、とてもつじつまが合うのだと思います。
私は終始「うんうん」と頷きながら読んでいました。
彼女の小説の登場人物には、彼女自身のエッセンスがどこかしら入っていて、けれどもそれは彼女自身では勿論ないのだけれど。
それは彼女がかつて感じた記憶や、見る角度、五感に基づく言葉で表現されるのだから、