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THE FIRST SLAM DUNKを見てきた

2022年12月3日。
公開初日の一番早い回でスラムダンクの映画を観てきた。

初日の早い時間ということもあり、グッズも沢山残っていて、湘北メンバー+安西先生のフィギュアと炎の男みっちゃんタオルで計1万3000円のお買い上げ。

声優問題でいろいろ叩かれていたけど、日本代表のコスタリカ戦みたいなもんで、真に受ける必要はなし。観に行けばいい。ブラボー!!っていうメンタルで予約した座席へ座る。

楽しかった。いつの間にか泣いていた。

以下、見終わった雑感をざざざっと書きたいと思う。
ネタバレ要素があるのでしばらくは有料で、ある程度期間が過ぎれば無料にしたい。

ヤンキー×バスケにアレを掛け合わせたストーリー

スラムダンクといえば1990年代の作品であり、タイムスリップしなくてもヤンキーが普通にうろついている時代。

その時代のヤンキーたちがバスケをしていく中で、自信を取り戻したり、居場所を見つけたりして、成長していく姿が当時の若者の心を掴んだ。

本作も、その要素をしっかり残しつつ、アレをサイドストーリーとしてぶち込んできた。

アレとは邦画興行成績第一位『千と千尋の神隠し』である。

 母親にとって一番大事な子どもが水難事故で亡くなり、劣る子供が残った。

その現実と向かい合えていない。
だから母親は千尋とリョータと目を合わすことはできない。

この土地に住んでいては、悲しみばかりが押し寄せてくる。
こうして引っ越しを決断する。

千尋は働くことで、リョータはバスケをすることで自分の居場所を見つけようともがく。そこにすがるしかなかった。

千尋とリョータは自分が行動することで、自信をつけ、過去と向き合う。
成長した子どもたちが歩み寄ることで母親との壁を克服していく。 

ああ、日本人にとってのトラウマってのはここにあるのかと。
つまり、親のコンプレックスを子どもが肌で感じ取って心が窮屈になっていく状況。
「自慢の息子」
そういえば聞こえはいいが、操り人形にしてしまっている側面も否定できない。
無邪気に笑えない家庭が一番の地獄なんだなと改めて痛感したしだいである。

井上雄彦の最大の個性とは?

井上雄彦の最大の魅力ってのは、五感を刺激する描写だと思う。

ボールの音

切り返しの音

最大の魅力はこれ。
ひたすら桜木花道がシュートを打ち続けたり、宮城がドリブルし続けるアプリが成立するのは、ここの描写が凄いから。
(今回のグッズにミッチーが3Pを打ち続けるCDがあるらしい)

だから、どうしても映画を観ながら思ってしまう。

どうしてボールがネットを通過する音はなかったんだろう?

やっぱりOPの鉛筆書きがカッコイイ


つまりはCGでは マンガとCMを越えられていない、、、と。

鑑賞ではなく観戦。いや、俺も戦っていた。

12月に入り、寒さが一段と本格化。
寒いとついついホットコーヒーを大量に飲んでしまう。

この条件がそろうとどうなるか。
そうです。
トイレが近くなる。

桜木が腰の痛みをこらえながら戦ったように、
おれはトイレを我慢しながら観戦した。

時計に目をやると残り40分。 

いけるのか、いけないのか。

桜木が痛みに耐えながら、一瞬の輝きを何度も見せる度に、
俺は膀胱の警告を忘れることができる。

あきらめたらそこで試合終了

俺は諦めの悪い男

何度でも蘇らせる

ほんとうにスラムダンクは俺の背中を押してくれる作品である。
無事エンディングまで見終えることができた。

最後に

自分は映画で泣くこととかいままで全くなかったのだが、この映画で何度も泣いてしまった。

これまでの36年間の人生でスラムダンクに救われた数が何度もあったからこそなんだろう。
具体的になにかは思い出せないけど。。。

とにかくブラボー!!な映画体験でした。

でも、
桜木の声の違和感ハンパなった。
最後はセリフなしの口パクでよかったよ。

10FEETのサウンド最高だった。
OPの時は「音がちっさくないか?」と疑問だったけど、
ゾーンを突き破る瞬間の爆音は震えました!!


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