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産後

出産もいろいろありましたが、その後も退院するまでいろいろあったので備忘録がわりに。


【出産した日】
出産が終わって部屋に戻り、まずはお昼ご飯をいただきました。朝食は陣痛中でとれず、嘔吐もしたのでお腹が空いていたのですが、会陰の縫合&カテーテル&ガタガタの骨盤で座っているのがしんどくてあまり食べられず…。美味しかったのにもったいなかったです。

その後は、出血が多かったので輸血をしました。実は妻、妊娠中にもしものために自己血をとってありました。特に意識が遠のいたり目に見えて体調がわるくなったわけではありませんが、回復が早くなることと私が使わなければ破棄になるので、戻すことになりました。産後すぐから子宮の収縮を促す薬と抗生剤の点滴をしていたのですが、食事が終わったタイミングで抗生剤の点滴が終わったので、輸血開始。あとは脈と心電図的なものもとられていたのですが、なぜだか異常に脈が速かったらしく、看護師さんに心配されました。どうやら180くらいあったようで…息苦しくもなかったので自分ではよくわからなかったのですが、何が原因だったのか不明です。陣痛の時から痙攣?したりしてましたし、いろいろ痛くて全身に力が入っていたせいなのかなと今は思いますが、真相は不明。

妻が出産した病院は基本個室で母子同室なのですが、出産が終わったその日は基本的に母子完全分離でゆっくり身体を休めることができました。とはいえ、ガーゼとカテーテルが入っているのでろくに動けず、寝返りもままならなかったのですが…。産後ハイなのか目が冴えてしまっていたのですが、しばらくしていつのまにか寝落ちしていました。夕食も座っているのが辛くて、立ったまま食べましたがやはり半分くらいしか食べられず。お風呂にも入れないので身体を拭いて、出産の日は終わりました。痛くて寝返りも打てないのでほぼ眠れなかったですが…。

【産後1日目】
翌朝は朝食をなんとか食べ、また抗生剤の点滴。終わってしばらくして、やっとガーゼが取れるかの診察へ。予想の5倍くらい長いガーゼで、抜くのが辛かったです…。診察結果としては血溜まりはおさまっていたのですが、代わりに別の部分が少し裂けていたようで追加で縫合になりました。カテーテルは縫合の様子を見てとのことで、そのまま部屋に戻りました。15分と30分で傷を確認してもらい、問題なかったのでやっとカテーテルが抜けました。ただ、新たに縫合した傷があるのでその日もシャワーはできず、赤ちゃんとの同室も翌日からになりました。
ちなみに、痛み止めはこの日の朝から。出産の日はハイになっていたのと骨盤含め全体的に痛すぎてもはや痛みがはっきりわからなかったのですが、一晩経ったら縫合の跡とガーゼとカテーテルが痛い!看護師さんに言えば薬をいただけるとのことで、痛み止めと喉のトローチを出してもらいました。妻、陣痛で叫びすぎて喉をやられておりまして…。恥ずかしかったですが、背に腹は変えられないのでお願いしてしまいました。ちなみに、痛み止めとトローチは退院までお世話になりました。

カテーテルが抜けたことで、午後からやっと授乳開始。新生児室にいる我が子と、出産以来の対面でした。よくわからないまま助産師さんに教えてもらい、おっかなびっくりの初挑戦。なんとか母乳は出たので、なんとなく吸ってもらってミルクも足して、初回の授乳は終了しました。オムツも確認したのですが、このときは綺麗だったので交換は次回に持ち越しになりました。ここからは3時間毎に新生児室に行って授乳という流れです。同室になったらリズムは崩れるらしいのですが、預かってもらえる間は決まった時間に行っていました。この日はまだ体調も戻っていなかったので、夜10時の授乳を最後に部屋で休ませてもらい、翌日は7時から開始になりました。


【産後2日目】
朝、朝食の前に授乳へ。かなり慣れたので1人でなんとかできました。次の授乳が終わったら同室かなーなんて思っていたのですが、黄疸の治療があるとのことで24時間は光線を浴びてもらうことに…。またしても同室ならずです。
そしてここにきて会陰切開が痛いような?一部が盛り上がっている気がしてみてもらったのですが、どうやら皮膚を寄せて縫ったために少し盛り上がっているだけで腫れてはいないとのこと。引きつれる感じがあるか聞かれましたがわからず診察は終了しましたが、その後よくよく感覚を研ぎ澄ますとこれが引きつれるということ…?と初めてのことに判断できず。とりあえず痛み止めを飲みながら様子見することにしました。円座ってすごいですね。あれがあるのとないのとでは全然違います!病院には椅子型の円座もあって、ちょっと欲しくなりました。
そしてこの日からシャワー解禁しました。個室にシャワーがあり、時間を気にせずゆっくり入れました。会陰縫合の部分が沁みるかなと思ったのですが、案外大丈夫でした。

【産後3日目】
数値が下がらず、子どもの黄疸の治療が継続になりました。同室ならず…。ただただ個室で1人過ごすだけの日々です。昼食がお祝い膳でものすごく美味しかったことが救い。この日の血液検査で貧血気味の結果だったので、2週間の鉄剤が決定しました。あとは喉の痛みが咳に代わってしまい、授乳中に咳き込むように…。コロナではないのですが、なんとなく周囲の目が気になります。そして咳をすると全身に力が入って会陰切開のあとに響く!これが地味にキツかったです。

【産後4日目】
やっと黄疸の治療が終わり、沐浴指導を受けました。子どもをお湯に入れるのが怖い!万が一なにかあったらと思うとどうしても恐る恐るになりますが、時間をかけすぎると体温が下がるので5分くらいで!とのこと。初心者にはなかなかハードルが高いです。そしてやっと我が子と同室になりました。幸いよく寝てくれるので、しっかりミルクを飲ませればぐずることは少ないです。母乳量の測定もしてもらい、割としっかり出ているので問題なしとのことでした。この日は妻の退院診察があり、会陰の抜糸をしてもらうかどうかひとしきり悩みました。溶ける糸で縫合してもらったのですが、出産を経過した友人からは溶ける糸でも絶対抜糸すべき!とアドバイスをもらっていました。どうやら友人は化膿してとても治りが遅かったようなのですが、先生に聞いたところ妻の場合はもう傷も塞がってきているし、抜糸するしないで治りが変わることはないそう。しかも抜糸はちょっと痛いかも、と言われて結局やらないことにしました。実は今、このときの決断を少し後悔しています…。縫ったあとの結び目?が下着に擦れて痛いような、そんな違和感があります。
そんな中、初めて子どもと一夜を過ごしました。1人での授乳は不安で、しかも吐き戻してクッションがべちゃべちゃに…。自分が情けなくて、助産師さんのサポートなしでやっていけるか本当に不安になりました。

【産後5日目】
いよいよ退院の日。予定では9:30〜10:00に退院できるとのことで、夫と実父に迎えに来てもらっていました。ただ、病棟には入れないので妻が出て行くまで外で待機です。
この日は子どもの退院診察があり、朝から検査へ行ってしまったので朝食はまた1人で食べました。検査が終わる予定の時間に授乳もかねて子に会いに行ったのですが、なんとうまく数値がとれない項目があって再検査。再びかかとから血をとられる我が子、一緒に退院できないのではと不安なまま待つ妻…。すぐに問題ないことがわかったので一安心。

この時すでに夫と実父は待機中だったのですが、母子手帳未記載で待ち、部屋チェックで待ち、結局10:00過ぎに退院となりました。さらにそこから初めてチャイルドシートに乗せるのに20分もかかり、予定時刻を大幅に過ぎてやっと病院を出発。長いようで短かった出産と入院が終わりました。


終わってみれば、確かに陣痛や出産の痛みは遥か彼方でした。むしろカテーテルと会陰切開の傷の方が痛い…。入院からバタバタしていたせいか、あれよあれよという間に母になった気がします。大変だったけど、貴重な体験でした。
これから長い長い育児が本格的に始まりますが、夫と協力して頑張ります!

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