見出し画像

イチョウとぎんなんは漢字で書くと同じ

寒さと紅葉の美しい季節がやってきました。
私たちに最も身近に感じられ、
馴染み深い紅葉はやはりイチョウ
代表格ではないかと思います。

イチョウは私の町の街路樹にたくさん
植えられていますが
近年では毎年のように実が付きます。

居酒屋でもぎんなんのおつまみが出てきます。
香りが何とも言えなくて
とてもビールに合います。

でもよく考えると、
身近にあるイチョウぎんなんの事は
知っていそうでよく知りません。

そこで、遅ればせながらに
この面白い植物について
調べてみることとしました。

イチョウとは

イチョウ科イチョウ属の落葉樹で公園、学校、街路、寺社等に植栽されています。約2億年前の中生代ジェラ紀に栄え、現在まで種を絶やさずに続く歴史の長い樹種です。現在イチョウ科の木はこれしかなく、メタセコイアと共に「生きた化石植物」と呼ばれています。

裸子植物であり、房がなく胚珠 (はいしゅ) が裸出しているものをさします。つまり、水がなくても受精することができ,雄花の「花粉」(かふん)が,雌花の「胚珠」(はいしゅ:この中に卵がある)に飛んでいき受精を行います。受精を行うのに水を必要としていません. 胚珠は,はだかの状態です(これが「裸子」の意味です)。胚珠がむき出しになっているので、環境の変化に弱く、イチョウも絶滅危惧種に入る植物の一つとなっています。
裸子植物はほかにマツ、ソテツなどがいます。

イチョウ並木などは絶滅危惧種の大通りということになりますね。
ZEKKEI JAPAN
というサイトが
全国のイチョウ並木の絶景5選!
紹介しています。

https://jp.zekkeijapan.com/article/index/1113/


ぎんなんとは

ぎんなんはイチョウの実になります。
一般的に食べられているものは
イチョウの種子ということになります。

カタカナイチョウが植物の名前ひらがなぎんなんが種なんですね。

ところで、お気づきかもしれませんがイチョウもぎんなんも変換すると共に「銀杏」になります。この記事を作るときも「イチョウとぎんなん」を変換すると「銀杏と銀杏」になってしまいます。イチョウの語源や由来、銀杏を「イチョウ」と読む理由は漢字を中国語目線で読むか日本語目線で読むかで決まっていったようです。

語学の知識がないと所見では絶対に読めませんね。。。

イチョウの語源・由来

イチョウは、葉がカモの水掻きに似ていることから、中国では「鴨脚」と言い、「イチャオ」「ヤチャオ」「ヤーチャオ」「ヤーチャウ」などと発音された。
これが日本に入り、「イーチャウ」を経て「イチョウ」になった。
「銀杏」を唐音で「インチャウ」といい、「イキャウ」となって「イチョウ」になったとする説もあるが、説明の取り間違いによるものである。
イチョウの歴史的仮名遣いは「いてふ」とされてきたが、これは葉の散るさまがに似ていることから、「寝たる蝶(いたるちょう)」の意味で「イチョウ」になったとする説や、「一葉(いちえふ)」を語源とする説が定説となっていたことによるものである。
これらの説が否定された今日では、「いちゃう」がイチョウの歴史的仮名遣いとなっている。

漢字の「銀杏」と「公孫樹」は、共に中国語から。
「銀杏」は、実の形がアンズに似て殻が銀白であることに由来する。
「公孫樹」は、植樹した後、孫の代になって実が食べられるという意味による。

語源由来辞典ホームページより引用

銀杏を「いちょう」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。

熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。

”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。

ギモン雑学ホームページより引用

食用の銀杏(ぎんなん)

ぎんなんをおいしいと思ったのは
社会人になって上司に屋台に連れて行ってもらってからです。
少しにおいがしますが、ビールを飲んで、
串焼きにしたぎんなんをつまむと、塩味が効いていて
病みつきになってしまいます。

スーパーでも野菜売り場のところに
申し訳程度に、ぎんなんが置いてあります。

スーパーでは大々的には置いていない

自宅でもぎんなんを購入し
クックパッドなどを見ながら
割と簡単に調理できます。

店頭では意外とひっそりと置いているので、
見つけにくいかもしれません。

おつまみとしての料理方法は簡単で、銀杏の殻に軽くヒビを入れます。中火で蓋をして5分程度火にかけます。ふたを開けお好みで塩をまぶし、再度ひっくり返し火をかけて出来上がりです。

家で調理する場合、
食材を仕入れに行く手間を考えると
メルカリショップなどで検索すれば
簡単に見つかり、家に発送されるので
楽ですね。

銀杏をメルカリショップで探す場合は↓

https://jp.mercari.com/search?category_id=1134&keyword=%E9%8A%80%E6%9D%8F&afid=0971460591

ぎんなんのにおいの元

ところで、ぎんなんのにおいどこかで
匂ったことありますよね。

あれです。おならのガス成分にも
ごくわずかに含まれています。

ぎんなんを臭く感じてしまう理由の
その正体は、「酪酸(らくさん)」という
におい成分です。

ごくわずかですが「酪酸」は人の足から
発せられる悪臭や
人の排泄物に含まれている成分でもあります。

にしても、実際につまみとして食べると
これはまたおいしいです。

ただ注意が必要で食べ過ぎると
銀杏(ぎんなん)中毒が起こります。

銀杏(ぎんなん)中毒

ビタミンB6は、脳内の神経伝達物質の生成に重要な役割を担っています。ギンナンには、ビタミンB6と構造の似た毒性分の4'-メトキシピリドキシン(ギンコトキシン)を含んでおり、摂取するとビタミンB6の働きを害し、数時間のうちにビタミンB6欠乏症となり、中毒になると考えられています。

通常食用としますが、一度に多く食べると、おう吐、下痢、呼吸困難、けいれんなどを起こすこともありますので注意が必要です。食べ過ぎないようにしましょう。あくまでも目安で個人差がありますが、大人は1日10個程度。子どもの場合は5個以内程度とされています。

当時、銀杏中毒の存在を知らなかったので、
今思えば調子に乗ってたくさん食べなくて
よかったなと思いました。
メカニズムが分かったので
今後は食べ過ぎないようにしたいです。

花より団子という言葉がありますが、銀杏は見ても良し食べても良し。
あなたはどちらですか?
私はどっちもです。

よろしければサポートをお願いします。 頂いたサポートは今後の活動の糧とさせていただきます!!