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「2年後、この仕事は終わるかもしれません。あなたはどうしたいですか。」

先日あった職場の20周年のパーティーの初めの挨拶がそれだった。

70歳になった女性の理事長が2年後に勇退する意思を見せ、スタッフの意見が聞きたいと場を設けたのが、このパーティーの目的のひとつだったらしい。

正直、(今日は気楽に食べるぞー)くらいの気分で参加していた私は、青天の霹靂😳の思いで、頭が真っ白。

自分のコメントが回ってくるまで、(何をこのコメントに求められているんだろう?何を言うのが正解なのか)そればかりが頭を巡った。

結局何もまとまらず、今の仕事が必要とされていること、規模は変わるかもしれないが、続けていくならお手伝いしたいことを言った(気がする)


他のスタッフは、

どんな選択肢があるかまだ分からないという意見、2年後は自分の生活もどうなっているか分からないという意見。

理事長の考えに賛同して働いているので、退くのであれば一緒に辞めるという意見も多かった。

そんな中、
ある人が言った言葉に、うーーんと考えさせられた。

「ケーキ屋さんになりたいという夢があったとして、それは自分の作ったケーキを食べた人が喜んでくれて、それをみた自分が幸せだという思いから始まっている。

喜ぶ人の姿が見たいという情熱が自分を動かしている。

もし手段が変わっても、初めにあるその意思が大事だと思っている。改めて、この2年で自分の意思を確認して行きたい」


わぁー……
私、言われた事を、言われた時間働けばいいや、くらいに考えてたー。

正直、トップが変わっても、指示してくれる人がいるならやっていけると思ってたー。


なんか、聞いたことあるぞ。


レンガ職人に質問するイソップ寓話。


「何をしているんですか」と聞かれて、


1人は
「親方の命令でレンガを積んでいるんです。暑くてこりごりだ」と答え

1人は
「レンガで壁を作っているんです。大変だけど、金になるんだ」
と答え、

1人は
「後世に残る大聖堂を作っているんです。この仕事が光栄です」
と答え、


その3人の10年後は全く違う人生になっている話。


なんか、そんな人もいるんだなぁと。

同じことをやっていても、見ている世界が違う気がして、目がまん丸になった。


私はそんな人たちを、富士山を眺めるように見ている。


それはとても美しくて、いつか登ってみたいなと思いつつ、

きっと登らないまま眺めているような気がする。


そんな事を考えていたら、3日位過ぎていた。




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