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「お金がない」や「時間がない」は、言い訳にならない。

(写真は沖縄に咲くアメリカデイゴの花:2022年4月撮影)

人手不足。

かといって「猫の手も借りたい」というわけではない

採用には、お金も時間もそれに労力もかかる

ならば、既存のメンバーでやり方を工夫して効率を上げて頑張ると言っても限界があります。

だから、既存のメンバーに成長してもらわないと、となるわけです。

しかし、人を育てるのにも、「お金がかかる」「時間がかかる」「手間がかかる」と結果的に「もっと頑張ってもらうしかない」と半ばあきらめた雰囲気につつまれていませんか?

もし、あなたやあなたの組織がはっきりと口にしていなかったとしても、現在のメンバーの成長に取り組むことができていないなら、あきらめないで頂きたいと思います。

成長は本能?

今まで世界の様々な国の人の成長のためにお手伝いをしてきて思うことは、「人」は成長するようにできていると言うことです。

本能的に成長するようになっていると思うのです。

ちょっと待って! それじゃどうしてあの人は何で成長しないの?

この人はもうこれ以上は成長しないんじゃないの?

はい、確かに「成長しない人」がいるように見えます。

成長していないように見えたり、実際に成長していないのは、以下のどれかである場合が多い様に思います。

  1. 成長曲線の踊り場

  2. 成長を阻害する環境

  3. 成長を本人が止めている

成長は正比例のグラフのように起こるわけではありません。

壁に当たって踊り場でもがいて乗り越える時に成長して、また壁に当たって停滞したようになります。それで成長していないように見えるのです。

また、自分のおかれた環境や自分自身の中にある阻害要因によって、本能が発揮されないという事があるように思います。

植物の生長と似ています。植物には生長するために必要な全てが整っているのですが、光と水分が必要です。

光と水分のない状況では、生長する機能の全てを兼ね備えていても生長しません。

人も成長していないからといって、成長できないのではないのです。

自分に向かって「わたしはもっと成長する」って言い切れますか?

誰か他の人に向かって「あなたはもっと成長する」って宣言できますか?

できないとすると何か阻害要因があなたの何かにあるのかもしれません。

成長できない、その時こそチャンス!

阻害要因があることが成長を止めていると言いました。

でも、それが成長を止め続けるわけではないのです。

逆説的ですが、成長できなくなった時、それが成長へのチャンスだとも言えるのです。

2016年にタイのバンコクで開催されたリーダー養成の国際会議で世界各国から集まった2,000名ほどの参加者のファシリテーターを仰せつかりました。

自分にとって素晴らしい経験でした。

しかし、その直後に出かけたイギリスで難病を発症しました。

予定されていた全てをキャンセル。

9回の入退院、仕事はおろか、日常生活もままならない状態になりました。

ところが、通り抜けてみるとそこには数多くの学びがある。

そして、成長があったのです。

単に技能が上達したとか、知識が増えたということではないのです。

物の見方、考え方、大げさな言い方をすれば、人生観でしょうか。

それが変革されたように思います。

自分に降ってわいたような災難、難病が、成長なんてどこかに吹っ飛んでしまうような出来事が、実は私を成長させたのです。

ですから、壁にぶつかって成長できないと自分が思った時に、実はそれは成長のチャンスなのだと確信するのです。

人生がもたらす成長強化プログラム

この記事のタイトルに「お金がない」「時間がない」は言い訳にならないと書きました。

計画的に自己投資をして、成長のために取り組むことの大切さは、強調してもしすぎることはないでしょう。

でも、様々な困難や壁こそが、天が私たち一人ひとりに用意してくれた「成長強化プログラム」ではないでしょうか。

順風満帆で成長することもあります。学ぶこともあります。

でも、困難な時こそ、苦しみもがいている時にこそ、もっとも成長が早いそして力強いと思えるのです。

私のようにあなたも病気になれば良いなんて決して思いません。

どうぞ健康で幸せな生活を!そう願います。

しかし、人生において私たちは困難や苦しみに遭遇します。

もしかすると、あなたは今そのただ中なのかも知れません。

でも、そんな苦しみが私たちを一回りも、二回りも大きくしてくれるに違いありません。

このチャンスは必ずあなたに思いもしなかった成長をもたらすでしょう。

どうぞ言い訳をして自分からこの成長機会を投げ出さないでください。




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