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Humanismの先にあるもの

初投稿。

初回は、Yuval Noah Harariの2作目であるHomo Deusの軽い概要を紹介してみます。
翻訳版が9/6に、新作が9/4に出るとのことで、先程2周目を終え、書いてみました。

この記事の対象
・前著サピエンス全史を読んだ方で次作にちょっとが興味ある
・暇つぶししたい方(2~3分)

ネタバレ含みます。



前著Sapiensでは、科学革命により世界の主役が神からヒト(Humanism)に移り変わったと述べられています。

例えば、スティーブジョブスの次のような台詞(12:40~)

"Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become."

他人の意見のノイズによって自身の内なる声をかき消してはならない。最も大切なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことだ。なぜなら、その心と直感は自身の本当になりたい姿を既に知っているから。


彼は禅の影響を受けていたと言われていますが、Humanismが色濃く出ている台詞ですね。

日常でもこのようなことは起きているはずです。

人に相談するとき、「あなたはどう思っているの?」と聞かれるはずです。

就活を経験した方は、自己分析というものをやったことが恐らくあると思います。そこでは、過去の自分を掘り下げ、今後自分がどうしていきたいのかを問うたはずです。
また、就活アドバイザーから、「聖書を持って教会に行きなさい」という助言を頂いた方はほとんどいないと思います。

つまり、いろんなところに訪ね歩くとしても、決断の終着点は自分自身なのではないでしょうか。

しかし、このような一見当たり前のことが崩れ去る可能性をHarariは指摘しています。

科学技術の発展により、ヒトにまつわるブラックボックス(仕組み、アルゴリズム)が明らかになっていることが発端です。

DNAによってヒトの情報が記述可能になりつつあること、
多くの実験によってヒトの癖やバグが明らかになっていること、
スマホからプライバシーという通貨を提供することで、
そのヒトのデータを企業が蓄積していること
                        などなどがあります。

結果として、自身を最もよく知るのは自分ではなく、蓄積されたデータを持つ主体(Google, Amazonなど)になるのではないかとHarariは主張しています。

このHumanismを転覆させるデータ至上主義をHarariはDataismと呼んでいます。

Dataismに関しては、時間があれば次回書きたいと思います。


疲れました、まとめるのは難しいですね。
読み返してみると、ところどころ論理的な無理強いをしているように見えてきました。




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