トガシテツヤ

茨城県つくば市出身。北海道在住。小説、朗読用台本の執筆。シナリオライター、Webライタ…

トガシテツヤ

茨城県つくば市出身。北海道在住。小説、朗読用台本の執筆。シナリオライター、Webライターなどをしています。文苑堂第1回54字の物語コンテスト最優秀賞&特別賞。note創作大賞2023最終候補。第1、2回Solispia文学賞最終候補。京都芸術大学通信教育部芸術学科(文芸)在籍中。

マガジン

  • 創作大賞2023応募作品(連載小説)

    私が書くのは1万字以内の短編が多いんですが、これからは中・長編や連作短編にも挑戦したいと思います。 「ノクターンによせて」(note創作大賞2023最終候補作品) 「シネマのように」(solispia文学賞最終候補作品)

  • 小説&ショートショート

    小説は主に短編です。フリー台本として、ご自由にお読みください。 (全部ではありませんが、「聴くっしょ!」にも投稿しています)

  • 毎週ショートショートnote

    たらはかに(田原にか)さんが毎週日曜日にお題を出し、そのお題に沿ったショートショートを書く企画です。

  • 140字小説&54字の物語

    140字小説&54字の物語です。

  • 日記とかエッセイとか

    エッセイって言うほど立派なものじゃないけど、気ままに書いてます。

最近の記事

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梅の実|掌編小説(#シロクマ文芸部)

 梅の花を見ると、亡くなった祖母を思い出す。  名前が「梅」だったんだが、それだけではない。  祖母の家は、岐阜県の山奥にある。子供の頃、秘境のような場所にある祖母の家が大好きだったが、あまりに田舎過ぎて、野犬やイノシシ、猿などが悪さをすると、たびたび問題になっていた。実際、僕も小学校の帰り道、野生の猿に執拗に追い回されたことがある。  そしてある日、僕は野犬に襲われ、左腕に大怪我を負ってしまった。病院から帰ると、祖母の家には大勢の人が集まっていて、なぜか近くのお寺の住

    • 春ギター|毎週ショートショートnote

      ――今年も沸いて出たか……。 夕方、駅前ロータリーのストリートミュージシャンを見て、心底うんざりした。俺にとっては、騒音をまき散らす迷惑者にしか見えない。 見覚えがある。確か去年も同じ時期、同じ場所で歌っていた。若い女性だ。学生だろうか。小柄で、ギターが異様に大きく見える。 ――不格好だな。 バス停へと歩きながら、女性を一瞥する。 春は好きじゃない。 嫌いってわけじゃないけど、苦手なんだ。 みんながそわそわして浮足立っているのを見ると、とてつもなく寂しくなる。 足

      • G.W|ショートショート

        「皆さん、こんばんは。GWです」  いつも通り、夜の7時きっかりに配信が始まり、チャットチャット欄はリスナー同士の「○○さん、こんばんは」という、うっとうしい挨拶合戦で埋め尽くされた。  俺はそれに加わるのが嫌で、スマホを脇に置いて、パソコンでダラダラとネットサーフィンをすることにしている。 「突然ですが、僕の配信は今日が最後になります」  ――は?  あまりに突然のことに、思わず声が出た。  ――どうしてですか?  ――何かあったんですか?  チャット欄が騒がし

        • き…決まりました……。(正社員) これでやっと茨城へ帰れる……。(´;ω;`) ありがとう北海道。 さようなら北海道。

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        梅の実|掌編小説(#シロクマ文芸部)

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        • 創作大賞2023応募作品(連載小説)
          10本
        • 小説&ショートショート
          111本
        • 毎週ショートショートnote
          77本
        • 140字小説&54字の物語
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        • 日記とかエッセイとか
          63本
        • 演奏(ピアノ)
          14本

        記事

          再生

          冬の北海道は国道を走れ!

          ( ゚Д゚)y─┛~~ こんなこともあったなぁ。 途中までしか除雪しておらず、それに気付かずに突っ込んでしまった、と。 まぁ、一面真っ白なので、気付かないよね…。 裏道を走らず、国道を走っていれば、こうはならなかった…。 (このアイシスは2021年にエゾシカと衝突し、廃車になりました)

          冬の北海道は国道を走れ!

          再生

          北海道稚内市、宗谷丘陵より。 ここは日本海とオホーツク海の境目でもあります。 稚内は夏でも冷涼で強い風が吹いているので、草木が高く育たないそうです。

          北海道稚内市、宗谷丘陵より。 ここは日本海とオホーツク海の境目でもあります。 稚内は夏でも冷涼で強い風が吹いているので、草木が高く育たないそうです。

          オホーツクの北部にある雄武町(おうむちょう)。 観光地でもない何でもない普通の景色ですが、こういうのがいいんです。

          オホーツクの北部にある雄武町(おうむちょう)。 観光地でもない何でもない普通の景色ですが、こういうのがいいんです。

          やる気が出ない

          4月に入って、何もやる気が起きない日が続いている。 「一時的だろうし、ほっとこう」 と思っていたが、やる気が戻らないまま2024年が終わってしまいそうで、かなり危機感を抱いている。 でも、やっぱりやる気が出ない。 出ないものは出ない。 少しずつ 「まぁいいや。何とかなるだろう」 になってきている。 マズい。 個人事業の「何とかなるだろう」は控え目に言って死を意味する。 毎週ショートショートnoteもシロクマ文芸部も書いてないし、公募も全然出してない。 最

          やる気が出ない

          宗谷丘陵と宗谷岬灯台より。(5月撮影) 40km先のサハリン(旧樺太)の島影が見えます。 4月に入ってから全然小説書けない…。 なんかもう疲れてやる気が起きない…。(´;ω;`)

          宗谷丘陵と宗谷岬灯台より。(5月撮影) 40km先のサハリン(旧樺太)の島影が見えます。 4月に入ってから全然小説書けない…。 なんかもう疲れてやる気が起きない…。(´;ω;`)

          知床半島の火山、斜里岳。(標高1,547m) 日本百名山に選定されています。 だいぶ雪が解けてきて、いよいよ春の足音が聞こえてきそうです。 (こちらの桜の開花はゴールデンウィーク明け)

          知床半島の火山、斜里岳。(標高1,547m) 日本百名山に選定されています。 だいぶ雪が解けてきて、いよいよ春の足音が聞こえてきそうです。 (こちらの桜の開花はゴールデンウィーク明け)

          二択|54字の物語

          二分の一の確率の選択でしょっちゅうハズレを引くので、 あえて「じゃない方」を選んだら、 やっぱりハズレで腹立つ。 (54字の物語) (# ゚Д゚) こちらもどうぞ。

          二択|54字の物語

          網走の能取岬へ向かう道より。(2月撮影) 道路の向こうは全部オホーツク海、全部流氷です。 ここは流氷がなくても壮観です。

          網走の能取岬へ向かう道より。(2月撮影) 道路の向こうは全部オホーツク海、全部流氷です。 ここは流氷がなくても壮観です。

          網走の能取岬からの流氷。(2月撮影) 画面半分から上は全部流氷です。 4月12日時点で、オホーツク海の流氷は全て流れて行きました。 いよいよオホーツクも春へ向けて加速して行きます。 …え?東京では桜が咲いてるって?

          網走の能取岬からの流氷。(2月撮影) 画面半分から上は全部流氷です。 4月12日時点で、オホーツク海の流氷は全て流れて行きました。 いよいよオホーツクも春へ向けて加速して行きます。 …え?東京では桜が咲いてるって?

          新年度から…|54字の物語

          年度末で全ての力を使い切り、 新年度になった途端、毎日ダルくて、やる気出なくて、 いっそ冬眠してやろうかなって。 (54字の物語) もうね、4月に入ってから、ほんっっっっとに何もやる気が起きないのよ…。 働きたくないでござる…。 こちらもどうぞ。 テーマ「3行日記」でCONGRATULATIONSを頂きました!

          新年度から…|54字の物語

          網走市の能取岬(のとろみさき)。 このオホーツク海の水平線よ…。

          網走市の能取岬(のとろみさき)。 このオホーツク海の水平線よ…。

          「薬屋のひとりごと」と「雲のように風のように」

          テレビアニメ「薬屋のひとりごと」の第1期の放送が終わった。 Amazon Prime Videoでたまたま第1話を観て、面白くて一気に全部観てしまった。(原作の小説と漫画は読んでいない) 実はアニメを観るのは「るろうに剣心」以来で、アニメを観て「面白い」と思う自分に驚いた。(基本的にアニメは全く観ない) さて、「薬屋のひとりごと」を観て、真っ先に思い出したのは、1990年に放送されたテレビアニメ「雲のように風のように」と、その原作となった酒見賢一の「後宮小説」である。

          「薬屋のひとりごと」と「雲のように風のように」