記事一覧
梅の実|掌編小説(#シロクマ文芸部)
梅の花を見ると、亡くなった祖母を思い出す。
名前が「梅」だったんだが、それだけではない。
祖母の家は、岐阜県の山奥にある。子供の頃、秘境のような場所にある祖母の家が大好きだったが、あまりに田舎過ぎて、野犬やイノシシ、猿などが悪さをすると、たびたび問題になっていた。実際、僕も小学校の帰り道、野生の猿に執拗に追い回されたことがある。
そしてある日、僕は野犬に襲われ、左腕に大怪我を負ってし
おかんにも「読んでみい」と渡しました。
感想は後ほど。
夜勤明けの疲れ切った状態で読んだんですが、とても元気をもらえる物語でした。
やっぱり賞を取る、出版される作品というのは、こういう作品なんだと感動。
秋谷さんのnoteに応募時の投稿がそのまま残されているのがとても貴重ですね。
放課後ランプ|毎週ショートショートnote
「74番ゲートにて、進学743便にご搭乗予定のお客様にご案内します。
当便のお客様の機内へのご案内は、6時30分を予定しております」
――よし。定刻通りだな。
俺は時計を見る。
「あーもう! 就職便は25分の遅延よ。新入社員が怖気づいて部屋から出てこないって」
就職便の案内スタッフ、藤井さんが天を仰ぐ。
「またか。確か去年も同じような理由で1時間遅れたんじゃなかったっけ?」
「毎年恒例よ
個人事業からサラリーマンに戻った元ライターです(2024年5月6日)
北海道から無事に茨城にUターンしたので、改めて自己紹介を。
ライターからフォークリフト乗りへ4月30日まで→個人事業でシナリオライターやWebライター
5月1日から→茨城のとある物流倉庫でフォークリフトオペレーター
以前の自己紹介はこちら。
noteには主に小説やショートショートを投稿しております。
(たまに日記も)
2024年までの成績文苑堂 第1回54字の物語コンテスト最優秀賞&特別
茨城某所の大きな物流倉庫にて、毎日フォークリフトに乗っております。
激務は覚悟していましたが、想像以上でした…。
ここまで人不足が深刻とは…。
小説?創作大賞?もうそれどころじゃなくなりましたよ。
仕事と寝るので精一杯です。
春ギター|毎週ショートショートnote
――今年も沸いて出たか……。
夕方、駅前ロータリーのストリートミュージシャンを見て、心底うんざりした。俺にとっては、騒音をまき散らす迷惑者にしか見えない。
見覚えがある。確か去年も同じ時期、同じ場所で歌っていた。若い女性だ。学生だろうか。小柄で、ギターが異様に大きく見える。
――不格好だな。
バス停へと歩きながら、女性を一瞥する。
***
春は好きじゃない。
嫌いってわけじゃないけど、苦
G.W|ショートショート
「皆さん、こんばんは。GWです」
いつも通り、夜の7時きっかりに配信が始まり、チャットチャット欄はリスナー同士の「○○さん、こんばんは」という、うっとうしい挨拶合戦で埋め尽くされた。
俺はそれに加わるのが嫌で、スマホを脇に置いて、パソコンでダラダラとネットサーフィンをすることにしている。
「突然ですが、僕の配信は今日が最後になります」
――は?
あまりに突然のことに、思わず声が出た
冬の北海道は国道を走れ!
( ゚Д゚)y─┛~~
こんなこともあったなぁ。
途中までしか除雪しておらず、それに気付かずに突っ込んでしまった、と。
まぁ、一面真っ白なので、気付かないよね…。
裏道を走らず、国道を走っていれば、こうはならなかった…。
(このアイシスは2021年にエゾシカと衝突し、廃車になりました)