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ぜいたくしりしり★おかずにも肴にも

自炊生活にも段々と慣れてきた今日この頃。

人間とは欲望の塊である。不思議と今ある環境には満足できないものだ。

わたしは自炊生活のその先を見始めている、…そう。

節約という魔物に取りつかれつつあるのだ。お弁当生活の魔力とはおそろしい。外食三昧の私に「金」というわかりやすいものさしで抑制をかけたのだ。かけたのか?いやよくわからんです、はい。そういうことで。

秋は豊富な根菜類で、肉は少し、野菜多めの食べ応えあるレシピが目白押しだ。その中でも…コスパ最強と目されるのがにんじんしりしりである。

にんじんと、つゆのもと、卵、ごま油。これだけ。

改めて様々なレシピを拝見すると、どうも白ごまをプラスするのが主流らしい。他方で「ツナ一缶」プラスというのも盤石の支持者に支えられているようだ。いったいぜんたい、どれが正統派のしりしりなのか、皆目見当がつかないが。

材料 人参(一本)、たまご、ごま油、にんべんのつゆのもと(各適量)

① 人参の皮を剥き(軽く)、千切りにする。神経質に細くする必要なし。

② 卵を溶きほぐして置き、フライパンにごま油を加えて熱する。

③ 人参を軽く炒める。中火程度

④ 卵を加えて全体に火をとおす。ちょっと贅沢に、あえて炒り卵風にせず、卵の焼けたところを「返す」要領で

⑤ にんべんのつゆのもとを適量かける

⑥ 弁当用に少量とりわけ、のこりはおつまみに…

…亜流ではあるが、魚肉ソーセージを斜め薄切りにしたものを両面軽く焼いてからにんじんを加えてしりしりにするとぐんっと食べ応えあるおかずになる。…もうそれはしりしりでも何でもないが。

しりしりにいろいろ加えてみて美味しかったものはつぎのとおり

㋐ ささみの缶詰

  ささみは親指ほどの大きさで蒸した状態になったものについては軽くほぐして投入する。ほぐした状態の物はそのまま使用。

㋑ ツナ缶

  これは王道ですね。ツナ缶を入れた場合にも、白ごまをさらに加え食べ応えをアップさせるのがおススメです。ツナ缶を入れた場合は白だしで関西風の味付けにするのもおつ。

㋒ 豆苗

  豆苗をひとふさほど、2、3センチにざく切りにして加える。見た目にも美しい…ただの炒めものに…なってもあえてよし。

㋓ 豆腐

木綿豆腐の水けを切り、何ならレンジで強めにチンしたものを手で細かくほぐしながら投入。豆腐からうま味が出て思いのほか美味しくなる。朝ごはんに最適の優しい味わい。

㋔ オイルサーディン

これはしりしりが出来上がった後、皿に盛り付けた脇に何匹か添えるとよい。ビールやワインのアテに最強。人参のフレッシュな食感と、サーディンのスモーキーな味わいを同時に口中調理。

㋕ いぶりがっこ

2、3枚を千切りにして人参と一緒に炒める。こりこりの食感と塩味、うまみがプラスされていける。ビールのおともに最高。

…というわけで、どういう経緯か自分でも謎だが月の半分はにんじんしりしりを食べることになってしまった。翌日のお弁当のおかずと夜のつまみが同時にできるのがありがたい。

計算してみると、材料費は一人前(お弁当+つまみ)で130円から150円ほど。市販のお惣菜がいかに高価なのかよくわかる。

にんじんの千切りが苦でなければこれほどありがたいお惣菜はない。沖縄ってスゴイ

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