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まだ夏なのに「2019年最大の収穫!」と言わせた小説とは?

こんにちは! キノブックスという出版社で編集者をやっている岩崎といいます。

「素晴らしい! 2019年最大の収穫といって良い作品!」
「あー、こういうのが読みたかった!」
「いつの間にか自分で自分を縛っている、本当の自由へと踏み出す力がもらえるかもしれません」
「花言葉診断ミステリーのようで、新しくて、それでいて古風で、奥が深い」
「最終章のキャロラインの強烈な一発で、それまでのもやもやが一気に吹き飛びました」

こんなふうに大絶賛されている小説があります。8月21日発売となる『アネモネの姉妹 リコリスの兄弟』です。これらは、普段から小説をたくさん読んでいる書店員さんたちからいただいた感想のごく一部です。

あまりにも熱い感想を、たくさんたくさんいただきました。これを社内だけにとどめておくのは、もったいなくて残念すぎる!

それに、毎日200タイトルが発売されるといわれる出版業界。書店には非常にたくさんの小説が置かれています。
その中からたった一冊を選びとるとき、自分なら何を基準に選ぶだろうか……。

自分なら、ただ置いてある本と、誰かが「良い本です!」って言っている本だったら、後者を選ぶ。これは、ほかの人も同じなのではなかろうか。

こういった理由で、書店員さんからの熱のこもった感想をたくさん入れたA4サイズのパネルを、発売に先駆けて作ることにしたのです。

こんなデザインです(PCのモニタの写真なので、反射してます)。


このパネルを書店に設置することによって、この本の存在に気づいてくれる人が一人でも増えてほしい!
そのうちの何分の一の人に、本を手にとってパラパラとめくってほしい!
あわよくば、さらにその何分の一の人には、レジに持っていってほしい!

そんなふうに願いながら、このパネルを作りました。

とてもありがたいことに、著者の古内一絵さんは、書店員さんからとても愛されています。
何人もの書店員さんから、「ネクストブレイクは古内さんだ」と言われているほどですし、「発売前に読んで、たくさん注文して目立つ位置に置きたいから、原稿を送ってほしい」と言ってくれる書店員さんもたくさんいました。

この本では、僕が今までに経験ないほどの数の原稿を、全国各地の書店員さんにお送りしてあります。

そして、パネルにとても掲載できないほどの感想をいただいています。
こんなのは初めてです!

なので、今のうちに古内作品を読んでおくと、古内さんがブレイクしたときに「自分は前から目をつけていたよ!」と大きな顔ができるのではないでしょうか。
しかも、その日はそれほど遠くありません! これは断言します!
なんといっても、まだ夏なのに「2019年最大の収穫!」とまで言わせてしまうくらいですから(笑)。


さてさて。
このパネルのほかにも、こんなハガキサイズのPOPも作っています。


『アネモネの姉妹 リコリスの兄弟』は「兄弟姉妹×花言葉」をテーマにした、全六話の連作短編小説です。それぞれの主人公は、

・妹のいる女性(第一話「アネモネの姉妹」)
・兄のいる男性(第二話「ヒエンソウの兄弟」)
・兄のいる女性(第三話「マツムシソウの兄弟」)
・双子の男性(第四話「リコリスの兄弟」)
・姉のいる男性(第五話「ツリフネソウの姉弟」)
・弟と義理の妹のいる女性(最終話「カリフォルニアポピーの義妹」)

となっています。

短編小説のいいところを一つあげると、一話一話が独立しているため、たとえば第三話だけ読んだとしても意味が分かるということ。これは長編小説にはない読み方といえます。

長編小説の場合、P1から読む以外の読み方がありません。けれど、短編の場合、その短編ごとに冒頭から読めるため、やり方さえ考えれば、「書店で立ち読みしてもらうポイントが作りやすい」のです。

そのポイントを6つ作ったのが、このPOPというわけです。なので、「兄のいる女性」がこのPOPを見たら、「あ、第三話を立ち読みしてみようかな」と少しでも興味をもってもらえるんじゃないかなと願っています。

みなさんも、もしも書店でこのPOPに出会ったら、自分に該当する短編を一話だけでも立ち読みしていただけると嬉しく思います。
(この記事を読んで、「このPOPが欲しい!」という方がいましたら、ご連絡くださいませ。両方のPOPをお送りします)

ということで、最後までお目通しいただき、ありがとうございました。また次回に。


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