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バリューブックスで遊ぼう!:選書AIの奥深さを探る

※この記事はプロモーションじゃないです。ワシが勝手に書いています。

皆さんこんにちは、津島結武です。
皆さんはバリューブックスをご存じでしょうか?
バリューブックスとは、本の買取と販売を行う、オンライン書店です。
ブックオフのオンライン版のようなものですね(ブックオフもオンラインストアがありますが)。
ただ、ブックオフと違うのは、様々な新しいことをしている点でしょう。
たとえば、スマホで本棚を撮影するだけで、本の査定額がまとめてわかる「本棚スキャン」や、買取に出した本の明細や、本棚スキャンなどのおためし査定で検索した本の情報を「ライブラリ」に登録することもできます。
そのようなバリューブックスの斬新な機能としてワシが一目置いているのが、「選書AI」です。

皆さんは選書してもらったことはありますか?
選書というと、本のシリーズ(新潮選書など)を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、ここでいう選書とは、まさに文字通り本を選んでもらうことです。
少し前には、一万円選書ブックカルテなどが流行りましたね。
しかし、これらの選書サービスは、生の人が実際に行ってくれるものであるため、その分お金を支払わなければなりません。
そこで、いきなり選書してもらうほどは思い切れないけれど、お試しで選書してもらう体験をしてみたい、と思いませんか?
その体験を無料でできるのがバリューブックスの「選書AI」です!

やり方は簡単です。
バリューブックスのサイトを開き、右下の「選書AIで本探し」と吹き出しが出ている「AI」のロゴをクリックし、探してほしい本を入力するだけ!
入力する文章は、キーワードはもちろん、今の気分などでも大丈夫!
自由に入力してみましょう。

さて、しかしこのサービス、どこまでできるんでしょうか?
それが今回の記事の本題です。
今回は、この選書AIがどれくらい優秀なのかを検証していきたいと思います。


ゴンブロヴィッチに関する本を探したい

ワシのnoteを読んでくださっている読者の皆様ならご存じかもしれませんが、現在ワシはヴィトルド・ゴンブロヴィッチというポーランドの作家に関心を抱いています。
ゴンブロヴィッチについての記事は以下から読んでいただけるとありがたいです。

さて、まずはこのゴンブロヴィッチに関する本を選んでもらえるかどうか試してみたいと思います。
ゴンブロヴィッチに関する本というと、彼の著作の数冊か、彼を分析した1冊の本しかありません。
まずは、その1冊の本が選書されるかどうか試してみたいと思います。

では、「ゴンブロヴィッチに関する本」と入力。
お、出た出た。

なんか色々と出てきましたが、このなかで明確にゴンブロヴィッチに関連していると思われるのは1冊(左から3番目の本)だけです。
他の本はどうして選書されたのでしょう?
本の下に表示されている「おすすめの理由」をクリックすると、選書AIがなぜその本を選書したのかという理由が表示されます。
まずは一番左の本の理由を見てみましょう。

ゴンブロヴィッチに関する本をお探しであれば、ポーランド文学に関する深い理解を得るためにも、「バラードとロマンス」は適切な選択です。アダム・ミツキェーヴィチはポーランド文学の古典的な作家であり、彼の作品を通じてポーランドの文化や文学の背景を学ぶことで、ゴンブロヴィッチの作品に対する理解を深めることができるでしょう。また、本書は2014年に出版された比較的新しい翻訳であり、現代の読者にも親しみやすい表現でポーランド文学の魅力を伝えています。

なるほど、ゴンブロヴィッチがポーランドの作家ということから、ポーランド文学に関連する本を選書したようです。

では、左から2番目の本『スターリンの図書室』はどうでしょう?
ソ連は当時のポーランドと密接な関係があったので、それに関係していそうですが、選書AIはどのように判断したのでしょう?

ゴンブロヴィッチに関する本をお探しであれば、「スターリンの図書室」は適切な選択です。この本は、独裁者や読書家の横顔を描いており、ゴンブロヴィッチが生きた時代の文学的背景や思想に触れることができます。また、ゴンブロヴィッチ自身も独特の文学世界を築いた作家であり、彼の作品や思想を理解する上で、このような時代背景を知ることは非常に有益です。

やはりゴンブロヴィッチの生きた時代に関連して選書されたようです。
このように、選書AIは様々な視点から選書してくれます。

ちなみに、選書されたなかにはSPI(企業が採用時に応募者の能力や人となりを評価するために使用される、能力検査および性格検査)に関する本もありました(笑)。
なぜこの本が選書されたかというと...…、

ユーザーが求めているゴンブロヴィッチに関する本ではありませんが、候補の中にゴンブロヴィッチに関する書籍が存在しないため、選択肢として提示することはできません。

とのことでした(笑)。
便宜上出力されただけのようです。

しかし、狙った書籍を選書させたい(それはもはや選書の目的ではない)。
なので、入力する文を変えて試行錯誤してみました。

ところが、当該作品は出ず...…。
おそらく、その本自体の情報が不足しており、選書AIでも見つけられなかったんじゃないかと思います。
実は、以前は出てきたんですけど、参照する情報源が変わったために、選書に引っかからなかった可能性があります。

ちなみに、ワシが選書させようとしていた本はこれです。

https://amzn.to/49WNKI2

カジュアルセックスに関する本を探したい

さて、次もワシが関心を寄せているものなんですが、カジュアルセックスに関する本を探したいですね。
カジュアルセックスについては、以下でまとめているので、ぜひ読んでいただけたらと思います。
※センシティブな内容なので有料なんですが、X(旧Twitter)の指定のポストをリポストしていただけると読めるようになっています(たぶん……)。

では、単純に「カジュアルセックス」と入力してみましょう。

出ました!
チャタレイ夫人の恋人』(小説)です!

「チャタレイ夫人の恋人」は、性的な関係と愛情、そしてそれが個人の自由とどのように関わってくるかを深く掘り下げた作品であり、カジュアルセックスに関するテーマを考察する上で興味深い視点を提供します。D.H. ロレンスのこの古典は、性的な表現が原因で過去には物議を醸しましたが、現代においても人間の性に対する洞察として読み継がれています。

おすすめの理由にも書かれているとおり、『チャタレイ夫人の恋人』は過去に日本で発禁処分され、一度絶版になっています。
今では完訳版が発行されていますが、それだけの社会問題になった本作は、「カジュアルセックス」という語は使われていないとはいえ、それを探求するのに適した一冊かもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
さすがに本物の書店員の選書能力には劣るかもしれませんが、AIが選書してくれるということ自体がテクノロジーの発展のなかに生きているワシたちにとっては刺激がありますよね。
バリューブックスの選書AIはまだまだ開発途中らしく、さらなる進化を遂げる可能性があります。
しばらくしたら、今回紹介した選書結果以上に幅広い選書を行ってくれるかもしれません。

選書AIは思わぬ本との出会いを与えてくれます。
皆さんも、読みたい本がなくなった! と思ったら、選書AIを活用してみるといいかもしれませんね。

https://amzn.to/3PgtIAp


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