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「THE FIRST SLUM DUNK」断固たる決意

僕は人生で最初にスポーツの楽しさを味わったのはバスケットボールだ。

小学6年生の頃バスケ部に入っていてその時漫画で読んだ「スラムダンク」。
みんなが4年生からバスケ部に入ってる中遅れて6年生からバスケ部に入った。
自分を桜木花道に重ねて、天才だと信じて頑張った事を覚えている。

その貴重な経験をくれた「スラムダンク」が2022年12月に映画化された。

僕はスラムダンクの映画化が決まった頃(1~2年前)に付き合っている彼女に「めっちゃ楽しみやわ」と言っており、その後公開日が決まり「○日に観に行くわ!」と伝えると「私も行こうかな~」とのこと。

一緒に観に行きたい気持ちの反面心配な気持ちがあった。

それは彼女がスラムダンクを一切読んでいないから。
さらに映画スラムダンクのHPを見てもあらすじが何も書いてなかったのだ。

大体のあらすじがわかっていればどんな説明をしとけばいいか分かるが、
ワンピースの映画とかであったように1つの編をピックアップして映画化するのかとか
全くオリジナルで湘北メンバーのその後を描くのかとかが何も分からない。
予備知識として彼女に何を伝えたらいいか分からなかった。

僕の大好きな作品。絶対見てほしい。

彼女に漫画全巻読んでもらうように頼んでも良かったが、彼女は漫画を読むのが大の苦手。
ワンピースもアニメだけで去年の秋口から見始め、
現在ホールケーキアイランド編(82巻くらい)まできている。(漫画の方が早いって)
かと言ってアニメで最後まで見てもらうのも時間がかかりすぎて、僕が映画館で観れるのがいつになるかわからない。

悩んだ挙句僕は自分の口でスラムダンクを熱弁することに決めた。

観に行く当日の上映3時間前くらいからカフェでオリラジ中田さんのYouTube大学のスラムダンクの魅力を語る動画を視聴。
約2時間分をかいつまんで見て、自分の小学生の時読んだ記憶を呼び覚まし自分なりのプレゼンの形に落とし込むことに2時間程かけた。
(スラムダンクを伝えれるタイミングがこの日しかなかった)

そして上映1時間程前に彼女と五右衛門パスタで合流し、パスタを急いで食らいながらスマホでキャラクターの画像を見せながら中田さんイズムのスラムダンクプレゼンをした。

かなり熱がこもっていたのか三井が「バスケがしたいです」というところ辺りの説明をしている時彼女は感動して泣いていた。

上映時間が迫り映画館に向かった。

めちゃくちゃ楽しみにしていたので梅田ブルク7のドルビーシネマという上映方式のちょっと高いものを選んだ。
従来の映画館では大きいスピーカーが約5つなのに対してドルビーシネマは座席を囲うように64個ものスピーカーが配置されている。
すごい臨場感で本当にバスケットコートの中にいるかのように感じられた。

※この後少しネタバレ有り






映画化されていたのは山王戦で、彼女にもバッチリプレゼンしたところ。
横目で彼女を見たがスクリーンにくぎ付けになっていた。

物語終盤、後数秒で試合が終わるというタイミングでスピーカーからの音が消えて映像だけが進んで行くという湘北メンバーがゾーンに入ってるのが分かる演出。
今まで大迫力で観てる分フリが効いていてとてつもない緊張感が生まれていた。

試合のラスト、エースの流川がこれまでいがみ合っていた主人公桜木花道に初めてパスを出し桜木が時間的にも最後のシュートを打つとき
スローモーションになってボールが手を離れたくらいのタイミングで無音の中まさかの65個目のスピーカー 

彼女のアップルウォッチがLINEの通知をお知らせした。

こんな感じ
「シュッ」(手を離れる映像)→「ポーン」(通知)→「スパッ」(ボールがリングを通る)

僕はバスケットコートの中から突然梅田ブルク7に帰ってきた。

幸いにもアップルウォッチの音量設定は小さい状態だったのでほとんどの人は気付かなかったと思うが、僕を含む彼女の周りの数名は
一緒にブルク7に帰ってきたと思う。あの時はすみませんでした。

僕は自分自身の電子機器はもちろんだが一緒に映画を観る人の電子機器もOFFにしているか絶対に確認しようという断固たる決意をした。


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