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「人生を豊かにしたい人のための珈琲」とMI CAFETO

珈琲について、もう少しきちんと知りたいな…と思いつつも、明確なテーマが浮かんでいない状態で選んだ本でしたが、大正解でした。

コーヒーの歴史や生産地の物語、品質管理、おいしい珈琲の条件や淹れ方など、基本的かつ重要な情報が、著者の豊富な知識と経験によってひと通り網羅されています。

簡潔丁寧に書かれているので大変わかりやすく、内容の充実度の割にあっという間に読み終えることができます。自分の中でふんわりしていたコーヒー知識も、読み終えるころには全て明確になっていました。

基礎知識だけでなく、コーヒー文化すべてがこの本に凝縮されているので、読み物として非常におもしろいです。

この本では、ワインと珈琲を比較説明するくだりがありますが、もともと「お茶」が好きな私は、頭の中で「お茶」と比較していました。「チャノキ」も「コーヒーノキ」も、山に生えている様子がイメージしやすいですし、どちらも産地が集中するコーヒーベルトとティーベルトなるものが存在します。グレードや品質管理など農産物としても喫茶文化としても、かなり似ています。コーヒーを知ることで、お茶についての新たな気づきや再認識にもつながり、とても有意義でした。

3年前に仕事で神保町を訪れた際、マックカフェが見えたので一休みしようと珈琲を注文したら、一杯が500円もして驚いたことがあります。よくよくお店の名前を見たら「Mc CAFE」ではなく「MI CAFETO(ミカフェート)」でした(笑)

そして、この「MI CAFETO」の代表を務める方が、奇遇にもこの本の著者の川島良彰さんだったのです。もちろん、さっき知った事実です。

私は珈琲の酸味があまり得意ではないのですが、その時飲んだ珈琲は、酸味はあったけれど、美味しくないとは思わなかったので、きっとおいしい珈琲だったのだと思います。もう少しありがたく味わいながら飲みたかった…。ちなみに、ミカフェートは現在、神保町店は閉店し、銀座店と吉祥寺店と盛岡店のみ営業しているようです。

そういえば先日、古くなったコーヒーミルを処分したことを思い出しました。次はもう少しだけ良いミルを購入し、長く使い続けようと思います。


ミルを買ったらぜひミカフェートのコーヒー豆を試してみたいと思います。ちょっとお高いですが。


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