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認知症とてんかん

高齢者でも増えるてんかんの症状とは?

乳児や幼少期には良く見かけるけいれん発作。実は高齢者でも増えることが知られています。
てんかんでも、乳児にみられるような痙攣や目を見開くようなことがあれば、わかりやすいです。しかし高齢者では、ちょっとボーっとするなどが、てんかんの症状であることもあります。

事例

80代女性、長女と二人暮らし
自宅でテレビを見ながら食事をしていた時に、突然橋の動きが止まり、もごもごとした。その後軽くのけぞった。1分ほどしたら意識は戻って、何事もなかったかのように食べ始めた。
次の診察で主治医に相談したところ、神経内科専門医の受診を勧められた。MRIを撮像したところ、以前はなかった部位に脳出血の痕がみられた。これが原因で、発作が起きたと考えられ、抗てんかん薬が処方された。
以後、発作は起きていない。


脳出血が発作の原因になることもある

おそらくこの出血自体は麻痺などが出ず、気が付かないほどの軽いものであったのだと思います。こういうことはたまにあります。脳出血後、しばらくしてから脳の中の微弱な電気の流れが変わり、疲れや睡眠不足、テレビなどの刺激によりてんかん発作を起こしたものと考えられました。


きちんとした治療薬がある

このてんかん、きちんと治療薬があります。治療するとてんかん発作が抑えられるだけでなく、認知機能が良くなることもあります。主治医の先生に相談していただくことをお勧めします。
また、今回はMRIで異常所見がありました。異常所見がない場合もありますので、繰り返すようであれば専門医を紹介してもらうことをお勧めします。



認知症に関する本も出版しました!

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本日の画像はsora_iro55さんにお借りしました。ありがとうございます。


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