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嘔吐恐怖症を乗り越えた話

(食事中の人すみません。読まない方がいいです😭)

嘔吐に対して異常なまでに恐怖を抱いてしまう。
自分が吐くのも怖いし、他人が吐いているのも怖い。

きっかけは小学3年生の時に、胃腸炎で吐いてから。
それ以来吐いていないけど、何故か嘔吐がずっと怖い。

特に胃腸炎による嘔吐に恐怖を感じてしまう。
ノロウイルスは感染力が強いし、症状も辛いと聞く。だから感染しないように手をめちゃくちゃ洗っている。

2年前の冬、嘔吐恐怖症による症状が酷かった。
まず、仕事のストレスで胃腸が弱っていた。
お水を飲んだだけで胃がムカムカした。
そうすると「吐くんじゃないか」って思って胸騒ぎがした。
常に喉がつかえる感じがあってご飯も食べられなかった。
胸焼けもして、歩けない日もあった。

会社のトイレに誰かが入ったのを見ただけで「今吐いてるんじゃないか。」って本気で思っていた。
外出時のトイレも、胃腸炎にかかった人がトイレを使っているかもしれないって思って入れなかった。

怖いのに、ネットで胃腸炎についての経験談を読みまくっていた。
読んだ結果、気分が落ち込んで、寝込んでしまった。

ストレス→胃のムカつき→嘔吐恐怖症発動→ストレス
こんな感じで悪循環にハマっていた。

そして一時期、電車や映画館など閉鎖的な空間が怖くなった。
誰かが吐いたら、自分がもし気持ち悪くなったらって思ったら、すぐに外に出られない環境が怖くなってしまった。

この時は四六時中嘔吐について考えてしまっていた。
周りから見ても、正常じゃなかった。
「考えすぎだよ」って言われた。
私もそう思う。でも考えてしまう。考えたくないのに。

この状況を打破するために色々やった。
ストレッチ、運動、食事管理など。
自律神経を整えるといいと知り、本を読みまくってほとんど実践した。
だけど何も変わらなかった。
すでに嘔吐恐怖症に支配されてしまっているから、自分の力ではどうにもならなかった。

そして私は病院に頼った。
漢方内科を母が紹介してくれた。
色々な漢方を試して3ヶ月。
やっと私に合う漢方が見つかり、症状が改善した。
胃のムカつきがなくなったことで、嘔吐の事を考えなくていい時間が減った。

苦しかった時、一生このままなんじゃないかと思った。
でもゆっくりだけど落ち着いた。

今も胃腸炎の時期は怖いし、牡蠣も食べられない。
だけど今では愛犬が嘔吐しても片付けられるようになった。
これはかなりの急成長だと思う。


何故私がこの記事を書いているのかというと、苦しんでいた当時、嘔吐恐怖症で苦しんでいる人の体験記が少ないと感じたから。

鬱の時、同じ鬱の人のYouTubeや体験記を読んで救われた。
私と同じように苦しんでいる人がいる、日常を取り戻せた人がいる。
周りに鬱の人がいなかったけど、体験記を書いてくれて人のおかげで、私は1人じゃないって思えた。

だから拙い文章かもしれないけれど、記事を書いてみた。
私の経験が誰かに寄り添えますように。

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