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社労士資格を取得しようとしたきっかけ(前半)

前回の未払金の記事の記事からだいぶ経ちましたが、その間に新しいことにチャレンジしたので、そのことについて書きたいと思います。

結論から申し上げると、先日、社労士試験を受験し合格しました!

そして2023年から事務所を立ち上げることにしました。

なぜ社労士を目指したのか、それまでに何があったのか。お話しできる範囲でnoteにまとめておきたいと思います。

この記事が社労士試験を受けるか迷っている方、社労士試験の受験生にお役立て頂ければ幸いです。

社労士資格を取得しようとしたきっかけ

なぜ社労士の資格を取得しようと思ったのか。話は今から約8年前に遡ります。

当時20代の私は、市役所に勤務していました。安定した公務員ですが、仕事には刺激が感じられず、環境を変えたいなと考えていた頃でした。

もともと労働に関することには関心があり、市役所でも労働組合の役員として活動していました。どれくらいやりがいがあったかというと、自分の勤務地の労働組合の役員だけではなく、東京都の本部青年部、皆さんご存知の「連合」東京支部青年部の業務もしていたほどです。

そもそも公務員を目指したきっかけも、最初は労働基準監督官を希望したからでした。
しかし、試験では合格点に1点足りず、不合格。

もう一度チャレンジする時間の余裕とガッツを持つことができず、採用の年齢制限に達してしまいました。

そこで次に候補に上がってきたのが、社労士でした。

そう、私は20代のころにも一度、社労士を目指していたんです。

社労士であればこれまで労働基準監督官のために勉強してきた知識が活かせるし、何より公務員試験と比べて科目数が少ない(公務員は約30科目、社労士は10科目)。

安直にも、「これなら労働基準監督官よりも受かりやすいのではないか」と思いました。

社労士試験は公務員同様、1年間の受験勉強期間が必要であるといわれていますが、事前知識があれば6ヶ月で受かるという話を聞いた私は、さっそく予備校のスピード合格講座に申込みました。

しかしフタを開けてみると、公務員試験とは比べものにならないぐらい1科目について深く勉強しなければならず、さらに、社会保険科目(健康保険、年金等)はめまいがするほど膨大な暗記が必要でした...。

なんと私は受験に必要な科目を勉強しきることができず、労働関係の科目をようやく終えたところでタイムリミットを迎えてしまったのです。

予備校に高いお金を払っていましたから、せめて試験だけは受験したものの、結果はもちろん不合格。しかも後から振り返ると、その年は社労士試験改正後で最も合格率が低い2.6%(平成27年)でした。

司法書士並みに難しい社労士試験に心折れ、このとき、一度は社労士を諦めているんです。

それ以降、社労士の資格についてなんとなく頭の端に置きながらも、今すぐ受験しなくても良いと、しばらく市役所勤務を続け、その後、市役所を退職して民間の人材紹介会社に勤務しました。

新しい職場では仕事柄、労働基準法や労働契約法と縁がありました。もうこの時には社労士のことはすっかり忘れており、ただただ日々の仕事に没頭していました。

長時間労働や、経営者からの執拗なパワハラ...、他人の労働を考えたいはずなのに、自分が労働環境に圧迫されてしまい、入社から1年ほど経ったころには体調を崩し、仕事が続けられない状態でした。

悪いことは重なるもので、その後に務めた会社では賃金の未払い騒動に巻き込まれます。
よかったらその時のコラムもどうぞ。

そして現在、共同経営者と合同会社Mauveを立ち上げ、IT分野で仕事をしています。

このように一度は挑戦した社労士試験が苦い結果で終わり、紆余曲折あるキャリアのなかで、社労士とは縁もなく過ごしていましたが、今年、どうしてもこの資格を取りたいという想いが再燃しました。

その続きは次回、後編にてお話します。


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