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結局留学するならいつ・どこ・どうやって?私費・国費・社費― 経験した私の留学大全

こんにちは! 本日は留学にまつわるあれこれを記載しようと思います。
キャリアアップのため、語学のため、リスキルのために留学を検討している方へ少しでも参考になれば幸いです(留学大全なので記事長めです)。

2023/4/18 追記) 最近記事で留学ランキングを見つけたのでシェアします。1位はアメリカ、2位がオーストラリア、3位がイギリスみたいですね!

そもそも何故留学に行くべきなのか?

コミュニケーション力の向上のため

まずは言わずもがな、母国語以外の言語を通して、現地の人々と交流を深めることです。海外での「暮らし」では、日々の生活のすべての場面が言語を学ぶフィールドにるので、授業や教科書から学んだ言語が海外生活の一場面でどのような使われ方をするのか、その国の文化を自ら体験しながら、実践的に学ぶことができます。現地の言葉で相手の発言を理解し、自分の感情、意思、意見を表現して伝えるスキルが身につきます。

現在の世界の全人口は70億人と言われています。 70億人の中で英語を実用的に話す人口の数は17.5億人で世界で1番話されている言語です。 世界的にみると4人に1人は英語を話しているという事になります。 英語を話せるようになるだけで、コミュニケーションできる人の数が増えるのでかなり世界が広がりますね。

Basic English Campより抜粋

環境適応力・チャレンジ精神を鍛えるため

人口の観点から、特に日本人においては他国に行けばマイノリティーに属すため、その中でどう勝ち抜くかというハングリー精神が生まれます。自分自身の存在を相手に知らせる、そして自分が存在することへの意義やValueを考えれるようになると思います。

世界に関心を持てるようになるため

海外で生活し、現地の人々と交流を深めることで、海外の時事に対する意識が変わるからです。日本に帰国した後も、海外の友人・知人が暮らす土地でのニュースにアンテナを貼るようになり、身近な課題と意識するようになります。日本から外に出なければ見えない世界、出会えない人たちから学ぶことは無数にあります。筆者も中国に留学していなければ、今頃中国に関するトピックに無関心だったかもしれません。

留学を通して、実践的な語学スキルの向上だけでなく、環境変化やあらゆる問題にぶち当たる際の課題解決力・忍耐力・適応力・決断力、またコミュニケーション力やハングリー精神、視野が広がるといったことが体得できます。勿論、このスキル習得はあくまでも留学に行ってからご自身がどう過ごすかによって得られるものも変わってくることが前提となります。

誰が留学行くのに適しているのか?

キャリアアップやリスキルが主になるかなと思いますが、年齢は早ければ早い方が良いと思っています。留学に行くには高齢者は適していない、ということを言いたいのではなく、例え高齢でも思い立ったら早く行くことを推奨しています。理由は、次に記載します。

いつ留学に行くべきなのか?

タイミングは思い立ったら直ぐが良いです。WSJによると、不況になるとMBAの志願者が増えると言われていますが、日本も同じような所感です。なので、「留学なんか」「MBAなんか」と言うような世代の方たちはきっとバブルで好景気且つ好調な雇用市場の最中で留学経験を必要としなかった時代にたまたま運よくいたのかもしれません。なので、留学未経験者の言葉に左右されず思い立ったら行くことを推奨します。一回きりの人生で経験しなかった後悔はとても大きいのです(こちらは筆者の意見です)。

景気低迷期には通常、ビジネススクールやその他の大学院に学生が殺到する。高い学位を取得すれば、厳しい雇用状況の中でキャリアを追求する助けになるとみられているからだ。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)

ちなみに時期的な観点からお話しすると、海外では秋学期が新学期・新年度になるため、友達づくりやクラブ・サークル活動を活発に行うのであれば、長期留学は夏以降がお勧めです。ただしハイシーズンのため、金額が割高です。ちなみに日本では春も新学期となるので、卒業終えた学生や春休みを迎える学生の留学シーズンと重なります。短期留学では、春休み・夏休みといった大型休暇を取れる時期が留学のハイ・シーズンとなります。

どこに留学へ行くべきなのか?

こちらもご自身が何を学びたいのか、何を達成したいのか、予算はいくらまで見積もれるのか、によってどこへ留学すべきか決めることを推奨します。

例えば、「英語を上達させる」と言うことがゴールであれば、イギリス・アメリカ・カナダ・オーストラリア・フィリピンといった選択が広がります。「英語を上達させる」且つ「現地企業にそのまま就職する」のであれば、就労ビザを比較的取りやすいカナダ・オーストラリアになるかもしれません。ただし予算的に厳しい場合は、フィリピンに留学する選択もできます。
このように目指すべきゴール×予算を掛け合わせて考えてみると答えが出やすいです。

どのような留学手段があるのか?

留学には様々な種類があります。

正規留学

この記事の中だけで言う「正規」とは、小学校・中学校・高校・大学から子どもを長期で現地校へ行かせる留学。こちらに関しては、以下に内容を集約しているので興味があればぜひ。

また大学院やMBAも正規留学に含まれますが、こちらはいずれも社会人を経験した人も対象になる留学になります。リスキルやキャリアアップを目指す人は大学院やMBAで留学し直すことも手段としてありだと思います。

交換留学

日本の大学に在籍しながら、6ヶ月〜1年海外の協定校へ留学して大学授業の単位を取得する留学方法です。こちらが断然コスパが高い!ただし、学校によって協定校が異なるため、ご自身が行きたい大学が協定校に指定されていない可能性もあります。また校内選考になるので、交換留学に行くためには条件の英語資格スコア・志望動機書・英語面接を数回得る必要があります。筆者も学校の制度を通してイギリス交換留学へ行きましたが、やはり行く前の準備は相当大変でした。

国費留学

国が留学費用を負担してくれる留学です。筆者は当時ブレグジット(Brexit)前で円安(1ポンド=200円台)だった交換留学先のイギリスで一文無しとなり、国費留学を使って中国へ行きました。国費留学のメリットは、授業料・寮費・生活費まで担保してくれるところです(制度によって異なる場合もあります)。なので、実質渡航費以外は無料、且つ切り詰めて生活していたため、貯金までできるくらいになりました(笑)壮絶且つ波瀾万丈な中国留学体験はまた別途記事にすることとします。

社費留学

今は企業に制度として置いているところは少なくなっている所感ですが、社会人になってから留学する場合、最も良い留学制度は社費留学です。企業によって、短期・長期があると思いますが、短期だと基本的には、語学を目的とした留学を会社が用意してくれる制度です。この場合、仕事のために留学させてもらえるため、短期留学+駐在・海外担当になる可能性があります。
次にMBAなど、自身が個別に留学準備を進めて、社内募集で社費適用されるパターンです。大手企業がそのような制度を用意しているため、いずれにせよ優秀な人材と社内選考を進めていくので勝率が低い印象です。
ただし、いずれにせよ社費留学は通常給与に加えて、駐在手当・滞在費・引越し費用・渡航費用など担保してくれるのでメリットしかありません(勿論全て担保されるかは各企業の制度をご確認ください)。

ワーホリ留学

仕事しながら、海外で働く留学制度です。こちらは経験したことないですが、特にイギリスなどの人気の国では抽選形式になるので注意です。毎年、ワーホリ制度を使って多くの人が留学をするため倍率も高めです。こちらは現地で働くことができる就労ビザが発行されますが、勿論予算次第では、語学留学をあわせることもできます。ただし、社会人の場合は休職・退職を必要とします。

私費留学

一番多い留学方法が私費留学かなと思っています。学生だと短期・長期で語学留学することが多いかもしれません。語学留学で人気なのは、英語・中国語・韓国語でしょうか。留学先だと、フィリピン・マルタ・フィジー・マレーシアも人気な印象。
一方で社会人になると、語学留学以外に大学院やMBAといった選択肢も増やすことができます。ただし大学院やMBAといった、現地で語学以外のことを学ぶ場合は事前準備にかかる費用が加算されます。特にIELTS・TOEFL・GMATなどの英語資格のスコアや、受験コーチ・エージェントをつける費用も見積もる必要があります。

お稽古留学

他にも面白い留学方法として、ゴルフ留学などお稽古留学もあるので自身の強みや趣味を磨きたい方にはお勧めです。筆者も大学卒業後にイギリスへお稽古留学しましたが、全く悔いはありません!(笑)むしろ短期間でも、自分が気になるコトに対して経験し、そこの分野に知見がある人と繋がりもできたので、結果お金を費やしてでも留学に行くことができてよかったです。

お稽古留学は魅力がいっぱいなので、また別途記事を書いてもいいかなと思っています。お楽しみに!

オンライン留学

本記事の主旨は現地への留学になるため、今回はオンライン留学を割愛しますが、正直オンライン留学でも得られるものは大きいです。

(それにしても筆者のnoteは、留学関連の記事に長けていると我ながら思います。留学に関して色んな記事を出していましたね…)

難易度×金額

以下は社費・国費・交換・オンライン・大学院・お稽古留学(ほぼ全部経験していますね)を経験した筆者の印象なのであくまでもご参考までに。
難易度は、Applyを基準に考えています。申請してから通りやすいか否かで判断しているため、競争率が高い社費・MBAは最も上位です。
金額は内容にもよりますが、一般的に私費は右寄り、奨学金は左寄りです。

筆者作成のイメージ

終わりに

交換・国費・社費留学以外は、自己負担になる留学ですが、全て自分次第で最高な経験を体得できると考えています(時には人生さえ180度変わることだってあり得ます)。また留学期間に金銭で悩まないよう、奨学金などもぜひ申請していくことも推奨です。


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