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「能力」の表現について「ability・talent・capability・capacity」の違い

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【外国人材の日本語能力に共通指標】
#0111
2019/6/4  
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In order to respond to the expanding acceptance of foreign human resource, the Agency for Cultural Affairs has begun creating a unified indicator of Japanese language proficiency level.
While there are about 20 types of Japanese language ability tests, there is no common standard to compare the results of different tests.
By enabling companies to objectively understand Japanese language skill, they will create an environment that is easy to accept foreign workers.

■単語

・respond 対応する
・expand 拡大する
・acceptance 受け入れ
・human resource 人材
・Agency for Cultural Affairs 文化庁
・unified 統一された
・indicator 指標
・proficiency 習熟
・ability 能力
・enable 可能にする
・objectively 客観的に

■和訳

拡大する外国人材の受け入れに対応するため、文化庁が日本語の習熟度を示す統一の指標作りを始めた。
日本語能力の試験は、約20種類あるのに対して、異なる試験の成績を比較できる共通基準がない。
企業が、客観的に日本語能力を把握できるようにして、外国人材を受け入れやすい環境を整える。

■解説

respondは、「対応する」ですね。
そして、respond to ~の構文で、「~に対応する」になります。
もともと、「(質問などに)答える、返事する」の意味から、「反応する、対応する」になります。
そして、correspond to ~も、「(物事が)~に対応する」の意味を持ちますが、cor(共に)respond(応じる)から、「~に一致する、合致する」の意味が強くなります。
≪例≫
The results correspond exactly to what I had predicted.
(結果は、私の予想と一致していた →ぴったりだった)
 
Agency for Cultural Affairsで、「文化庁」になります。
省庁は、Ministry(省)、Agency(庁)ですね。
≪例≫
The Ministry of Health, Labor and Welfare
(厚生労働省)
 
proficiencyは、「習熟」ですね。
後ろに、levelを付けて、proficiency level(習熟度)になります。
≪例≫
improve the English proficiency level of students
(学生たちの英語の習熟度を上げる)
 
abilityは、「能力」ですね。
≪例≫
academic ability test
(学力テスト)
「能力」について、特集でまとめています。

■特集

本日の特集は、「能力」の表現について、いくつか紹介します。
 
・ability =「能力」を表す最も一般的な表現で、人間がある事を実際に成し得るための「実力としての能力」のイメージになります。
自然に持って生まれた先天的な能力と、教育や訓練などの努力によって得られた後天的な能力の両方に該当します。
≪例≫
She has an unusual ability in English.
(彼女は、ずばぬけた英語の才能を持っている)
 
・talent =先天的な「持って生まれた才能」のイメージになります。
特に、芸術分野における先天的な才能に該当します。
≪例≫
He has a lot of artistic talent.
(彼は、芸術的才能が豊かだ)
 
・capability =「専門的な分野での実務能力」のイメージになります。
実務能力として、特に難しい専門知識や特殊技能に該当します。
≪例≫
He has the capability to lead the team.
(彼は、チームを指揮する能力に長けている)
 
・capacity =「器の大きさ」としての「潜在能力」のイメージになります。
受容力・収容力になり、生まれつき備わった能力として「才覚、器量」に該当します。
≪例≫
This is far beyond my capacity.
(これは、私の能力を遥かに超えている)

■編集後記

指標は、欧州で主に使われているCEFR(欧州言語共通参照枠)をモデルにします。
CEFRでは、外国語で何ができるかによって、習熟度を大きく、6段階に分けています。
 
・C2 =色々な話し言葉や、書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる
 
・C1 =言葉を探しているという印象を与えずに、自己表現できる
 
・B2 =母語話者と互いに緊張せず、やり取りできる
 
・B1 =標準的な話し方であれば、身近な話題の主要な点を理解できる
 
・A2 =簡単で日常的な範囲なら、単純で直接的な情報交換ができる
 
・A1 =相手がゆっくり、はっきり話し、助けがあれば簡単なやり取りができる
 
日本語能力の指標には、「敬語が話せる」や「漢字が書ける」といった日本語の特徴を反映するそうです。
 
日本語は、漢字、ひらがな、カタカナと難しいですよね。
 
英語と韓国語をやっていると、日本語の難しさがよく分かります汗

■裏話

今日は、久しぶりに、ラーメン二郎に行ってきます!
 
カテゴリー的には、ラーメンと言うより、「二郎」という食べ物になり、中毒性が非常に高く、久しく食べてないと、無性に体が「二郎」を欲します笑

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