安原美月
一応創作の顔をしている作文
比較的散らかった言葉の並び
東京の街々での散歩に関する雑感をまとめたエッセイシリーズ。ご意見・ご感想・ご要望お待ちしています。
早いとこ曲をつけてあげたい
毎秒毎秒、当たり続ける宝くじのように私を蝕んで幸福は、にっこり笑顔でありがとう!って受け…
「そ……ね、落ち葉の……ら大……虫!す……く…いて…」 トントントントン。女の手元から調…
数直線みたいなJR中央線の、三両目に立ちっぱなし。見渡したって楽しそうな人なんか1人もいな…
境目を壊したくなくてそっと注いだカフェオレが、少し苦い。 暑いねと 言われて、はじめて 汗…
日の出が来る前に 独り言をかたどれたらなあ みえないそのしるし とめられないきざし 日の目…
2月は寒い。寒いのにも二種類あって、乾いた風がひりひりと肌を刺す寒さと、湿った空気や雨が…
本当のことだよ 本当なんだ しばらく一休みしよう 僕が傷をつけるから 癒やしておいで 全部知…
それはきっと青天の霹靂 息の長い出会いに浸るとき 四季の中でいま芽生えた命 世界樹に座って…
俺の左腕を這い回る 青い色した静脈血管 順繰り堂々巡りの果てに 人知れず消えてゆくんだな …
空高く 都市型交通 等高線を狂わせてゆきます 大荷物 師走の北摂 帰路が嬉しいこの頃です …
ソトのソトには母なる海が ウチでカカアが待っている 蝦夷梅雨時は出船汽笛の 香りを浴びて静…
ライブって難しい!もちろん、僕は演奏する側ではなく観客だが、それが難しい。 何の問題…
お医者様がいない街で 病気は治る と信じられる? 体は仕切られてる と信じられる? 君が居…
長い恋もあった 短い愛もあった 手のひらには今 何も無い 深い混ざりを泳いだ 浅い淀みに立っ…
疲れ切った体投げ出して、睥睨 昨日までそこには何も無かったんだろ まるで遺体は隠してある、…